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コントローラ出力UP

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kachan

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kyuさんのweblogで話題になった「チャタリング対策」の一環として、コントローラの送信出力UPに取り組みました。改造に至る背景は、kyuさんのところをチェックしてください。
※ 車体(レシーバ)側のチャタ対策方法については、こちらを参照して下さい。

PowerDash等の高出力モータを搭載したときに生じる、チャタリング対策として実験的に施工したものです。
本改造による出力アップは、電波法に抵触する恐れがあります。
あくまでも実験として行うに留めてください。



【 コントローラ回路図 】

kachan?cmd=upload&act=open&pageid=54&file=CustomaxController%2840MHz%29w400.jpg
※ 画像をクリックすると、PDFファイルを表示します。
※基板から書き起こした回路図です。誤りがありましたら御指摘ください。



【 始める前に 】
お約束ですが・・・ 改造作業は、全て自己責任にて行って下さい。
以下に公開する情報については、誤りが無い事を十分に確認したつもりですが、記事に従ったことによって不具合が生じても、当方は一切の責任を負いません。
改造内容を良く理解し、自身でそれを検証できる方のみが行ってください。



【 部品リスト 】
部品名
定数
数量
ツェナーダイオード(ZD) 5.1V
1
リード付き抵抗(R6) 120KΩ(1/8W)   
1
リード付き抵抗(R9) 1.2KΩ(1/8W)
1
チップ抵抗(R7/R102) 100Ω
2
チップ抵抗(R8) 6.8KΩ     ※ 1
チップ抵抗(R101) 200Ω      ※
1
セラミックコンデンサ(C102/C104) 0.1μF(35V)
2
電解コンデンサ(C101/C103)      47μF(16V)
2
電解コンデンサ(C105) 100μF(10V)
1
スライドスイッチ
適当なもの
1
006P用バッテリースナップ

1
プラ板
1㎜厚
少々
リード線
0.3mm
少々
熱収縮チューブ

少々

※作例中、[R8][R101]は、手持ちの関係で5.6KΩ/220Ωとしています。
※[C105]は電圧安定化のために取り付けましたが、無くても大丈夫だと思います。
※手持ちの関係で[R6][R9]は1/4Wを使用しています。
※[R9]は省電力のため、計算より大きめにしています。
 暗すぎると感じるようでしたら、900-1KΩ程度に変更してください。



【 加工手順 】
1) 基板の加工(パターンカット)
kachan?cmd=upload&act=open&pageid=54&file=TS2B0067_w400.jpg
※ 画像をクリックすると拡大します。


上図の赤線4箇所をカットします。
Q4のE-GNDラインは、Q4の下を潜って上側のGNDにも接続しているので、2箇所カットする必要があります。
[R9]上のL型カットの部分は、GNDの一部を切り離して[+9V]-[R9]の中継用に利用します。
カット後は、完全に切り離しているか、テスターで必ず確認します。(重要!)


2) 基板の加工(部品取付穴の追加)
上面側に配置する部品を取り付けるため、パターン上に0.5mmのドリルで貫通穴を開けます。(部分)
加工箇所は、画像と回路図を照らし合わせながら確認してください。


3) 基板の加工(絶縁皮膜の剥離)
穴開けした部分の絶縁皮膜をサンドペーパー・カッターなどで、2-2.5mm丸程度に削り落とし、ハンダ付け出来る様にします。
この時、パターン(銅皮膜)まで除去してしまわないように、作業は慎重に行います。
先の作業でパターンカットした[C7][C10][R9]のマーク近傍部分()は、チップ抵抗[R101][R102]&[R9]を取り付けるため、この部分の絶縁皮膜も除去します。


4) 基板の加工(不要部品の取り外し)
の[R6][R7][R8][R9]は定数変更もしくは不要であるため取り外します。
※[R7]は[R101]として、[R9]は[R102]として、それぞれ再利用するので無くさない様に。


5) 部品の配置
kachan?cmd=upload&act=open&pageid=54&file=TS2B0069.JPG

kachan?cmd=upload&act=open&pageid=54&file=TS2B0070.JPG

まず[R7][R8]および[R101][R102]に相当する位置に、チップ抵抗を取り付けます。
その後、リード付き部品を、図面および画像を参照しながら配置してください。

※初めに製作した基板は、リード付き抵抗・コンデンサなどを下面(パターン側)に配置
 していましたが、電池Box加工にて底位置を変更する際に、部品干渉が発生しました。
 このため、極力上面に配置した方が、Box加工の際に面倒がありません。
 ただし上面側に部品を配置する場合、上蓋FWD/REVボタンと干渉することがあるため、
 予め確認しておく必要があります。


6) 電池Boxの加工

端子金具は全て取り外します。Boxの深さが僅かに浅く、006Pが収まらないため、底になる部分をくり抜きます。
その後、プラ板等で底を再生してください。端子金具を留める厚くなった部分に底板を張れば、丁度電池が収まる深さになります。
バッテリースナップからの配線納めを考えながら、配線ルートを決定してください。
(基板左下を支えるポスト部分は、一端除去した後に、再生した底板に取り付けます。)

7) 電源スイッチの取付穴加工
今回の回路では、9V系統が操作ボタンの状態に関わらず発振した状態になるので、電源を入切するためのスイッチが必要です。
適当なものを現物合わせで取り付けてください。
※ちなみにLED(D3)は、電源ON/OFF表示として、機能を変更しています。




【 効果確認 】

気になる結果は・・・
今までノーコンだった場所から発進できるようになり、送信出力アップが実感できます。
二間続きの見通し5mでは、全くチャタらず、改造前の3mの壁はクリアしています。
(先に実施した受信側の改造だけでは、コントローラのアンテナの向きによって、チャタることがありましたが、改造後はほとんど影響されません)

しかし、(我が家の環境では)1m幅程度の廊下を進むと、急激に感度が(電波が?)低下(減衰)するらしく、廊下部分3m・見通し距離7-8mが限界といった感じです。





2009/10/28追記
【お手軽改造法】

「まるは」さんが考案した、パワーアップ方法を御紹介します。
電源系に差し込まれている「R1」を短絡し、給電電圧を上げてやろうという試みです。
チャタリング対策の一環として取り組まれており、十分な効果が得られたそうです。

※ 上の写真は、「R1:10Ω」(→部分)と同パターン上にて、短絡処理した例です。
























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