【ふるさと納税で行く、台湾ちょこっと旅】
第３話）観光工場とＵバイク
《台湾旅行記|台北|石門金剛宮|観光工場|猫空》
ふるさと納税でちょこっと旅。この旅のテーマは、いかにお金を使わず楽しむかである。せっかく航空券を安く買ったのだから、現地のアクティビティもなるべくお値打ちで楽しみたい。
で、何か良い方法はないかと策を練ってたどり着いたのが "工場見学" だ。
今台湾では「観光工場」がブームだという。企業がＰＲを兼ね、一般客に自社工場を見学させ、併せてＤＩＹと称し体験コーナーを提供しているのだ。これならほとんどタダで遊べてしまう。
しかし難点がいくつかある。この観光工場、立地的に繁華街にあるということはあり得ず、郊外の最寄り駅から少し離れた所に点在している。
この移動をどうするか。
無論タクシーを利用すれば済む話ではあるが、そんな安易にお金で解決する方法は取りたくない。とはいえ路線バスで行くというのも難度が高い。
このプチ難問を解決してくれる頼もしい味方が台湾にはあった。Ｕバイクとよばれる、公共シェア自転車システムである。
台北周辺で急速に発達したＵバイクは、市内400箇所!!にあるステーションで自転車が自由に乗り降りでき、30分10元(約￥39)と料金も安い。最寄駅でこの自転車を借りれば少し遠くにある工場に行くのに丁度良い。外国人でもステーション設置の端末でクレジットカード情報を入力して使うことができるのも有難い。
で、工場見学の手始めに、パイナップルケーキで有名な維格餅家(ｳｪｲｸﾞｩ ﾋﾞﾝﾁﾞｧ)という菓子メーカーの工房「鳳梨酥(ﾌｪﾝﾘｽｰ)夢工場」を訪れてみることにした。
工房は地下鉄・新荘副都心(ｼﾝﾁｭｱﾝ ﾌｩﾄｩｼﾝ)駅から２キロほど離れている。駅を出るとＵバイクのステーションは簡単に見つかった。では早速使ってみよう。タッチパネル端末でカード情報を入力しようとしたら、
え"っ、全部中国語なの！
慣れない中国語の入力フォーマットに悪戦苦闘したものの、なんとかレンタル自転車をゲット。殺風景な高速道路沿いの下道を20分ほどこぐと目指す夢工場にたどり着いた。
そこは工房にショールームが併設された大きなビルで、観光バスから団体客がゾロゾロ降りては、土産の品に群がっていた。
１階の受付脇には２階の工房へ向かうエレベーターがあり、その入り口は なんとパイナップル型のドームで覆われていた。これはなかなか楽しそうな工場見学ができそうだ、とワクワクして中に入ると、あれれ、エレベーターが封鎖されているではないか！
スタッフに尋ねると「見学ツアーは10時、14時、15時のスタートです」との答が。しまった、見学に出発時刻が設定されているとは知らなかった。今時刻は10時半。次の14時までは時間がありすぎる。辺りを見回してみると１階ショールームの土産売り場には団体客が群がっていた。何やら試食ツアーを実施しているようだ。試食して気に入ったものを購入するシステムのようであるが、ええい、この中に紛れてしまえ。
ちゃっかりツアー客のふりをしオイラも各種ケーキをお試しまくり。うむ、さすが台湾有数の菓子メーカー、試食品でもなかなかのもんだ。それに無料のお茶もかなり美味しい、さすが台湾。
工場見学はできなかったものの台湾菓子を堪能させてもらい、パイナップルケーキ工房を後にした。さて午後は別の観光工場へ向かおう。
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台湾国鉄・桃園(ﾀｫﾕｧﾝ)駅からまたもやＵバイクで向かったのは、日用品・食品・外食産業を展開する南僑(ﾅﾝﾁｬｵ)グループの桃園観光体験工場。
ここでは14時からの見学ツアーに間に合った。石鹸用の油脂生産から始まり、食用油に事業を広げ、今では外食産業まで展開しているグループの歴史を、美人ガイドのお姉ちゃんは誇らしげに語りながら、工場内を案内する。外食チェーンを経営しているだけあって、工場内のレストランも市内のそれと同じ高クオリティの店舗があるのには驚いた。
事前に予約をすれば料理教室などの有料コースにも参加できるらしい。しっかり計画すれば、もっと楽しめるのだろうけど、見学だけでもそれなりに楽しめるのが観光工場。Ｕバイクとセットにすると激安アクティビティが楽しめる。台湾にお越しの際はお試しあれ。
最終更新：2018年02月11日 17:39
楽 天 ト ラ ベ ル 
