戦国BASARA/エロパロ保管庫

星合の空

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■星合の空

永禄四年 九月十日 川中島

「はあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!!」
雪のように白く洗練された鎧を纏った一人の武将が馬に跨り軍勢の中を突っ切っていく
かの名は軍神、上杉謙信
そして目指すは軍勢の中央奥にいる炎のように赤く強固な鎧に包まれた武将
かの名は甲斐の虎、武田信玄

一見無謀とも思える謙信の行動だが、神業ともいえる速さで次々敵をなぎ倒し
物凄い勢いで信玄に向かって行く。その気迫たるや軍神そのものである
「御館様ああぁぁぁぁぁ!!」
流石の幸村ですらかの者の速さに追いつけず、叫ぶのが精一杯だった
「へぇ、やるねぇ」
それは忍びの佐助とて同じだった。かの者の動きを見送る事しか出来なかった
「…軍神の名は伊達ではないようじゃな」
その様子を見ていた信玄はゆっくり立ち上がり、ふっと笑った
殺気立った謙信が目の前に迫って来るのにどこか余裕…いや、いささか楽しんでいるようだった

次の瞬間、白い冷気と共に彼の目の前に氷の刃が飛んできた
「ぐっ!」
信玄はそれを受け止めようとしたが、間に合わず彼の頬を切った
真っ赤な血が宙を舞い、彼の大柄な体は少しよろめいた
「かくごっ!」
間髪いれずに謙信は剣を振ろうとしたときだった
「うおおおおぉぉぉぉぉ!!」
信玄は馬に体当たりし謙信に向けて斧を振りかぶった
「な、なにっ!?」
今度は謙信が体勢を崩した
「謙信様ぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
悲鳴に近い女の声が戦場にこだまする。かの者の後を上杉軍と共に
追いかけてきた女忍者、かすがの顔は蒼白になった
(このままでは謙信様が…)
星合の空2
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