【お正月はハ○イにキマリ?-海南島の旅】
第1話)ハ○イはハワイか?

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お正月、芸能人たちはこぞってハワイに向かう。トロピカルで華やかなビーチ・リゾートはセレブたちのお気に入りだ。

今年は末年休暇が思うように長くは取れなかったので、正月に短期間のみ贅沢気分を味わっても良いかな、と柄にもない考えがフト浮かんだ。よし!オイラもハワイとやらに行ってみるか。

本物のハワイ-400x143
嗚呼、ハワイ。

でも待て、ハワイって物価が高そうじゃん。気分は贅沢したくてもフトコロは贅沢できないぞ。どうしよう。

なにやら決心がつかぬまま、とりあえず知人たちにメールで「正月ハ○イに行く」と宣言してみたら、「ハワイじゃないだろ、ハノイだろ?」とか、「いや、タイのハジャイだ」、「トルコのハタイだろ」、「山陰の羽合(はわい)か、石川県の羽咋(はくい)じゃない?」などと言いたい放題。誰一人「ハワイ」と思う者がいなかった。

僕だって「ハワイ」に行ったていいじゃないかと少しモヤモヤした気分の中、ネットで情報を集めてると「東洋のハワイ」なるブツが引っかかった。中国にある海南(ハイナン)島である。ベトナム沖に浮かぶ九州ほどの大きさのこの島は「東洋のハワイ」と呼ばれているのだとか。冬でも暖かく、日本からも遠くない。段々興味がわいてきたぞ。

しかしこの海南島、情報が極端に少ない。某○球の歩き方もわずかな見所以外はホテルリストしか記載されてないし、ネット検索もパッケージツアーがヒットするばかり。

某○球の歩き方-ホテルの紹介がほとんど
海南島の頁はホテル紹介がほとんど。

よし、こうなったら「東洋のハワイ」がどんなところか、本家ハワイと具体的にどう違うのか体験してみようではないか。

と言うわけで、このハ○イ(海南島)に行くため、東京=広州、広州=海南島のチケットを押さえ、まずは広州に到着。

海南島はここから国内線でわずか1時間の近さだが、生憎広州は小雨で肌寒い。ここがこんな寒いのでは海南島が劇的に暖かいとは到底思えない。いやな予感がする。

そのいやな予感が別の形で的中したのか、国内線の荷物検査でライターを没収されてしまった。中国のヒコーキはライター厳禁なのである。

 嗚呼ライター代100円返せ~。

しかし待合室の喫煙室では、ライターを没収されたはずの人民スモーカーたちが何故か悠々とタバコをふかしている。よく見ると彼らは先着のスモーカーが吸っているタバコの火から自分のタバコに火を分けてもらい、それが延々と次の人へと鎖のように続いているのだ。

僕も身振りと気合で隣の人民スモーカーに頼んでみる。

 「火を貸してください」

するとあっさり「OK」の返事。さすがハ○イ(海南島)に行く人民はホスピタリティに溢れているなぁと思ったのもつかの間、

 「火を貸してあげるから、お前のタバコ一本くれ」

と、言い終わる前に僕のタバコの箱から勝手に一本が抜きさられた。

 嗚呼タバコ代一本15円返せ~!

やはり客層からして、「ハ○イ」は「ハ○イ(海南島)」であって「ハワイ」ではない。ええい、こうなったら「ハ○イ」とハワイの違いを徹底的に体験してやろうじゃないかと意気込んで、僕は海南島行きの国内線に乗り込んだ。

"本物のハワイと「ハ○イ」の対決"がテーマとなった今回の旅。しかしここで僕は重大な事実に気がついた。それは、この旅のテーマを主題とする資格を僕から奪い去るどうしようもない事実。

 すなわち、僕は未だ本物のハワイに行ったことがない、ということ。。。。

というわけで、"「イメージのハワイ」と「リアルのハ○イ(海南島)」の比較考察"にテーマをこっそりすり替えることにした。

さてさて ハワイ vs ハ○イ、果たして軍配はどちらに。

(続く)


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最終更新:2016年08月27日 08:44