【陸路で水路でアンコールを目指せ!!】
第5話)どうする? スラエムまでの道

《カンボジア旅行記|ポイペト|バッタンバン|シェムリアップ|プレアヴィヒア|》

カンボジアにはアンコールワットの他にプレアヴィヒアという第二の世界遺産がある。タイ国境近くのその遺跡に行くには、シェムリアップから日帰りツアーがあるが、個人でいくと約120ドルと恐ろしく高く、かつ往復7時間かかって現地滞在は2時間程度となってしまう。

プレアヴィヒア遺跡付近ではスラエム村に宿泊施設がある。そこまでローカルな交通機関を利用すれば安く上がるのだが、問題はその村までの行き方である。無論タクシーをチャーターすれば簡単な話であるが、オイラにそんな金の余裕はない。

ネットで公共交通の情報を調べてみるとシェムリアップのプサールー市場付近からスラエム村行きの乗合バンが出ていることがわかったので、前日にロケハンをしに行った。

カンボジア旅行記|プサールー市場
プサールー市場。付近からスラエム村行きの乗合バンが出ているらしい、、、

そのバンが出ているであろう辺りで住民に「スラエム行きの車はどこか?」と尋ねてみる。が、英語のわかる住民は誰もいない。途方にくれていると中国語を話すじいさんがやってきた。だが今度はオイラの中国語レベルが低すぎて意志が通じない。

その場はあきらめ、その日の夜に宿のスタッフに訪ねてみた。すると「そんな乗合バンがあるなんて知らないね」と素っ気ない。スマホで体験者のブログ写真を見せると「そんな車だと屋根に乗せられるぞ」と恐ろしいことを言い出される始末。まあ、屋根は冗談だとしても、公共の交通手段があるかどうかは確実に把握しておきたい。

「近くに旅行会社があるから相談してみれば」と助言され、ダメ元でを訪ねてみた。

カンボジア旅行記|宿近くの旅行会社
宿近くの旅行会社

宿から徒歩3分、旅行会社のお姉さんに事情を話す。

「確かに市場の前から、スラエム行きのバンが出ているわ。でもローカル用の車だから出発時間は決まってないわ。朝、人が集まったら出発よ。」

良かった。ともかく交通手段があることが確認できた。ついでに旅行会社のお姉さんにトゥクトゥクの運転手用にカンボジア語で「プサールー市場まで、そしてスラエム行きの車を探して」と書いてもらった。

もちろんこんなことをしてもこの旅行会社には1ドルの利益にもならない。それでは悪いと思いお礼にと1ドル札を渡そうとしたが受け取らない。なんという親切!! オイラはクメールの神々に感謝した。

カンボジア旅行記|カンボジア語で「プサールー市場まで、そしてスラエム行きの車を探して」と書いてもらった
カンボジア語で「プサールー市場まで、そしてスラエム行きの車を探して」と書いてもらった

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翌朝トゥクトゥクの運転手にそのメモを見せると「OK」とすぐに理解してもらえ、プサールー市場を少し過ぎた辺りでスラエム行きの車を見つけてくれた。

スラエムまでの料金は15ドル。かなりボラれている気がするが他に選択肢がない。今時刻は7:30。出発は人が集まり次第とのことで、近くのガソリンスタンド併設のコンビニ・イートインで時間をやり過ごす。8:30頃に戻ると、もう少ししたら出発だとなった。良かった、これでどうにか村までの足は確保できた。

カンボジア旅行記|スラエム村行きの乗り合いタクシー
スラエム村行きの乗り合いタクシー

4人の乗客を載せて車は出発し、市内を回る、そして1時間程してまた元の市場前に戻ってきた。そこで4人乗客が追加。何でムダに市内を1時間走ったのだ??

その意図はなぞであるが、ともかく運転手を含め9人の乗客と2匹のハエを乗せた車は、途中で更に3人の乗客を詰め込み無事に(?)スラエム村に向けて出発したのだった。

(続く)


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最終更新:2019年09月11日 10:59