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麻雀破壊学園ロンゲロス 第2局


【本日正午、例の部屋で待つ―番長G・幻霞】

生徒会にあてられた一通の手紙を受け、先日死闘を繰り広げた部屋へ赴く。
「遅かったじゃない、帝王。逃げ出したかと思ったわ」
「フン、戯言を。いいからさっさと始めるぞ」
「慌てないでよ。今日の相手は私じゃないわ」

霞が指さした雀卓には既に2人の影があった。

「黒姫射遠、暗殺魔僧阿針。この二人がお相手するわ」
「フ、よかろう。誰が来ようとこの帝王の前には無力だ」
「メンバーが足りないようだけど、まさか一人で来たわけじゃないでしょうね」
「貴様ら如き俺ひとりで充分よ!」
「くく、愚かな…」
「待ちなさい!その勝負、この私も参加させてもらいます!」
「…!お前は…!」
「か、会長!なぜここに?」
「あなたが一人でここに入っていくのが見えたからつけさせてもらったわ。
 いくら獅子神君と言えどあの二人を相手にするのは危険すぎる」

生徒会長・葉子の姿を見て、卓についていた二人が口を開く。

「ファファファ…ワシは誰が来ようと構わぬ。自分の力量を計れぬとは哀れやな」
「私は自分の型を貫くだけ…さあ、始めましょう」

(フッ、配牌で一シャンテンか。やはり俺には帝王たらしめる天運がある)
「この勝負、もらったぞ…!」
「甘い…ロン!一気通貫(エレクトロマグネティッシェカノーネ)!」
「な…何!」
「遅い、遅いわ獅子神龍弥!この電撃姫(ブリッツ・プリンツェッシン)と呼ばれた
 私のスピードについてこれるかしら!?」
「く…!調子に乗るな!」
「まだまだよ!ダブルリーチ(電撃作戦【ブリッツ】)!」
「…フ、この程度…!帝王の豪運でねじ伏せてくれるわ!
 ツモ!撥・混一色・ドラ3(ドラゴンクラッシュ)!」
「きゃあ!なかなかやるじゃない…!」
「黒姫、次はワシがやろう。お前はおとなしくしておれ」
「阿針和尚…、頼みました」
「ファファ、もがくがいい…。弱者共」

自軍の状況を不利と見た阿針は、念を込め呪詛を呟き出した。

(こ、これは…何かおかしい…!)
(配牌から全く手が進まない…。まるで、足止めをされているように…!)
「封魔幻鏡波…!幻想とたわむれるがよい!
 ツモ!海底楼月(ニルヴァーナ)!」
「ぐあああ!くっ…こいつ…!」
「ファファファ、まだまだいくぞ…封魔幻鏡波!」
「…カン」
「何ッ…!?」
「配牌が支配されていると言うなら、それ以外からアガればいいだけ…
 ツモ!嶺上開花(ブルーミンフラワー)!」
「ぐぬぅ!ワシの術を破るとは…!」
「この場は既に私の造園(ガーデニング)の支配下よ…!」
「さすがは生徒会長…歯ごたえのありそうな相手ね!」
「黒姫よ、ここは二人がかりで行くぞ!封魔幻鏡波!」
「了解した!ダブルリーチ!」
「ふふふ…ロン!」
「何…!バカな…!」
「言ったでしょう…?」

葉子は薄ら笑いを浮かべて牌を倒していく。

「私の造園術(ガーデニングアーツ)からは…」

その手牌は、あたかも一面の庭園の如く―

「逃げられない…!
 緑一色(パーフェクトガーデン)!これでおしまいね…!」
「ああああああ!そんな、ことが…!」
「ぐううう!ワシらが敗れるとは…!」
「さあ帰りましょう獅子神君。次は…ハルマゲドンで勝負よ」

「くっ…!生徒会…!この屈辱、忘れはせん…!」


つづ…かない


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