千鍼@Wiki

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1.腎は精を蔵し、生命力の根源である元気をもたらす


腎は生命力と成長、生殖力の根源である。また、根気がいる細かい作業をやり抜き通す力もわいてくる。そこで「作強の官、技巧これより出ず」といわれる。

腎精が衰えると元気がなくなり、活動が低下し、身体が冷える。また、生殖能力も低下し、疾病にかかりやすく治りにくくなり、さまざまの老化現象を呈する。

2.腎は津液を主り、全身の水分代謝を調節する。


脾が胃において、水穀から分離して上に送り、肺が全身に散布した津液は、不要となった後を腎が、これを集めて処理する。津液全体を調節しているのが腎である。

この水分調節がうまくいかなくなると、浮腫・尿閉や頻尿・下痢などの症状が現れる。

3.腎は骨を主り、その状態は髪に反映する。


腎精は髄を育成する。髄は骨の中にあり骨に栄養を与えている。腎が正常であれば精が十分あり、髄が充実するので骨も歯も丈夫である。また、髪も黒くつやつやかでよくのびる。

腎精が不足したり、老化により衰えると発育不良や老化に伴う歯牙の異常、骨がもろい、腰が曲がる、白髪、脱毛などの症状が現れる。

4.腎は耳と二陰に開竅する。


腎は耳を通して外界と交流している。腎精がしっかりしていれば、耳はよく音声を聞き分けて判断できる。

老化などにより腎が衰えると、難聴、耳鳴りなどの症状が現れる。

腎はまた、水分を調節し調節した結果が大小便となって体外に排泄される。大小便口が二陰(前陰=小便口 後陰=大便口)である。大小便の異常は腎の異常でもある。

5.腎の液は唾である。


腎は歯牙を支配している。歯牙の生えているところから湧き出る液が唾である。
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