戦国BASARA/エロパロ保管庫

幸村×濃姫6

最終更新:

nozomi

- view
メンバー限定 登録/ログイン
「は…っ破廉恥、な…」

いつもなら合戦でもあるのかと疑うほどの大声が、情けなくもかすれたことに濃姫は首をかしげた。
この若武者は何が悲しいとこんな泣きそうな顔をするのだろう。

「…情けない…」
「ボウヤ?」
「あさましい…これが某の心なのか…」

こぶしを握り、瞑目する幸村に、濃姫は小さく息をのんだ。
幸村は気づかぬ風で首を振る。

「濃姫殿を…お守りしたいと、そう…某は、それなのに…っ」

切腹しかねない勢いの幸村に、しばし考える。
自分たちが思った以上に純粋な、甲斐の虎若子。
愛しい、と思った。
しかし、この感情はかつての夫に向けたものとは違う。
ゆっくり、腹筋から胸筋まで舌を這わせる。日に焼けた肌を甘く噛むと、幸村が目を開いた。

「私を好き?ボウヤ」
「…っ、す、す…えぇい、確かにそなたは慕わしい女人でござる!!」

夢の中ならと自暴自棄になったのか、自棄ぎみに幸村が吐き捨てた。
そっと微笑んで、濃姫は抵抗しない首筋を撫でる。

「愛する人であれば、欲が出るものよ。手に入れたいと、願うもの」
「願えど…そなたは手には入らぬ、入れられぬ」

血を吐くように幸村がつぶやいた。
誰にも望まれず、武田の益にもならない、殺すしかない想いは強すぎて鬱屈していく。

「夢の中であれば叶うわ」
「汚したくござらぬっ!」

幸村にとってはこれは夢の中、己の欲望が形をとったと考えれば潔癖な幸村には苦痛だろう。
濃姫は小さくため息をついた。

「そんな簡単に汚れないわ」
「…何を…」
「甘く見ないで。女を体で汚せると思うのは、男の思い上がりよ、ボウヤ」

唇が触れた。
甘い香りが幸村の鼻腔をかすめる。頭の芯がしびれていく。

「夢よ、幸村」

言い聞かせるように濃姫が囁くのと、幸村が濃姫を組み敷くのはほぼ同時だった。


目安箱バナー