東邦星華高等女学院

櫻花會

鈴川 小梅(すずかわ こうめ)

  声:伊藤かな恵
  1911年11月19日生まれ。
  捕手。右投右打。打順は6番。
  2年1組。東邦星華学院に通う14歳で、洋食屋〈すず川〉の一人娘。
  明るく人当たりが良いため人に好かれる。
  頼まれると嫌とは言えない性格で、よくトラブルに巻き込まれるが、クラスメイトからは頼りにされている。
  親友の小笠原晶子から野球部結成の相談を受けるが、
  早稲田の野球部を見学して練習の厳しさを知り、
  また、道具をそろえる事や親の説得などの難しさを感じて断ろうとするが、
  晶子が野球を始めようとした理由を知り参加することを決意。
  当初はそれほどやる気が無かったが、すず川に尋ねてきた岩崎、高原の女性軽視的な言動により奮起。
  落ち込んでいた晶子を焚きつけ、巴を使って練習に出てこない鏡子を引っ張り出すなど、積極的な行動に出る。
  一見トロそうだが、運動神経は良い。また、片手で静を押さえ込むほどの怪力を持つ。
  店の手伝いで付いた腕の筋肉と父親似の太い眉毛が悩み。
  〈すず川〉で働いている三郎とは許婚。
  苦手なものは裁縫。好きな食べ物はオムライスとソーダ水。
  好きな言葉は「案ずるより生むがやすし」(ことわざ・狂言『悪太郎』)

小笠原 晶子(おがさわら あきこ)

  声:中原麻衣
  1912年3月26日生まれ。
  投手。右投右打。打順は7番。
  2年1組。ゴムを中心に総合貿易を営んでいる会社の社長令嬢。
  学院一のお金持ちな上、少々独りよがりなところがある為、「お嬢」と陰口的な呼ばれ方をするが、
  父親譲りの国際感覚や、社交性、先見性の高さにより一目置かれている。
  許婚の岩崎荘介から「女性に学歴は要らない、家庭に入るべき」と言われ
  女性の能力を認めさせる為に野球で勝負を挑む事を決意。
  クラスで野球部結成を呼びかけるが、野球の知識・経験は全くない。
  運動神経はあまり無く球速も遅いが、コントロールが良い為ピッチャーをまかされる。
  厳格な父を尊敬しているが少々苦手。
  鈴川小梅とは親友で、小梅をめぐって巴と争う事も。
  小梅と仲良くする巴や映画女優に抜擢された小梅にまで目に見える形で嫉妬してしまう等、
  人間的に器が小さいところがある。総じてプライドが高く激昂し易い性格。
  蜘蛛が苦手で、見ると何も考えられなくなってしまう。
  洋食派。好きな言葉は「自分に打ち勝つことは勝利のうちで最大のものである」(プラトン)

宗谷 雪(そうや ゆき)

  声:能登麻美子
  1911年9月10日生まれ。
  二塁手(原作では右翼手)右投右打。打順は2番。
  2年1組。級長。気配りが出来るクラスのまとめ役。
  家は老舗の呉服屋で、自身も経営に関わっている。
  兄の様に慕う男性が野球をしている為野球について詳しく、
  道具をそろえたりアンナに監督を依頼したりと、櫻花會の結成に大きく貢献する。
  石垣環とは幼なじみで小学生の頃、共に男子に混じって野球をしていた。
  内気でクラスに溶け込もうとしない環を案じて野球部に誘った。体重はそんなに重くない。
  和食派。好きな言葉は「初めに画せよ。しかるのち実行せよ」(モルトケ)

石垣 環(いしがき たまき)

  声:広橋涼
  1912年2月7日生まれ。
  遊撃手(原作では中堅手)右投右打。打順は3番。
  2年1組。作家志望。あだ名は「たまちゃん」。
  小学生の頃、幼なじみの宗谷雪と共に男子に混じって野球をしていた。
  内気で人見知りな為、同級生とは距離を置いていたが、本当は寂しがりや。
  雪に勧誘されて参加。
  桜花会加入後はメンバーに対してハッキリ物を言うようになり、
  特に巴にはきつい突っ込みを入れる事が多い。
  好きな食べ物は寿司。
  好きな言葉は「一念岩をも通す」(故事成語)

月映 巴(つくばえ ともえ)

  声:甲斐田裕子
  1911年8月20日生まれ。
  三塁手。右投左打。打順は4番。
  2年1組。武道が趣味で特に剣術に秀でている。
  運動神経が抜群で本人曰く、「ヒットならいつでも打てる」。
  美形で背が高く、下級生に人気があるが、クールな外見と裏腹に性格はお茶目で大雑把。
  かわいい女の子が好きで、小梅に好意を抱いている。月映静は双子の妹で、寮でも同室。
  新聞部に所属していたが、体育の授業でボールを投げている所を見たアンナに勧誘され参加する。
  朝香中との練習試合で見たホームランに憧れるが、打率が落ちる為乃枝から禁止される。
  好きな食べ物は餡子ものだが、周囲には果物と言っている。
  好きな言葉は「生きるべきか死ぬべきか、それが問題だ」(シェイクスピア『ハムレット』)

月映 静(つくばえ しずか)

  声:喜多村英梨
  1911年8月20日生まれ。
  一塁手(原作では遊撃手)右投右打。打順は1番(朝香練習)→5番。
  2年1組。新聞部に所属していたが、双子の姉である月映巴と共に参加。
  天真爛漫な姉に惹かれていて、巴が他人と仲良くしていると嫉妬する。
  武道好きの姉とは違い文学少女だが、運動能力は高い。
  世話好きで、巴や鏡子の面倒を良く見ている。
  好きな食べ物はサンドイッチ。
  好きな言葉は「薔薇の木に薔薇の花咲く」(北原白秋『薔薇二曲』)

川島 乃枝(かわしま のえ)

  声:植田佳奈
  1911年10月1日生まれ。
  右翼手(原作では左翼手)右投右打。打順は9番。
  2年1組。父親は工学博士で学院一の秀才。
  男子に勝つ方法を考える為に参加したチームの参謀役。
  試合や練習中にもメモを取ったり、家でも作戦を練るなど研究熱心。
  運動は苦手。眼鏡はカール・ツァイス社の特注品。
  幽霊や怪談などを非科学的と否定するが、実は怖がり。
  大阪に従姉妹の長滝紅葉(ながたき もみじ)がいる。
  好きな食べ物は厚めのホットケーキ。
  好きな言葉は「山が高いからといって引き返してはならない。いけば超えられる」(モンゴルのことわざ)

桜見 鏡子(さくらみ きょうこ)

  声:牧野由依
  1913年3月9日生まれ。
  左翼手(原作では二塁手)右投右打。打順は8番。
  1年1組。寮の先輩で、憧れている巴に誘われて桜花会に参加。
  朝香中学との練習試合は自分のエラーのせいで負けたと思い込み、
  練習に出てこなくなってしまうが、小梅に操られた巴から説得されて復帰。
  運動神経が良くない上、巴目当てで参加していた為、
  あまり熱心に練習していなかったが、小梅や晶子の努力している姿を見て心を入れ替える。
  母親の影響で化粧が趣味。他人に化粧を施す事に喜びを感じる。
  両親と年の離れた兄が外国に行っていて「置いていかれた」と少し感じている。
  寮生で菊坂胡蝶のルームメイト。よく気絶する。
  苦手なものは雷。好きな食べ物は漬物。
  好きな言葉は「戦うときも恋するときも、女は化粧をするもの」

菊坂 胡蝶(きくさか こちょう)

  声:後藤沙緒里
  1913年2月27日生まれ。
  中堅手(原作では一塁手)。右投左打。打順は1番。
  1年1組。おとなしくて引っ込み思案な性格。
  陸上部の短距離選手だったが伸び悩んでいた所、
  乃枝にスタートダッシュの速さを見込まれ、離脱した記子に代わって参加。
  元々右打ちだったが、乃枝の提案で俊足を生かす為に左打ちに変更した。
  巴に憧れているが、同じ寮生で同室の鏡子に遠慮してあまり表には出さない。
  また、母親が芸者で不在な事が多く、家庭のぬくもりに縁が薄い為、
  家族仲の良い小梅にも憧れている。
  苦手なものは蛇。好きな食べ物は中華料理(しゅうまい)。
  好きな言葉は「添い遂げる」(一般語句)

アンナ・カートランド

  声:新井里美
  監督。2年1組担任のアメリカ人英語教師。25歳。
  宗谷雪から監督を頼まれ、本場のベースボールを教えると意気込む。
  自由奔放な性格で大口によく小言を言われるが、生徒からは慕われている。
  生徒の自主性を尊重する為、あえて直接指導せずに見守る事も多い。
  長崎におば(叔母?伯母?)が住んでいる。

生徒

尾張 記子(おわり のりこ)

  声:藤村歩
  三話の練習試合では中堅手。右投右打。
  2年2組。新聞部所属。月映姉妹の親友。お人好し。従姉にラジオ記者の尾張うた子がいる。
  巴から「協力しないなら貸した一円を今すぐ返せ」と脅されしぶしぶ野球に参加するが、
  新聞部の活動に専念するために離脱。
  学院一の情報通で、足の速い人を探していた晶子達に陸上部の事を教えたり、
  朝香中の試合を偵察した時に知ったスコアブックの存在を乃枝に伝えるなど、
  離脱後も桜花会に貢献する。
  理系科目は苦手だが文系科目では優秀で乃枝からも一目置かれている。
  名前の元ネタは「尾張メモ」で知られるプロ野球初の専属スコアラーの尾張久次。
  アニメオリジナルキャラで原案などは無いが、コミック版本編には逆輸入され登場するに至っている。

女子A

  声:升望
  2年1組。合唱部所属。ボブカットの子。
  晶子の呼びかけで野球部に参加するが、早稲田の厳しい練習を見て逃げ出す。
  いつも女子B、女子Cと一緒に行動している。

女子B

  声:山川琴美
  2年1組。合唱部所属。ショートヘア(かりあげ?)の子。

女子C

  声:高本めぐみ
  2年1組。合唱部所属。ロングヘアで和服の子。

女子K

  声:(表記なし)
  モブキャラクターの一人。野球の勧誘を受けるが両親の許しが出ないと考え参加しなかった子。
  図書室で本を持っていたため「図書子」などとスレ内で呼ばれ、OP(BS-TBS・16:9版)の喫茶店でもそれらしい後姿が見られる。
  2話で巴の抜刀を見る小梅の後ろの生徒や、8話で吉村に交渉する乃枝と入れ替わりでフレームインするメガネの生徒など、
  モブキャラクターはそれなりに注目されることが多い。

小野 絹枝(おの きぬえ)

  声:(表記なし)
  上級生。陸上部所属。足の速い人物として小梅と晶子が注目した人物。

教職員

バーバラ・マクレガー

  声:真山亜子
  学院長。桜花会の設立を許可した。
  辻打ちの正体を知りつつも、忠告だけで不問にする。

大口 恭子(おおぐち きょうこ)

  声:吉沢希梨
  合唱部の顧問。規律に厳しく口うるさい。
  桜花会の活動を快く思っていない。

朽方(くちかた)

  声:樋口智透
  陸上部顧問。野球部に移籍したいと申し出た胡蝶を激励して送り出した。

朝香中等学校

野球部

岩崎 荘介(いわさき そうすけ)

  声:加藤将之
  投手。右投右打。三番打者。
  小笠原晶子の許婚。父親は銀行経営。
  誠実な性格だが、前時代的な「女性は家庭に入るべき」という思想を持ち、
  それが元で晶子を怒らせ桜花会結成のきっかけを作ってしまう。
  チームメイトの高原から「石部金吉(生真面目過ぎて、融通の利かない人の事)」と評される。
  名前の元ネタは三菱財閥創業者一族の岩崎家か。

高原 判睦(たかはら ばんぼく)

  声:川田紳司
  三塁手。右打。一番打者。朝香中一の俊足。軟派でお調子者。
  第三話で小梅とぶつかった時一目ぼれしてしまう。
  彼女の落としたハンカチを見て告白されたと勘違いするが、小梅には相手にされていない。
  思い込みが激しい上に、場の空気を察する事が出来ない。

柳 一馬(やなぎ かずま)

  声:西健亮
  一塁手。左打。四番打者。
  試合を見に来ていた記子にスコアブックの事を教えてくれた。
  朝香中野球部の中で唯一桜花会を甘く見ておらず、
  晶子の魔球をいち早く見破った。

北見 弘一(きたみ こういち)

  声:相馬幸人
  捕手。右投右打。五番打者。

中村(なかむら)

  声:宮崎寛務
  右打。二番打者。

教職員

林原(はやしばら)

  声:宮崎寛務
  朝香中学野球部顧問。

朝香中学校長

  声:荻野晴朗
  桜花会からの試合申し込みを女性蔑視的な手紙で断るが、
  それに怒った朝香中の後援会長である小倉矢八郎に一喝される。

その他

小梅関係者

鈴川 洋一郎(すずかわ よういちろう)

  声:高岡瓶々
  小梅の父。洋食屋〈すず川〉を営む。
  当時としてはハイカラな職業に就いているが、考え方は古風で頑固。

鈴川 八重(すずかわ やえ)

  声:久川綾
  小梅の母。普段はおっとりした性格だが、
  案外気が強く言うべき事はしっかり言う。

紀谷 三郎(きたに さぶろう)

  声:日野聡
  4年前から洋食屋〈すず川〉で働く。小梅の許婚で6歳年上の20歳。
  真面目でおとなしく、純情な性格。
  小梅の事は「お嬢さん」と呼ぶが、
  朝香中との試合で桜花会が勝ったら「小梅さん」と呼ばせて貰う賭けをしている。
  料理の腕は小梅の父によると「筋が良い」との事。

靴屋

  声:千々和竜策
  〈すず川〉の近所にある〈佐野靴店〉の店主。靴以外にも、革製品全般を扱う。
  小梅に頼まれ、野球道具の修理を引き受ける。

松本 司郎五郎(まつもと しろうごろう)

  声:荻野晴朗
  〈すず川〉の近所の人力車屋〈松本屋〉の車夫。
  小梅から速く走る方法を聞かれ、「車をひいていたら、いつの間にか速くなってた」と答える。
  人力車を貸してくれた。

田村 祈(たむら いのる?)

  声:玉野井直樹
  〈すず川〉の常連客。

晶子関係者

貞子(さだこ)

  声:タルタエリ
  小笠原家のメイド。晶子からは「さだこさん」と呼ばれている。

松坂(まつざか)

  声:岐部公好
  小笠原家の運転手。晶子からは「まつざか」と呼ばれている。
  小笠原家に忠実だが、特に晶子個人に対し肩入れをしている節がある。

管理人

  声:宮崎寛務
  小笠原家所有の別荘で管理人を務める。
  元一流ホテルの料理人。
  桜花会合宿前日の嵐により腕に怪我を負ってしまう。
  嵐で使えなくなった別荘の代わりに集会所を手配してくれた。

書生

  声:(表記なし)
  小笠原家の書生。柔道四段の巨漢で、九州訛りがある。
  晶子を試合に行かせないよう部屋の前で見張っていたが、
  松坂の策略により、晶子を逃がしてしまう。

乃枝関係者

川島家ばあや

  声:片貝薫
  耳が遠い。乃枝の事は「お嬢様」と呼ぶ。

坂下小学校

太郎(たろう)

  声:田村睦心
  投手。右投右打。
  野球をする場所がなく困っていたところを小梅が声をかけ、桜花会と練習試合するに至った。
  当初は女子のチームと試合する事を渋っていたが、乃枝に挑発されて受ける事に。
  以後は定期的に桜花会と練習試合をしている。

健作(けんさく)

  声:岡田幸子
  捕手。右投右打。太郎のチームメイト。

勝俊(かつとし)

  声:平田真菜
  太郎のチームメイト。

その他中学生

伊沢(いざわ)

  声:赤羽根健治
  富士見中学のピッチャー。
  巴の辻打ちに遭う。
  その後の朝香中との試合は0対15で負ける。

斉藤(さいとう)

  声:樋口智透
  富士見中学の四番バッター
  晶子の辻投げに遭うが、返り討ちにする。

星見(ほしみ)

  声:小泉智朗
  板倉中学のピッチャー。
  巴の辻打ちに遭う。

國際キネマ

吉村 騒三郎(よしむら そうざぶろう)

  声:野島裕史
  社の演出部所属。映画『鬼神月に吼える』で助監督を担当。同映画の女優代役を探すため東邦星華を訪れた。
  乃枝にある取り引きを持ちかけられ、朝香中の試合映像を撮影し提供する。同時に交際も申し込む。
  名前の元ネタは映画監督の吉村公三郎。

英 日出子(はなぶさ ひでこ)

  女優。『鬼神月に吼える』に出演。一部代役を小梅が務めた。
  ちなみに池端監督作の『ぽてまよ』には「ひでこ」とも読める名の英 英子(はなぶさ えいこ)が登場している。

小倉 矢八郎(おぐら やはちろう)

  声:側見民雄
  朝香中の後援会長
  辻打ち騒動の時に泥棒の人質にされ、小梅たちに助けられた。
  その時巴が落としたバット「こてつ」で辻打ちの正体を知る。
  それ以来恩義を感じて、桜花会を応援している。
  朝香中の校長が失礼な手紙で試合を断ってきた時、
  校長室に乗り込み桜花会との試合を認めさせた。
  モデルは大倉財閥の大倉喜八郎。

佐藤(さとう)

  声:荻野晴朗
  慶応大学野球部のエース。
  朝香中対桜花会の試合で審判を務める。
  野球のルールに厳格で、試合開始時間の延長を認めなかった。


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最終更新:2010年04月08日 00:18