ガスガンのメンテナンス
ガスガンは頑丈ですが、気密やクリアランスの問題で、電動ガンに比べると手がかかります。
大きく分けて、固定スライドとガスブローバックに分けられます。
共通項
気密部分(パッキンやOリング)にはシリコンスプレー、作動部分にはグリスが鉄則。
ただし、シリンダー内にグリスをベタベタ塗らない事。シリコンスプレーだけで充分です。
バルブ ガスを放出させる丸っこい部品。オートはマガジンの後ろや上に、リボルバーはハンマーの下やシリンダーについている。
- バルブは基本的に外さない。シリコンスプレーを吹き付ける。漏れてきたらまず締めこんで、それでもダメなら外してシリコンスプレー。それでもダメなら高粘度グリスやシールテープ。それでもダメならOリング類の交換。それでもダメならもう諦めろ。
- メンテナンスじゃないけど、バルブを手で押してガスを抜かない。バシューって爽快だけど、パッキンが冷えて収縮、圧力で吹き飛んだりして良いことがない。撃って抜くか、ガスを入れる穴から抜け。
- 外すにはバルブレンチが必要。
- 少し前のWA製品とマルゼン製品はこの部分が弱いので注意。特にマルゼンはかなりの率で漏れる。マルシンは一部機種の打撃面積の小さいものが弱い(打撃面が変形する)。タナカは…。
- 機種によって共通だったり違ったりする。予備が確保出来る場合は交換したほうが早い。
放出パッキン ガスが放出される部分。一番重要だけど一番消耗品。大抵ガスタンク付近についてる。
- 裂け、割れ、欠け、変形がある場合全て交換。
- 基本はシリコンスプレー吹付け。表面が乾かないようにする。
- マルシンの赤パッキンは柔らかすぎ強度不足。マルゼンの豚鼻パッキンは重要な真ん中の仕切りが千切れる。予備必須。
- 交換には分解が必要で、分解したときに気密がパアになる事もある。そういう場合、物自体を買ったほうが安かったりする。
ベースパッキン、Oリング、他 ガスタンクの気密用パッキン。Oリングの場合と厚いゴム板の場合がある。
- 交換するには、基本的にタンク部分の分解が必要。
- タナカはこの部分が極端に弱い。漏れたら買い換えるか、分解不能となるがエポキシ接着剤で完全に接着する方法をとる。
- 漏れてきたらシリコンスプレーなどで漏れてきた部位を確認し、分解→シリコンスプレー→組み立て→まだ漏れたらシールテープ→まだ漏れるようならエポキシ接着剤→まだダメなら買い換えろ。
色々書いたけど、気密部分に関してはシリコンスプレー吹き付けで充分。
それ以上はメンテナンスの域を超えて修理になってくるので、素直にメーカーに送ろう。
固定スライド リボルバー、長物含む。
- 作動部品が少ないので、メンテナンスも簡単。
- 基本的には作動部分にグリス、気密部分にシリコンスプレー。
- バレル前後式と固定式(ノズル前後式)があり、それぞれトリガーに連動して動くため、注油ポイントもトリガー周辺に集中する。
- オート、リボルバー問わず、メンテには気密部分を除いた完全分解が必要になってくる。分解前にパーツの位置関係を把握するため、写真をとっておくこと。
- 作動部分に関しては磨き込んで当たりを出すやり方も有効。
ガスブローバック スライド・ボルトがガス圧で動くもの。
- 基本的な作動部分はボルト(スライド・ブリーチ)、スプリングガイド、トリガー&ハンマー周りと、ほぼ実銃と同じ部分が動く。
- シリンダー、ピストン、フロートバルブなどのブローバックエンジンにはシリコンスプレーを軽く吹く。
- スプリングとそのガイドにはグリス。実銃とは作動させるための圧力が全く違うので、蓄積した汚れなどが即作動性と精度に影響してくる。
- 特にサバゲーで使用したものは砂や埃などを噛み込んでるので、作動部分のメンテナンスは念入りに行うんだよ。
- スライドやボルトの噛み合う部分は特に汚れがたまる部分。見た目はボロでも中身はキレイな、内側からモテるアタシを目指そう!
- シリコンスプレーを吹き付けて「メンテナンスした」とか言ってる奴がいたら、顔面に右フックをブチ込もう。腕の力より、踏み込みと腰の入れ方がポイントだよ。
ガスガンはメンテ後、ガスを入れて作動テストを習慣付けましょう。正しく組めているかの確認とともに、グリスを馴染ませ、余分なオイルを飛ばす効果もあります。
ただ、シリンダーやノズル付近にシリコンスプレーを吹きつける関係上、作動テストでチャンバー及びバレル内にオイルが飛び散り、バレルクリーニングが無駄になります。
なので、メンテは作動部→エンジン周り(作動テスト)→バレルの順で行うと効率が良いです。
マルゼン製GBB用マガジンのガス漏れ
独特の構造から、放出バルブ、継ぎ目がよくガス漏れする。
大抵はパッキンの冷えによる硬化、オイル切れが原因。
放出バルブから
- まず、ガスが入っていない状態でマガジンを暖める。
- 次に、いつもとは逆さにした状態でガスを注入し、気化ガスのみを注入する。ここで放出バルブを指で軽く何回か押してみる。
- これで治らないようなら、シリコンオイルをバルブ付近に注油してもう一度。
注入バルブ・継ぎ目から
治らないなら
最終更新:2012年09月21日 23:51