武蔵野鉄道10000系電車
武蔵野鉄道10000系電車は、4000系に引き続き老朽車の置き換えのために登場した通勤型電車である。
概要
4000系電車の足回りをより近代化し、内装も他社との標準化を図ったものとなっている。
コンセプト
- より快適な列車に
座席をバケットシートにし幅を広げたり、袖仕切りを大型にしたりするなどの改良が行われている。このため座席定員が従来より2~4名程度減っている。
また、近鉄のL/Cカーと同様の2Wayシートを導入するなどしている。
また、近鉄のL/Cカーと同様の2Wayシートを導入するなどしている。
- 安定した性能
主電動機に他社での採用例が多い190kWのものを採用し、IGBT素子を用いたVVVFインバータ制御装置を採用するなど、性能向上と安定性、コスト削減を実現している。
台車などは4000系とほぼ同型である。歯車比は6.06。
台車などは4000系とほぼ同型である。歯車比は6.06。
思い切った変更としては、ブレーキを電気指令式(HRDA-1)にする、それに伴う左手ワンハンドルマスコンの採用、HSCブレーキ車との併結用のブレーキ読み替え装置の搭載、住友金属工業のダブルアクション型緩衝器の採用、MON11型(相当)制御伝送装置の採用などが挙げられる。ブレーキ制御方式に大きな変更があったため、導入後1年間は専用運用が組まれた。その後はほかの通勤型電車と連結する運用も多い。
増備について
平成11年から15年にかけて製造されている。2両固定編成6本と4両固定編成10本のみの増備である。製造は武蔵野車両製造、日本車輌製造、川崎重工業が担当。
近年の動向
比較的少数派のグループであるため、令和5年以降70000系ないし20000系追加生産車により置き換えられ、廃車される予定。当初の予定では令和4年以降に置き換え予定であったが、COVID-19の蔓延による半導体不足の影響と経営への影響に伴い置き換え計画が延期されている。
添付ファイル