【ハノイの灼熱-アジア杯とお手軽観光】
第4話)お手軽、フォン寺ボートツアー

||ベトナム旅行記|ハノイ|ミーディンスタジアム|フォン寺||

試合の翌日は丸一日ハノイ観光だ。と言ってもこんな猛暑の中を歩き回りたくないので、お手軽なフォン寺(パヒュームパゴダ)ツアーに申し込んでおいた。

だがホテルを通してのツアー予約に多少の不安があった。僕らが泊まったのは一泊15ドルの安ホテル。にも関わらず2泊以上は空港送迎付きと一見サービスがよく見える。

しかし、各自バラバラにホテルに到着した僕らは、皆がみなそれぞれタクシー代を請求されるというゴタゴタが続いた。その都度フロントに「2泊以上で送迎タダってHPに書いてあるぞ!!」と交渉し、なんとか支払いを逃れていたので、このホテルには少々信用が置けていない。

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ともかく、朝からツアーバスに揺られ2時間ほど国道1号線を南下。とある村にたどり着くと、おばちゃんの漕ぐ小舟に乗り換える。小舟はちょっとでもバランスを崩すと沈んでしまいそうで怖い。大丈夫なのか?と不安を抱えつつ、ベトナム仏教の聖地フォン寺に向けて出発。河の両岸はだんだん山深くなり水墨画のような景色のなかをゆっくり進んでいく。

水墨画の世界を手漕ぎ舟が行く
水墨画の世界を手漕ぎ舟が行く

小舟を降り、坂を上って行ったところでランチタイム。その後、さらに急な坂を登るのか、嫌だなと思ったら、なんとそこはゴンドラ乗り場だ!!

観光地とはいえベトナムのこんなド田舎の山奥に苗場スキー場のようなゴンドラが出現するとは驚きだ。

ゴンドラで行けてしまうフォン寺と洞窟寺院
ゴンドラで行けてしまうフォン寺と洞窟寺院

昨日のミーディンスタジアムといい今日のゴンドラといい、ベトナムにも確実に近代化の波が押し寄せていた。

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ツアーから戻り夕食を済ませ、宿に戻る。するとフロントの兄ちゃんがこちらに歩み寄ってきた。何だ? ツアー料金のことでまた何かゴタゴタが始まるのか。初日の送迎タクシー代のゴタゴタが脳裏をかすめ、面倒だなぁ、と思ったら、、、

  「ベトナム スリー、ジャパン ゼロ。ウィ ウィン!!」

ん?、なんと 「(明後日の)日本対ベトナム戦は3-0でベトナムが勝つぞ!」と意気込んでいるではないか!!

今回のアジア杯最大のサプライズは、弱小と思われていたホスト国ベトナムの頑張りである。強豪UAEに勝ちカタールと引き分けたベトナムは、初の決勝トーナメント進出を目指して国中が沸いている。

カタール戦でのゴールに熱狂するベトナムサポーター(0:12)

このベトナムサポーターの根拠のない自信。これこそ日本の最大の敵だ。気をつけろよ、オシムジャパン。


(続く)


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最終更新:2016年08月27日 18:31