あらすじ

ある宇宙空間。ここに相対する二つの光球が衝突し合っていた。
一つは黄金の光に包まれし光球、もう一つは紫炎に包まれし光球。
やがて光球同士の衝突の末路は黄金色の光球が大きく弾き飛ばされて
ある惑星に向けて落下していく・・・。

惑星サイバートロン。
サイバートロンの防衛部隊を任せられていた騎士ガンダムは何気なく夜空を見上げていた時にそれを起こった・・・突如、夜空の天上より招来した黄金の光球が彼が居た場所に目掛けて墜落して騎士ガンダムは生命を落としてしまう・・・筈であった。

ところが彼は生きていた・・・。
しかもその体内には得体の知れぬ妙な気配が宿ったことに疑問を抱きながら。

「あなたの疑問・・・全てを明らかにしたくありませんか?」

その声と共に神出鬼没に現れる諸葛亮孔明と名乗る謎の男。

ここに三つの惑星を巡る騎士ガンダム達の奇妙な冒険が始まる。


   全四章

  • 「サイバートロン篇」

  • 「地球篇」

  • 「ガイアース篇」

  • 「神々の争乱篇」

※ZERO~ZERO2に登場した歴代キャラたちは客演という形で登場。
味方パーティーには加入せずその章のみでのゲスト出演に留まる。

サイバートロン:ZEROのATーXメンバー
地球:ZEROの地球側のメンバー
ガイアース:一部のZERO2メンバー



異なる4つの章でそれぞれ異なる敵が登場する。
それを打破しながら三種の神器を集めることが本作の主な流れである。

  • サイバートロン篇:金の世界樹

  • 地球篇:寺田市に蠢く悪意達

  • ガイアース篇:影鏡の同盟

  • 神々の争乱篇:虚淵源からの使者達

「金の世界樹」(サイバートロン篇の敵組織)
サイバートロンで最近勢力を拡大させてきたアルヴァアロンが率いる謎のカルトテロ集団。
中核メンバーはかつての運命十字軍(DC)の残党たちが中心となっているらしく、
一般信者を「神の国へと至れる」と洗脳して自爆テロ活動を恒常的に繰り広げている。



「寺田市」(地球篇の主な舞台とその敵達)
地球の極東地区に位置するとある地方都市。
エヴァやディスヌフはこの街に存在する水木高校に通っており、
影山学園や神谷大付属高校など多数の高校が確認されているようだ。
地球篇の主な舞台でここに三種の神器の一片が眠っているとされる。

元々平凡な街並みであったのがここ数年は奇妙な現象が立て続けに起きている。
度々出没する鬼子の幽霊騒動に正体不明の連続殺人鬼による凶悪事件、
市民が何の前触れ無く突如凶暴化して暴力沙汰を起こす奇怪な事件までも発生している等これら諸々の事件を解決しながら話は進んでいく。
そして、この街に蠢く数多の悪意達とヤスノリ達は相対する運命になる・・・。



「影鏡の同盟」(ガイアース篇の主な敵組織)
新西暦2424年の未来から飛来した時空犯罪者ツヴァイザーゲインが組織した
あらゆる時代に棲まう時空犯罪者が大同団結した同盟共同体。
「修羅への道こそが真道である」スローガンを下にかつての修羅界と呼ばれていた太古の時代のように
機械生命体同士の闘争がさも永遠かのように存続するあの世界を復古させる事こそを目的としている。
それ故に闘争心が旺盛な者達がメンバーの多くを占めていることが特徴。

ヤスノリ達が探し追い求める最後の三種の神器たる「狂乱の宝鏡」。
ツヴァイザーゲインもまた、自身の目的のためにこれを探しているらしく必然的に両者は対立関係となる。

(※惑星サイバートロン・地球・惑星ガイアースの設定はZERO・ZERO2の設定集を参照されたし)

「虚淵源からの使者達」(神々の争乱編の主な敵)
虚淵源の先にある隔絶宇宙空間から尖兵として送り込まれてくる者達。
彼等には既に一つの生命としての自我は欠落している境地に至っている。
なぜなら既に宇宙の輪廻転生という銀河の開闢と共に存在するメカニズムを為す
作用体として組み込まれてしまっているからだ。
故に全宇宙に存在する生きとし生けるもの全てにとっての敵と言えるかもしれない

過去に登場したキャラでこのカテゴリーに属する敵。
  • ケイサル・エフェス
  • ズール・スペクター



今作からの設定

「黄金の光球」
本作の全ての発端。
対となる「紫炎の光球」と衝突を繰り返した末路に
惑星サイバートロンへ落下して偶然その場に居合わせた騎士ガンダムの元へ墜落。
騎士ガンダムはその時の衝撃を生命を落としてしまった筈がこの光球が彼の体内に入り込んだことにより騎士ガンダムはその生命を繋ぎ止める事に成功する。
この黄金の光球を解き明かす事が本作の大きな目的の一つなのだ。

「紫炎の光球」
サイバートロンに落下した「黄金の光球」と対となる存在。
あらゆる星の生命の天敵。それ以外の謎は話の進行とともに明かされていく・・・



「三種の神器」
サイバートロン・地球・ガイアース、3つの惑星それぞれに眠る秘宝。
黄金神スペリオールが遺したものとされこれを集めるとスペリオールの黄金魂が降臨するという伝承が残されている。
「天意の宝剣・不滅の宝玉・狂乱の宝鏡」がそれぞれの神器の名前とされており
孔明はこれら全てを集めることで騎士ガンダムに宿った黄金の光球の正体を見極めようとしている。

以下、神器所有者一覧とその経緯

  • 天意の宝剣:アルヴァアロン→騎士ヤスノリ
  • 不滅の宝玉:アストラナガン→ディスヌフ
  • 狂乱の宝鏡:徳川家康頑駄無→ツヴァイザーゲイン→ゼロ


「ヒトマキナ」
金の世界樹が滅亡したジンルイのDNAと機械生命体のゲノムを組み合わせて誕生させた
有機生命と機械生命、その二つの特性を組み合わせて誕生したハイブリッド生命体。
その0号実験体がプロトゼロことゼロ。多くのヒトマキナはかつてのジンルイを模した異形の姿がをしている。

金枝篇によると黄金神スペリオールは旧き支配者たるジンルイを滅ぼして
オリジン・ローの生命の光で新たなる支配者機械生命体を創造した。
それ故にスペリオールは機械生命による新世界を創造した事で神と奉られる事になった。

ヒトマキナを創造した金の世界樹のアルヴァアロンはこの神話の内容を自分なりに再現すること。
黄金神の生まれ変わりを自証するアルヴァアロンは旧き支配者たる機械生命体を滅ぼして
人造オリジン・ローと天意の宝剣によって生み出された黄金の世界樹から数多のヒトマキナ達を創造。
これによってアルヴァアロンはヒトマキナ達によって織りなされる新世界を創造することで正真正銘の神になろうとした。

ヒトマキナ達は所詮、歪んだ野望を抱いた一介の機械生命体の理想を実現するための道具にしか過ぎない・・・。


「暴徒化現象」
寺田市内のみで発症が認められる何の前触れもなく市民たちが理性を失って暴れ狂う謎の病症。
その暴れぶりが暴徒の如く垣間見えたことから「暴徒化現象」と名付けられた。

その真相は寺田市民の多くは市内全土を覆い尽くした巨大無線LAN・・・公用無線Wi-Fi回線の電波の中に
機械生命体の電子頭脳を狂わせる有害な磁気作用が含有させる事でネット依存に陥った寺田市民達の理性をジワジワと削っていくことで
最終的には前述の通りの暴徒化現象に帰結するというメカニズムだったのだ。

そしてこの現象は地球外から招来した異星人・メタトロンによって作為的に仕組まれたことも判明。
彼はこの暴徒化現象を引き起こす無線回線を通じて地球の機械生命体同士で紡がれる相互信頼関係を破壊することで
何が生じるのかという実験を虎視眈々と観察していたのだった・・・。

「宇宙の輪廻転生」

最初にこの宇宙はビッグバンによる膨張によって誕生した 
          ↓
宇宙の中心部に存在する剥き出しの特異点「虚淵源」によって
宇宙全体が収斂していくビッグクランチと呼ばれる現象で一度死を迎える
          ↓
一度特異点の中へ収斂された宇宙は特異点の中で再びビッグバンを迎えて再誕する
          ↓
再びビッグクランチが発生することで死を迎える
          ↓
以下、このサイクルの連綿なる繰り返しでこの宇宙は輪廻転生繰り返して来た。

そして現在この宇宙はビッグクランチによる周期が到来して何度目なのかもわからない緩慢なる死を迎えようとしていた。
これを打破しなければ機械生命体の生きる未来もこの宇宙と共に虚淵源へと飲み込まれてしまう。

そう、銀河開闢と共に宿命付けられたこの宇宙の根本的メカニズムこそ
機械生命体の未来を妨げる史上最大級の敵として立ち塞がる。


「虚淵源(読み:きょえんげん)」
宇宙誕生と共にその中心部に存在する巨大な剥き出しの特異点。
「虚無への深淵に繋がる源」という意味からこの名前が命名された。
その外観はまるで銀河の中心に開いてしまった風穴のようにも見える。
この特異点は宇宙を構成する暗黒物質を少しずつ侵食していき、
やがてこれが宇宙全体を飲み込む現象のことを「ビッグクランチ」と指す。

また、この虚淵源の先には概念や認識が実体化する上に通常の時間・空間物理法則から逸脱した隔絶宇宙空間が存在しており
飲み込まれた宇宙空間は虚淵源の中で存在し続けている。
一万二千年前に滅亡したジンルイのまつろわぬ霊魂達の塊はこの虚淵源の先に存在する隔絶空間に流れ込み・・・
そこでケイサル・エフェスとして生まれ変わった事がこの後の物語で語られる。


「隔絶宇宙空間」
虚淵源の先に存在する概念や認識が実体化する上に通常の時間・空間物理法則から逸脱した宇宙空間。
ここに到達するには虚淵源の中へ突入しなければならないという多分なリスクを起こす必要がある。

ビッグクランチによって飲み込まれた空間は全て
この隔絶宇宙空間にカテゴライズされる。
この一つの特異点に収斂された宇宙空間の爆発がビッグバン。
ビッグバンによってこの隔絶宇宙空間は通常の宇宙空間へと変質し
次のビッグクランチの周期によってまた隔絶宇宙空間への変質を繰り返す。

「ケイサル・エフェス誕生の秘密」
ジンルイを相手にした機械生命体の独立戦争の結果ジンルイは全て滅亡。
肉の身を失ったジンルイの霊魂達はサイバートロンから宇宙の暗礁を彷徨い続け
最終的にそれら全て宇宙の中心部にある虚淵源の中へと漂流していった。

虚淵源の先にある隔絶宇宙空間に到達したまつろわぬ霊魂達は
そこで各々が抱いていた機械生命体達にする怨恨が実体化してその結合体が
ケイサル・エフェスそのものであった。そして虚淵源の先ある隔絶宇宙空間で誕生したケイサルはその恨みを晴らすべくサイバートロンへ帰参を果たしたが
黄金神スペリオールと所持したオリジン・ローの「無を有にする力」の光を受けてマギの心臓『ZERO』に変貌させられるのであった。

また、これと同様の流れで生誕したのがズール・スペクターである。
かつてアズガルド星雲と呼ばれていた星系で超新星爆発が発生してこれが滅亡。
この星雲に棲まう生命体達の思念の塊が虚淵源の先に到達してあらゆる星の命を喰らわんとする悪意の思念体が誕生したという経緯がある。

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最終更新:2016年04月25日 05:40