東海道湾岸鉄道23000系電車
23000系電車(23000けいでんしゃ)は、東海道湾岸鉄道?が保有している特急形直流電車。2011(平成23)年3月より営業運転を開始する予定であったが、東日本大震災の影響により営業運転開始は7月からに変更となっている。
主要諸元
起動加速度 | 2.6km/h/s |
営業最高速度 | 160km/h |
設計最高速度 | 220km/h |
減速度 | 5.6km/h/s(通常) 6.2km/h/s(非常) |
最大寸法 | 21,300(21,800)*×2,850×3,390mm *()内は非貫通型先頭車 |
編成重量 | 218.5t(6両編成) |
軌間 | 1,067mm |
電気方式 | 直流1,500V |
主電動機出力 | 連続定格 270kW(M-MT106-G1) |
歯車比 | 1:5.22 |
駆動装置 | WN平行カルダン歯車形たわみ軸継手方式 |
電動機 | かご型三相誘導電動機 |
制御装置 | 2レベル電圧形PWMIGBT-VVVFインバータ M-PC15A-G1(1C2M) |
ブレーキ方式 | 回生併用電気指令式空気ブレーキ 抑速・耐雪・発電・直通予備ブレーキ |
保安装置 | ATS-SW,東鉄CS-ATC,ATC-IM,列車防護無線装置 EB,TE装置,誘導無線装置,デジタル列車無線 |
概要
老朽化した500系?の置き換え用として、6000系?や5000系?で培われた0.5Mシステムを採用し、21000系?の後継車として開発された。2011年から6両編成6本(36両)、3両編成6本(18両)の計54両が製造される予定で、2011年7月現在では6両編成・3両編成ともに4本が落成しており、7月7日から先送りにされていた営業運転に就く予定である。
車両愛称は先代21000系と変わらず、「オーシャンアロー(Ocean Arrow)」を名乗る。そのため塗装なども21000系と極力共通化されているが、細部では違いが見られる。
構造
車体
車体は21000系の設計概念を踏襲しているが、時代の流れに合わせて普通鋼製からアルミダブルスキン製に変更された。車体構体も0.5Mシステムの採用により全車電動車となったため共通化されており、これら2点によってコストダウンに寄与している。
また、安全性の向上というテーマに沿った形で、11000系?4000番代と同様にオフセット衝突対策を施しているが、5000系で採用された衝撃吸収構造は本形式の「リゾートエクスプレス」というコンセプトを優先し、展望性の確保に先頭車のデザインを振り向けたことから採用が不可能となったため、採用していない。その代わりにならない機能ではあるが、車両に非常ブレーキが掛かった場合、運転席背後の窓が一瞬で不透明となり、更にブラインドも自動で下降する機能を装備し、事故などの際に乗客の精神的な負担を減らす工夫がなされている。