【桂林(クイリン)・陽朔(ヤンシュオ)、山と川と田んぼの旅】
第4話)Gグルマップが使えない
《中国旅行記|桂林|龍脊|陽朔|漓江》
川下りを終えたツアー客をピックアップした観光バスは、陽朔(ヤンシュオ)の南バスターミナル近くに到着した。ツアーはここで解散だ。
「この通りは石馬路(シーマールー)ですか?」
ガイドブックの地図を手に バスガイドに現在位置を確認してもらう
「そう、石馬路(シーマールー)だ。」
よし、ここが石馬路(シーマールー)なら、交差する抗戦路(カンチェンルー)を北に歩けば陽朔(ヤンシュオ)の街に着くはずだ。
僕はガイドブックの地図を片手に、街中心部に向かって歩いていった。
ところで最近は、海外旅行でもガイドブックの地図を頼りにする機会が随分と減った。代わりに利用しているのが、某Gグル社の地図サイトである。
予め一定範囲をダウンロードしておくと、海外でもオフラインで利用できる。しかもGPSは機能しているので、自分がどこにいるのか、携帯の通信費をかけずに把握できるので大変使い勝手がよい。
当然、今回も同様に、桂林(クイリン)や陽朔(ヤンシュオ)といった辺りの地図をダウンロードしようとしたが、
「この地図はオフラインで表示できません」
と、ダウンロードできなくなっている!! なぜだ !! あっ、思い出した。 某Gグル社と中国政府は数年前に仲違いを起こし、Gグル社は中国から撤退したんだっけ。そんな因縁から中国は地図がダウンロードできないのだろう。
思えば、紙の地図を頼りに歩くのは随分と久しぶりのことである。
さてそろそろ街に着く頃ではないか
抗戦路(カンチェンルー)を北に向かって20分は歩いているが、幾ら行けど街に向かっている感じがしない。というかいつの間にか周りの緑が増えてるじゃん。
抗戦路(カンチェンルー)を北に歩いて行ったつもりだが、街に向かっている気がしない…
もう間違いない、道を間違えた。
諦めて僕は バイクタクシーを捕まえた。
「乗りなさい、街まで25元(¥約425)だよ」
バイクの後部座席にまたがると、 運転手は今僕が歩いてきた道を180度ターンしてそのまま まっすぐ進んでいた。
そう、 単純に南と北を間違えていた。ただそれだけのことであった。
デジタルの便利さに浸かっていると、いざというときのマニュアル対応力が弱まっていることに改めて気づいたのであった。
最終更新:2017年06月11日 21:55