かっちゃん @Wiki
コントローラ出力UP
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kachan
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kyuさんのweblogで話題になった「チャタリング対策」の一環として、コントローラの送信出力UPに取り組みました。改造に至る背景は、kyuさんのところをチェックしてください。
※ 車体(レシーバ)側のチャタ対策方法については、こちらを参照して下さい。
PowerDash等の高出力モータを搭載したときに生じる、チャタリング対策として実験的に施工したものです。
本改造による出力アップは、電波法に抵触する恐れがあります。
あくまでも実験として行うに留めてください。
【 コントローラ回路図 】
※ 画像をクリックすると、PDFファイルを表示します。
※基板から書き起こした回路図です。誤りがありましたら御指摘ください。
【 始める前に 】
お約束ですが・・・ 改造作業は、全て自己責任にて行って下さい。
以下に公開する情報については、誤りが無い事を十分に確認したつもりですが、記事に従ったことによって不具合が生じても、当方は一切の責任を負いません。
改造内容を良く理解し、自身でそれを検証できる方のみが行ってください。
【 部品リスト 】
※作例中、[R8][R101]は、手持ちの関係で5.6KΩ/220Ωとしています。
※[C105]は電圧安定化のために取り付けましたが、無くても大丈夫だと思います。
※手持ちの関係で[R6][R9]は1/4Wを使用しています。
※[R9]は省電力のため、計算より大きめにしています。
暗すぎると感じるようでしたら、900-1KΩ程度に変更してください。
【 加工手順 】
1) 基板の加工(パターンカット)
※ 画像をクリックすると拡大します。
上図の赤線4箇所をカットします。
Q4のE-GNDラインは、Q4の下を潜って上側のGNDにも接続しているので、2箇所カットする必要があります。
[R9]上のL型カットの部分は、GNDの一部を切り離して[+9V]-[R9]の中継用に利用します。
カット後は、完全に切り離しているか、テスターで必ず確認します。(重要!)
2) 基板の加工(部品取付穴の追加)
上面側に配置する部品を取り付けるため、パターン上に0.5mmのドリルで貫通穴を開けます。(●部分)
加工箇所は、画像と回路図を照らし合わせながら確認してください。
3) 基板の加工(絶縁皮膜の剥離)
穴開けした部分の絶縁皮膜をサンドペーパー・カッターなどで、2-2.5mm丸程度に削り落とし、ハンダ付け出来る様にします。
この時、パターン(銅皮膜)まで除去してしまわないように、作業は慎重に行います。
先の作業でパターンカットした[C7][C10][R9]のマーク近傍部分(■)は、チップ抵抗[R101][R102]&[R9]を取り付けるため、この部分の絶縁皮膜も除去します。
4) 基板の加工(不要部品の取り外し)
■の[R6][R7][R8][R9]は定数変更もしくは不要であるため取り外します。
※[R7]は[R101]として、[R9]は[R102]として、それぞれ再利用するので無くさない様に。
5) 部品の配置
まず[R7][R8]および[R101][R102]に相当する位置に、チップ抵抗を取り付けます。
その後、リード付き部品を、図面および画像を参照しながら配置してください。
※初めに製作した基板は、リード付き抵抗・コンデンサなどを下面(パターン側)に配置
していましたが、電池Box加工にて底位置を変更する際に、部品干渉が発生しました。
このため、極力上面に配置した方が、Box加工の際に面倒がありません。
ただし上面側に部品を配置する場合、上蓋FWD/REVボタンと干渉することがあるため、
予め確認しておく必要があります。
6) 電池Boxの加工
端子金具は全て取り外します。Boxの深さが僅かに浅く、006Pが収まらないため、底になる部分をくり抜きます。
その後、プラ板等で底を再生してください。端子金具を留める厚くなった部分に底板を張れば、丁度電池が収まる深さになります。
バッテリースナップからの配線納めを考えながら、配線ルートを決定してください。
(基板左下を支えるポスト部分は、一端除去した後に、再生した底板に取り付けます。)
7) 電源スイッチの取付穴加工
今回の回路では、9V系統が操作ボタンの状態に関わらず発振した状態になるので、電源を入切するためのスイッチが必要です。
適当なものを現物合わせで取り付けてください。
※ちなみにLED(D3)は、電源ON/OFF表示として、機能を変更しています。
【 効果確認 】
気になる結果は・・・
今までノーコンだった場所から発進できるようになり、送信出力アップが実感できます。
二間続きの見通し5mでは、全くチャタらず、改造前の3mの壁はクリアしています。
(先に実施した受信側の改造だけでは、コントローラのアンテナの向きによって、チャタることがありましたが、改造後はほとんど影響されません)
しかし、(我が家の環境では)1m幅程度の廊下を進むと、急激に感度が(電波が?)低下(減衰)するらしく、廊下部分3m・見通し距離7-8mが限界といった感じです。
2009/10/28追記
【お手軽改造法】
「まるは」さんが考案した、パワーアップ方法を御紹介します。
電源系に差し込まれている「R1」を短絡し、給電電圧を上げてやろうという試みです。
チャタリング対策の一環として取り組まれており、十分な効果が得られたそうです。
※ 上の写真は、「R1:10Ω」(→部分)と同パターン上にて、短絡処理した例です。
※ 車体(レシーバ)側のチャタ対策方法については、こちらを参照して下さい。
PowerDash等の高出力モータを搭載したときに生じる、チャタリング対策として実験的に施工したものです。
本改造による出力アップは、電波法に抵触する恐れがあります。
あくまでも実験として行うに留めてください。
【 コントローラ回路図 】
※ 画像をクリックすると、PDFファイルを表示します。
※基板から書き起こした回路図です。誤りがありましたら御指摘ください。
【 始める前に 】
お約束ですが・・・ 改造作業は、全て自己責任にて行って下さい。
以下に公開する情報については、誤りが無い事を十分に確認したつもりですが、記事に従ったことによって不具合が生じても、当方は一切の責任を負いません。
改造内容を良く理解し、自身でそれを検証できる方のみが行ってください。
【 部品リスト 】
部品名 |
定数 |
数量 |
---|---|---|
ツェナーダイオード(ZD) | 5.1V |
1 |
リード付き抵抗(R6) | 120KΩ(1/8W) |
1 |
リード付き抵抗(R9) | 1.2KΩ(1/8W) |
1 |
チップ抵抗(R7/R102) | 100Ω |
2 |
チップ抵抗(R8) | 6.8KΩ ※ | 1 |
チップ抵抗(R101) | 200Ω ※ |
1 |
セラミックコンデンサ(C102/C104) | 0.1μF(35V) |
2 |
電解コンデンサ(C101/C103) | 47μF(16V) |
2 |
電解コンデンサ(C105) | 100μF(10V) |
1 |
スライドスイッチ |
適当なもの |
1 |
006P用バッテリースナップ |
1 |
|
プラ板 |
1㎜厚 |
少々 |
リード線 |
0.3mm |
少々 |
熱収縮チューブ |
- |
少々 |
※作例中、[R8][R101]は、手持ちの関係で5.6KΩ/220Ωとしています。
※[C105]は電圧安定化のために取り付けましたが、無くても大丈夫だと思います。
※手持ちの関係で[R6][R9]は1/4Wを使用しています。
※[R9]は省電力のため、計算より大きめにしています。
暗すぎると感じるようでしたら、900-1KΩ程度に変更してください。
【 加工手順 】
1) 基板の加工(パターンカット)
※ 画像をクリックすると拡大します。
上図の赤線4箇所をカットします。
Q4のE-GNDラインは、Q4の下を潜って上側のGNDにも接続しているので、2箇所カットする必要があります。
[R9]上のL型カットの部分は、GNDの一部を切り離して[+9V]-[R9]の中継用に利用します。
カット後は、完全に切り離しているか、テスターで必ず確認します。(重要!)
2) 基板の加工(部品取付穴の追加)
上面側に配置する部品を取り付けるため、パターン上に0.5mmのドリルで貫通穴を開けます。(●部分)
加工箇所は、画像と回路図を照らし合わせながら確認してください。
3) 基板の加工(絶縁皮膜の剥離)
穴開けした部分の絶縁皮膜をサンドペーパー・カッターなどで、2-2.5mm丸程度に削り落とし、ハンダ付け出来る様にします。
この時、パターン(銅皮膜)まで除去してしまわないように、作業は慎重に行います。
先の作業でパターンカットした[C7][C10][R9]のマーク近傍部分(■)は、チップ抵抗[R101][R102]&[R9]を取り付けるため、この部分の絶縁皮膜も除去します。
4) 基板の加工(不要部品の取り外し)
■の[R6][R7][R8][R9]は定数変更もしくは不要であるため取り外します。
※[R7]は[R101]として、[R9]は[R102]として、それぞれ再利用するので無くさない様に。
5) 部品の配置
まず[R7][R8]および[R101][R102]に相当する位置に、チップ抵抗を取り付けます。
その後、リード付き部品を、図面および画像を参照しながら配置してください。
※初めに製作した基板は、リード付き抵抗・コンデンサなどを下面(パターン側)に配置
していましたが、電池Box加工にて底位置を変更する際に、部品干渉が発生しました。
このため、極力上面に配置した方が、Box加工の際に面倒がありません。
ただし上面側に部品を配置する場合、上蓋FWD/REVボタンと干渉することがあるため、
予め確認しておく必要があります。
6) 電池Boxの加工
端子金具は全て取り外します。Boxの深さが僅かに浅く、006Pが収まらないため、底になる部分をくり抜きます。
その後、プラ板等で底を再生してください。端子金具を留める厚くなった部分に底板を張れば、丁度電池が収まる深さになります。
バッテリースナップからの配線納めを考えながら、配線ルートを決定してください。
(基板左下を支えるポスト部分は、一端除去した後に、再生した底板に取り付けます。)
7) 電源スイッチの取付穴加工
今回の回路では、9V系統が操作ボタンの状態に関わらず発振した状態になるので、電源を入切するためのスイッチが必要です。
適当なものを現物合わせで取り付けてください。
※ちなみにLED(D3)は、電源ON/OFF表示として、機能を変更しています。
【 効果確認 】
気になる結果は・・・
今までノーコンだった場所から発進できるようになり、送信出力アップが実感できます。
二間続きの見通し5mでは、全くチャタらず、改造前の3mの壁はクリアしています。
(先に実施した受信側の改造だけでは、コントローラのアンテナの向きによって、チャタることがありましたが、改造後はほとんど影響されません)
しかし、(我が家の環境では)1m幅程度の廊下を進むと、急激に感度が(電波が?)低下(減衰)するらしく、廊下部分3m・見通し距離7-8mが限界といった感じです。
2009/10/28追記
【お手軽改造法】
「まるは」さんが考案した、パワーアップ方法を御紹介します。
電源系に差し込まれている「R1」を短絡し、給電電圧を上げてやろうという試みです。
チャタリング対策の一環として取り組まれており、十分な効果が得られたそうです。
※ 上の写真は、「R1:10Ω」(→部分)と同パターン上にて、短絡処理した例です。