戦国BASARA/エロパロ保管庫

長政×市3

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匿名ユーザー

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「……い、いや……」
市の言葉に長政は戸惑った。
妖婦の口から漏れる言葉は童女のように幼稚で、愛らしい。
「市のこと、嫌い? 嫌いよね……長政さまを怒らせたのは市のせいだもの……。
みんな、みんな、市のせい……」
市の目から涙がこぼれ落ちた。
「にいさまがあんなに恐ろしい人になってしまったのも、市のせいなの……。市が、にいさまを止められなかったから……」
長い髪が涙に濡れた頬に張り付き、市の表情を妖しく翳らせた。
「市がいけないの……みんな。ごめんなさい……ごめ……」
言葉は嗚咽に変わる。涙をこらえようと顔を歪める少女の表情がいじらしかった。
――この少女は、ただの子供なのではないか? そう思ったとたんに、悪を身に潜ませるこの少女に対して、かすかな憐憫の情が湧いた。
子供ゆえに、ただ相手に気に入られようと媚び、そのために己の魅力を匂わせる。
確かに市のしていることは悪と思える。無邪気な悪ではあるが、悪は悪だ。
長政は市の顔を見た。
兄である信長の所業に怯える少女の姿がそこにあった。
「めそめそと泣くな」
言いながら、市の頭に手を伸ばした。
「……ごめんなさい……ごめんなさい……」
涙を流す市の頭をゆるゆると撫でると、市は弾けるように長政の胸に飛び込んできた。
男の保護欲をそそるしぐさに、長政の体の芯が熱くなる。
愛撫欲しさに懐に飛び込む小動物の身振りで、市の頭が強く胸に押し付けられた。
「長政さま……」
甘い声で市が誘う。
これは悪の囁きだと確信できる、そんな響きの甘さ。耳から脳へと至り、髄を通って下腹を揺さぶる卑怯なこの声。
浅井長政の正義が試されている、ならば……――
長政の逡巡は一瞬だった。
長政×市4

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