沖縄本島より台湾の方が近い与那国島。かつては密貿易で栄え今はカジキ漁の盛んなこの孤島で、旅の最後に神のお告げ?を聞くことになるとは…||与那国島旅行記|久部良|祖納|比川|那覇||
【神のお告げを聞け-与那国島旅行記】
第1話)充実のお散歩ツアー
||沖縄旅行記|那覇|那覇まちま~い|
「うわっ、暖かい」― 那覇の空港に着くなり、僕は東京から来ていたフリースを脱ぎ捨てた。3月の沖縄はすっかり春の様相を呈している。
今回、旅のメインは与那国島だが、東京=与那国間に直行便はなく、ひとまず那覇に立ち寄らねばならなかった。そこで那覇空港の観光案内所で何か面白いものはないかとパンフレットを物色していると、興味深いものを見つけた。
「那覇まちま~い」
地元ボランティアが街の案内をしてくれるお散歩ツアーだ。36ものコースがあり、その中から日替わりで数コースが開催されるという。1コース約90分が主流で、料金はほとんどが1,000円とリーズナブル。しかも1名から参加でき当日予約もOKとくれば、もう決まりでしょう。
午後から参加できるプログラムはないかとページをめくっていると、あった、あった。「首里城~琉球王国への誘い~」コース。那覇初心者の僕にはぴったりだ。
さっそく事務局に予約の電話を入れ「午後2時に首里城公園の総合案内所前に来て下さ~い」とのことで手配完了。いや~お手軽、お手軽。さすが観光県沖縄の首都、もとい県庁所在地。ツーリズムのソフト・インフラがしっかりしてるなぁと感心しつつ、宿に荷物を下ろし、首里城に向かった。
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待ち合わせ先の総合案内所前でガイドさん及び相客の4名と落ち合い、いざ城の中へ。
首里城は、建物や城壁が戦災で消失し現存してるのは復元物であることぐらい、歴史に疎い僕でも知っている。それゆえ目の前の建築物から風雪に耐えた歴史の重みが感じられないのは残念でならない。
しかし、ガイドさんの生の解説は、消失してしまった時間の空白を補って余りあるものだ。
「琉球王国は中国に気を配って国を運営してきました。この龍の絵を見てください。上は中国、下は琉球を表しています。この絵に琉球王朝の中国に対する配慮が描かれているのですが、分かりますか?」
と、世界ふしぎ発見!的なガイドさんの問いかけに、われわれ観光客解答軍の一団は「いやー、同じに見えますね」とみんなヒトシ君人形没収状態。
「中国の龍は足の指が5本ありますが、下の琉球の龍は4本です。」
なんと細かい配慮だ!
とまぁ、そんなトリビアまで楽しめるのがガイドツアーの良いところ。個人で見物していたら絶対に気づかないアレコレを教えてもらいつつ、楽しくツアーは終了。
コースの終わりに、カードにスタンプを押してもらう。なんとこのスタンプを5個集めると次の1コースが無料になるのだ!!
再び「まちま~い」のパンフをめくると、他にも興味をそそるプランが幾つもででくる。
・「国際通り ワキ道ヨコ道ウラ道」コース
・「むつみ橋通りで、三時のおやつ」コース
・「早起きは三文の得 農連市場散策」コース
・ etc. etc.
やばいやばい、なんだかコレ、ハマりそうだ。
最終更新:2016年08月24日 19:52