TS2900系 2911
概要
元々は某社の急勾配線区対応の高性能通勤型電車として東鷹アクセントで設計・製造されたもの。しかし使用される予定だった新規路線の計画が中止となり、不要となってしまったためTS2900系と型式変更の上、東鷹快速鉄道へ編入された。
ベースとなった車両がTS2300系・TS2600系という立川セントラルラインの主力車両であり、試運転などで何度か同線にて走行した実績があったため立川CLで使用されることになったが、ほとんどの区間が高架で目立った急勾配のない立川CLではそのスペックを持て余すことになることは必然であった。
当時、立川CLに必要な車両を考えてみれば、それは通勤ライナーだった。
余裕のある性能から本形式は通勤ライナーに適任とされ、一部の座席を転換クロスシートとし、日中は快速・特快を中心に投入、朝夕のラッシュ時は座席定員制の通勤ライナー、終電間際には深夜急行にと様々な用途に使用できる車両に改装した。
余裕のある性能から本形式は通勤ライナーに適任とされ、一部の座席を転換クロスシートとし、日中は快速・特快を中心に投入、朝夕のラッシュ時は座席定員制の通勤ライナー、終電間際には深夜急行にと様々な用途に使用できる車両に改装した。
外観
車体は東鷹快速鉄道では標準的なステンレス製。
テールライトや急行灯だけでなく、ヘッドライトにも高輝度LEDを採用、点灯時・消灯時共に独特の印象を受けるフロントマスクとなっている。
ラインカラーは深夜急行のイメージカラーである紺色と山吹色。
テールライトや急行灯だけでなく、ヘッドライトにも高輝度LEDを採用、点灯時・消灯時共に独特の印象を受けるフロントマスクとなっている。
ラインカラーは深夜急行のイメージカラーである紺色と山吹色。
LEDがずらりと並んだヘッドライトのせいか、前面形状自体はごく一般的なのだが威圧感があるようで、時たま子供が泣き出すこともあるらしい。
内装・座席配置
内装は深夜急行でも使用する車両であることから、ミッドナイトブルーの座席に、ブルーグレーの床で全体を暗めの青とすることで落ち着きを持たせた。袖仕切りはフラットシルバーグレー。座席には夜空をイメージし薄くななついろのヒトデ星の模様が描かれている。薄水色の着色ガラスを採用しているが、転換クロス部分にはカーテンも装備。
TS2900系の内装・座席配置
ドア間は転換クロスシート、先頭車の1-2位ドア間と車端部はロングシートで、普通列車として走ることは少ないため車いすスペースは設置されていない。転換クロス部分のシートピッチは940mm。
座席定員制のライナーや深夜急行で運用する際は、転換クロス部分を座席指定制とし、ロングシート部分はフリースペースとして開放する。ただし座席指定券が無ければ乗車することはできないので、ロングシートのみ、立席のみの利用はできない。また、普段は座面裏側に格納されているレッグレスト・フットレストを使用することが出来る。
機器・性能
主制御装置はTS2300系と同じ東芝製IEGT-VVVFインバータであるが、こちらは3レベルでキーーンピーーンといった非同期音が目立つ。SIV一体型のデュアルモードインバータである。
主電動機は定格出力236kwの三相誘導電動機。
主電動機は定格出力236kwの三相誘導電動機。
ブレーキは急勾配線区向けであったことから、抑速ブレーキに発電ブレーキ用抵抗器を装備、従台車優先遅れ込め機能付き電力回生(純電気)併用電気指令式。応荷重制御・滑走再粘着・増圧機能も備える。耐雪、駐車ブレーキも装備。
公表性能は起動加速度3.52km/h/s、減速度5.1km/h/s
東鷹快速鉄道グループ独自の列車情報管理システム「MIMS」(Mikuru information Management System)の改良版である「MIMS-C2」を搭載。主要機器はすべてこれにより制御する。
保安装置はATS-M、東急CS-ATCを装備。
保安装置はATS-M、東急CS-ATCを装備。
編成組成
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Tc2910 | M1 2920 | M2 2930 | M3 2940 | M4 2950 | M2960 | M'2970 | Mv2980 | Mv'2990 | Tc'2900 |
ATS/ATC | VVVF-IV | CP SIV | VVVF-IV | IR | VVVF-IV | CP SIV | VVVF-IV | CP SIV | ATS/ATC |