【ハノイの灼熱-アジア杯とお手軽観光】
第2話)ベトナムサッカー協会訪問
||ベトナム旅行記|ハノイ|ミーディンスタジアム|フォン寺||
チケット受取りのため、ベトナムサッカー協会に向かっていた僕らだが、チケット受渡しと合わせて頭を悩ませたのが、送金問題だった。
史上初めて4ヶ国共催(タイ/ベトナム/マレーシア/インドネシア)となった今回のアジア杯は運営面に不備が多く、ただ観戦に出かけるだけなのに何かと苦労が重なる。
アジア杯チケットの値段は、一番高いカテゴリー1でも、えっ? たったの15万ドン(約1,200円)と驚きの安さ!!
「Jリーグの一番安い席と変わらないぞ。安すぎる。」と友人ものけぞっていたが、4ヶ国共催にもかかわらずチケット販売方式は国ごとにバラバラで、ベトナム開催分はオンライン支払いができず、窓口送金しか方法がない。しかたなく会社の昼休みに某外資系のC銀行に行ったところ、
「うちではベトナム通貨は取り扱いがございません」
と冷たくあしらわれる。「それじゃ困る!!」と窓口のネーちゃんに粘ってドル送金してもらうことにしたのだが、
「ベトナムドンがドルで幾らになるか、当行では取り扱いがございませんのでわかりかねます。」
の一点張り。いまどき金融素人のオイラだって、ネットでおよその為替値ぐらいわかるのに、専門家集団の何たる低たらく。ともかくなんとか為替情報を集めさせ、計算してもらい、送金を完了させた。
今回のチケット代は、友人分も含め合計4枚で60万ドン=37.5ドル=4,481円だったのだが、送金手数料が4,000円も掛かっている! チケット単価より全然高いではないか!!
さらに追い討ちをかけるように
「中継銀行の手数料が後日お口座から追加で引き落とされます」
な、なんだとぉ!
その中継銀行分も後日しっかり引き落とされ、手数料合計は何と約8千円にも達した。一枚1,200円のチケットに送金手数料が8,000円もかかるってどういう事!!
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このようにユーザーの利便性など考えたことないであろうベトナムサッカー協会のことだから、事務所に乗り込んだところでスムーズにチケットの引渡しが進むとは考えにくい。
住宅街の外れ、入口にサッカーボール型の詰所のある建物がベトナムサッカー協会だった。受付を通り二階に上がる。若い職員に要件を告げると、満面の笑みで
「WELCOME! これがあなた方のチケットです。楽しんでくださいね。」
なんだ、妙にフレンドリーじゃないか。しかもあっさりチケットをゲット。そして「せっかく来たのだから」とアジア杯ポスターのベトナム語版をプレゼントされる。
「いやー、何かいい人だね。」
土産をもらった途端に嬉しくなった我が一行は、サッカー協会の前で戦利品のポスターを掲げ、いままでの苦労はすっかり忘れ、記念写真を取りまくってはしゃいでいる。って、もう子供じゃないか!!
最終更新:2016年08月27日 18:31