【初めてのアフリカ-セネガルの旅】
第9話)ああ偉大なり、エールアフリック
《セネガル旅行記|ダカール|チエス|エールアフリック》
1月6日、たのしいセネガルの旅も今日で終わり。 夜の便で帰らなきゃならない。
パリまではまたエールアフリックなのだが、僕は多いに心配している。またフライトがキャンセルされたらどうしよう? 本来ならパリには翌朝6:00ごろ着いて、18:00の東京行きに乗り継げばよい。十分過ぎるくらい接続時間はあるのだけれど、なにせ行きのエールアフリックは30時間遅れの前科者だ。もし東京便に接続できないかったら、これはまずい!
不安に思った僕は、実はダカールに着いた翌日、エールアフリックの市内オフィスに行って、帰りのパリ便を1日早く変更してくれと交渉に行っていた。
僕 :「もし6日の便が遅れたらどうするんだ! 僕はエールアフリックなんか
信じられない!5日の便に変えてくれ!」(かなり慌ただしかった僕)
係のネーチャン:「変更手数料がかかりますよ」
僕 :「いくらですか」
係のネーチャン:「4000フランです」
僕 :(4,000セーファー・フランなら約¥700。安いものである。)
係のネーチャン:「フランス・フランです、ムッシュー!」
なぬっ! フランス・フランなら、約¥70,000!! こんな金、払えるわけがないじゃん。
僕のチケットは一週間ルールという欧州アフリカ間のディスカウントチケットだった。これは現地に最低7日間滞在することが義務付けられている。1日フライトを早めると6日間の滞在になるので、大幅なペナルティがかせられるのだ。ドヒャー!
もはや、僕はフライトが無事に飛ぶことに賭けるしかなかった。
ダカールの出国検査は異様に厳しかった。とりわけ日本のパスポートが珍しいらしく、何度も光に当ててチェックされた。パスポートに透かしが入っているなんてこの時初めて知ったぞ。
さて、どうやらパリ行きのRK304便は飛ぶようだ。もちろん定刻どおり出発するわけがなく2時間遅れ。だが、そんなの遅れの内に入らない。
ところが、いざ搭乗という間際になって搭乗券が差し替えられた。なんでだろう! 「お前は乗るな」とか言われるのかな。(不安)
いぶかしく思いつつタラップを登り、搭乗する。新たに変更されたシートに向かうと、
なっ、なんとそれは、ビジネスクラスじゃん!!!
ごめんねエールアフリック。 「信じられない!」なんて怒鳴っちゃって。 よーく分かってんじゃん、落とし前のつけ方が。
帰りのシートは実に快適! リクライニングシートが電動で倒れるなんて感激だ!(電動と気付くまで、一生懸命、力を入れて倒そうともがいていたことは秘密であるゾ。)
朝8:30ごろ飛行機はパリについた。乗り継ぎ便までは相当時間がある。いったん出国して、また例のエールアフリックの搭乗カウンターの様子でものぞいて見るか。おっ、いるいるアフリカ人がうようよだ。
僕の乗った飛行機は折り返し8:00発のダカール行きのはずなのだが、やはりモニターは「遅延」となっている。
どうやら今日も、レストラン「フレンチリビエラ」は遅延ランチの乗客で大繁盛のようだ。
ああ偉大なり、エールアフリック!
最終更新:2016年08月27日 16:23