武蔵野車輌製造
武蔵野車輌製造株式会社は、1947年に設立された武蔵野鉄道の系列車輌メーカーである。
1980年代までは普通鋼車体の車輌を製造していたが、1985年に東急車輌などの技術支援によりステンレス鋼車体の車輌の製造を開始した。また、アルミ製車体の製造実績もJR東日本や営団・東京メトロ向けなどがある。
また、武蔵野鉄道の車輌の全般検査や大規模更新工事、武鉄バスグループのバスの大規模更新工事も行っている。本社は埼玉県越谷市の武蔵野鉄道本社ビル。工場は武蔵野鉄道の行田車輌製造所内。また、赤羽車輌製造担当車輌の委託生産(電車など)を行うことも多い。
1980年代までは普通鋼車体の車輌を製造していたが、1985年に東急車輌などの技術支援によりステンレス鋼車体の車輌の製造を開始した。また、アルミ製車体の製造実績もJR東日本や営団・東京メトロ向けなどがある。
また、武蔵野鉄道の車輌の全般検査や大規模更新工事、武鉄バスグループのバスの大規模更新工事も行っている。本社は埼玉県越谷市の武蔵野鉄道本社ビル。工場は武蔵野鉄道の行田車輌製造所内。また、赤羽車輌製造担当車輌の委託生産(電車など)を行うことも多い。
事業内容
- 鉄道車輌の製造、整備、改造
- 自動車の整備、改造
企業理念
存在理念
- 私たちは「交通の力で未来を切り開く」を標榜する武蔵野鉄道グループを構成し、確かな製品を送り出すエンジニアリング企業を目指します。
- 私たちは「車輌の力で未来を造る」ことを目指して、独自の製品を提供し「現在、そして未来の社会を支える」ことに貢献します。
経営理念
- ものを造る企業として、確かな技術ときめこまやかなニーズの汲み取りで、顧客の期待に応えます。
- 明日を見据えた経営を行い、適正な利益を生み出します。
- 社員が目的を共有し、生きがいを持って働き、伸ばしあう経営を目指します。
行動理念
- 一人一人が基本に則って行動しよう。
- あらゆる仕事を我が事として実行しよう。
- どのような困難も明るく乗り越えよう。
鉄道車輌の設計思想
武蔵野車輌の電車は、今も昔も「高品質で永く使える」をコンセプトに造られており、軽量化よりも設計にやや余裕を持たせて、耐久性を高めていることを重んじている。
そのためか、武蔵野車両製造が設計した車両は他社設計の車両より若干重い傾向がある。
そのためか、武蔵野車両製造が設計した車両は他社設計の車両より若干重い傾向がある。
製造した鉄道車輌
武蔵野鉄道向け
- 100系電車
- 200系電車
- 400系電
- 500系電車(初代・二代目)
- 600系電車
- 700系電車
- 800系電車
- 1000系電車
- 2000系電車
- 3000系電車
- 4000系電車
- 5000系電車
- 6000系電車
- 7000系電車(初代・二代)
- 8000系電車(初代・二代)
- 9000系電車
- 10000系電車
- 20000系電車
- 30000系電車
- 40000系電車
- 50000系電車
- 60000系電車
- 70000系電車
常葉急行鉄道向け
- 1000系電車
東鷹快速鉄道向け
麻帆良電鉄向け
他系列会社向け
- 東日本旅客鉄道E653系
- 同E257系
- 帝都高速度交通営団3000系から05系までのすべての車種
- 東京地下鉄08系、N05系
ほか
改造した鉄道車両
武蔵野鉄道向け
- クモハ100型電車などの武蔵野鉄道旧性能電車全般
- 100系電車
- 1000系電車
- 2000系電車
- 3000系電車
- 4000系電車
- 7000系電車(初代・二代)
- 8000系電車(初代)
- 20000系電車
- 40000系電車
常葉急行鉄道向け
- 1000系電車
他系列会社向け
自動車事業
- 行田車輌製造所、八潮車輌検修場内での自動車整備。
- 乗用車等のLPG化改造(欧州の技術で改造前と同等の出力。武鉄自動車とタイアップ)。
- バス・トラックのLPG・ディーゼル併用化改造。(大気汚染物質排出量の大幅低減を実現。尿素SRC触媒取り付けも同時施工)。また、ディーゼルエンジン車のCNG(圧縮天然ガス)車への改造も多数行っている。
- バスの体質改善(リニューアル)工事。大規模改造。
武蔵野車輌製造鉄道祭り
毎年7月下旬ごろに行田車両製造所の車両検修棟で、鉄道ファン向けのイベントの武蔵野車輌製造鉄道祭りが開催される。
武蔵野鉄道や武蔵野鉄道と乗り入れを実施している鉄道事業者の車両の展示や電車の廃車や体質改善工事で余剰となった鉄道部品や鉄道グッズの販売などが行われる。
鉄道車両については、武蔵野鉄道でプレス発表済みの新形式が展示される場合もある。
それ以外の他社の完成直後の新形式は、原則車両製造契約上の秘密保持のため展示されない。
また、車両製造棟が公開されることも車両製造契約上の秘密保持と製造ノウハウの保護のためない。
そのため鉄道祭り開催中も車両製造棟(構体工場、ぎ装工場、内装工場、台車工場等)は立ち入りが厳しく制限される。
武蔵野鉄道や武蔵野鉄道と乗り入れを実施している鉄道事業者の車両の展示や電車の廃車や体質改善工事で余剰となった鉄道部品や鉄道グッズの販売などが行われる。
鉄道車両については、武蔵野鉄道でプレス発表済みの新形式が展示される場合もある。
それ以外の他社の完成直後の新形式は、原則車両製造契約上の秘密保持のため展示されない。
また、車両製造棟が公開されることも車両製造契約上の秘密保持と製造ノウハウの保護のためない。
そのため鉄道祭り開催中も車両製造棟(構体工場、ぎ装工場、内装工場、台車工場等)は立ち入りが厳しく制限される。
今後の予定
近年は、車両製造のコスト低減が求められており苦しい経営状態が続いている。赤羽車輌製造との車輌製造ラインの共有(行田車輌製造所)、ステンレスカーの製造工法の改良(武鉄ブロック工法)が行われた。しかしながら、TeamTR各社向けの販路を確保したことにより、業績が改善。親会社である武蔵野鉄道向けのレーザー溶接を多用した50000系、60000系の開発・納入も実現した。今後はステンレス構体の骨組レス化を推進する方針で、まずは側構体、妻構体からダブルスキン構造にしていき、将来的には、屋根構体や台枠もダブルスキン構造にしていく方針である。そのためレーザー溶接・加工関係やステンレスの塑性加工の内製化に力を入れている。空気ばねによる車体傾斜装置の研究も武蔵野鉄道と共同で行っている。
また、近年受注の減少による業績の悪化と設備の老朽化などに苦しむ東急車輛製造(現 総合車両製作所)と合併の交渉に入っていたが、条件が合わず決裂した。
その後2014年10月、第4世代ステンレス車両の製作(特にレーザー溶接に関係するノウハウ)について、総合車両製作所と提携、クロスライセンス契約を結んだ。