【タイ語でGO?-東北タイ・イサーンの旅】
第3話)長距離バスは移動タイ語教室

《タイ旅行記|ウドンターニー|ナコンパノム|ムクダーハーン|ウボンラーチャターニー》

ソンテウで1時間かけてたどり着いたバーンチアム村は、博物館が一軒ある以外はどーってことのない田舎の村であった。いったいなぜここが世界遺産なのかちょっと納得がいかない。

バーンチアム村
バーンチアム村

後で分かったのだが、村そのものは実はタダの村で、このあたりに広く点在する先史時代の居住区群が世界遺産だったようだ。しかしフツーの田舎の村なんてめったに行くことないので、それはそれで良かったことにしよう。

ウドンターニーに戻って、夕飯はこの街では珍しくクーラーのあるレストランに入る。さすがにこのクラスになると英語併記のメニューが出てくる。僕はメモ帖に主だった料理名をタイ文字と英語で書込んでおいた。これは結構使える料理辞書になったぞ。ふふふ。

翌日は、ナコンパノムという、メコン河でラオスと国境を接する街に移動することにした。

バスでナコンパノムを目指す
バスでナコンパノムを目指す

長距離バスで4時間の道のりだ。バスに乗り込んでしばらくすると一人の子供連れのおばさんが話しかけてきた。

 おばさん:「Where did you come from ?」 (どこから来たの?)

意外!見た目に反して流暢な英語なのでちょっと驚いた! ここ東北タイで、英語で話し掛けられることはめったにない。それだけに、何故このおばちゃんが?という感じだ。

 僕   :มาจากญี่ปุ่นครับ(マー チャーク イープン クラップ)」 (日本から来ました)

とタイ語で答えてみた。すると

 おばさん: ???

 僕   :มาจากญี่ปุ่นครับ(マー チャーク イープン クラップ)」 (日本から来ました)
 おばさん: ???

 僕   :มาจากญี่ปุ่นครับ(マー チャーク イープン クラップ)」 (日本から来ました)
 おばさん: ???

だから、「日本から来ました」って何度もいってるじゃんよ、おばちゃんってば。

 すると、、、

 おばさん:คุณพูดภาษาไทย(クン プー パサータイ)!!」 (あんた、タイ語話してたの!!)

「話してたの?」の裏には「そうは聞こえなかったよ」というニュアンスがありありと伝わって、またまた僕のプライドはボロボロに崩れ落ちてゆく。

話をしてみると、おばちゃん実はイギリス留学経験もある英語の先生だった。どおりで英語が堪能なわけだ。が、これは好都合である。僕はなんと表現してよいかわからなかったタイ語のフレーズをいくつか教えてもらうことができた。おかげで、僕の旅のメモ帖はタイ文字でいっぱいになっていった。ありがとうおばちゃん、最強の参考書ができたよ。と、その時はそういう気分になった。

しかし、揺れるバスのなかで書いたタイ文字。ただでさえ慣れない文字はさらにミミズ度を増していた。その書き留めた文字をもう一度判読することは、象形文字の解読を専門としている大学教授でも不可能な相談であった。

(続く)


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最終更新:2016年08月26日 21:51