あらすじ


機械生命体と呼ばれる生命体が生息する惑星サイバートロン。

この星にてAT-Xと運命十字軍 Destiny's Crusaders:通称DCと呼ばれる二つの軍勢が対立する
3年にも渡る内戦「グレート・ウォー」と呼ばれる戦いが繰り広げられた。

結果はAT-X側の勝利に終わり、DCの指導者ネメシス・グランゾンは単身外宇宙に逃亡した。

彼、ネメシス・グランゾンはサイバートロンから遥か何億光年離れた
太陽系第三惑星・地球に到着。ここに眠るとされる「機械生命の起源オリジン・ロー」を見つけ出し、
AT-Xにリベンジを図るべくこの星に生息する現地の機械生命体持ち前の呪術を利用して
瞬く間に洗脳していきオリジン・ローを見つけ出す為の手駒として利用。
再起を図るべく、雌伏の時を経ながら悪行に走っていた。

一方、AT-X側はネメシス・グランゾンの行方を見つけ出し、彼の身柄を拘束して連れ帰るべく
数名のエージェントを地球に送り込んだ。

洗脳された現地の機械生命体が襲いかかる中、彼等は戦闘を通じてその者達を洗脳より解放。
そのまま味方にするサイクルを続けることでネメシス・グランゾンとオリジン・ローの尻尾を掴むべく壮大な生命起源の争奪戦を開始するのであった。


シネマティック・ユニバース
今回の作品の世界観を形容する単語。
それまでのシリーズにおける「次元銀河」を指す言葉と同義。
次元銀河との差異は数多の平行世界を内包する事を前面に押し出されないのがの
特徴。即ち、別平行世界からの干渉と言うシステムは今回廃止されている。
シネマティック・ユニバースの本来の意味は劇中劇。


地球
太陽系第三惑星にて前半の舞台。
発展した文明社会と安寧な秩序が築かれており長きにわたって争いとは無縁の歴史が続いていた。
しかし、その平和な時間も地球外生命体の破壊大帝ネメシス・グランゾンが来訪した事によって大きく歪められていく・・・


惑星サイバートロン
地球を含有する太陽系より遥か数億光年先に存在する機械生命体によって統治されている惑星
過去にこの惑星を支配するサイバートロン中枢政府に対して「運命十字軍 Destiny's Crusaders」と呼ばれる反政府同盟組織のクーデターを端に発生した「グレート・ウォー」と呼ばれる内戦が勃発。
中枢政府特命軍事組織「AT-X」を中心としたサイバートロン軍の応戦により3年の歳月をかけてこのグレート・ウォーは運命十字軍側の敗北により終戦した。
しかし、グレートウォーを生き延びたDestiny's Crusaders首魁のネメシス・グランゾンは命辛々単身外宇宙へ逃亡。
再起を誓うべく、サイバートロンより数億光年離れた銀河の辺境に眠る機械生命の起源オリジン・ローを手中に治める事でサイバートロンに対する復讐を誓うのだが・・・


AT-X(味方組織)
惑星サイバートロン中枢政府によってサイバートロンの
安寧なる秩序を保つ為に結成された中枢政府直族の特命軍事組織。
リーダーを務めているサイバスターに独立指揮権限が付与されており、
地球に逃亡を試みたネメシス・グランゾンを追うべく青の星・地球に足を踏み入れた。
その目的は、DC最後の生き残りネメシス・グランゾン身柄確保と彼らよりも先にオリジン・ローを安否を確認する事。


運命十字軍 Destiny's Crusaders:通称DC (敵組織)
惑星サイバートロンを統治する中枢政府に対してクーデターを実行して
3年にも渡る内戦「グレート・ウォー」を勃発させた反政府同盟組織。
クーデターの目的とその組織名の由来は、サイバートロンに古来より伝わりし神話、「金枝篇」において
この星は「機械生命の起源オリジン・ローによって約束された土地」と定義されている。
その約束された土地を、俗世に塗れた中枢政府によって支配される運命は罷りならない。
それ故に、「古来神話によって約束された土地を衆愚政治を良しとする現世の運命から
聖なる土地を取り返す」・・・という大義名分を掲げているが、要は神話と言う古来的見地に絡めた侵略行為である。


服従回路イエッサー
DCのDr.シャドーデビルが開発した対機械生命体用埋込型洗脳装置。
これを埋め込まれた機械生命体達は、事前に回路へインプットされたプログラムを無意識化において
何ら疑問を持つこと無く遵守してしまう人為的な洗脳効果を体現してしまうことになる。
また、埋め込まれた回路自体は後から手術などの外的処理で取り外しが可能。


七大時空起源の集い(敵組織その2)
マギの心臓『ZERO』の意思を有する謎の集まり。
七大時空起源と呼ばれるように七人の抜きでんた戦闘力を誇る機械生命体
の集まりであるが、リーダー格の「魔」のアストラナガンが何を思ったか組織から離脱。以後は、「知」のアウネカリスがその任を引き継ぐ事となる。
どうやら彼らもまた、オリジン・ローを手中に収めたいらしいが・・・
それ故にAT-Xとの対立関係へと


機械生命の起源オリジン・ロー
「それは鉄の塊に過ぎなかった、我らに一つの生命体としての証明にたりる
魂~スパーク~を与えた。魂があるが故に、我らは機械生命体となったのだ。」

~惑星サイバートロンに有史以前から伝習される神話「金枝篇」のある一節~

この伝習の一節から読みとれるように、全宇宙の機械生命体の始祖となる者達に
スパークと呼ばれる生命を与えた生命の起源とされる超エネルギー集積体。
古来より伝わるサイバートロンの文献によればその姿はキューブ上の実体で
サイバートロンの機械生命を創造した後に全宇宙のあらゆる惑星に生命の起源の種を蒔くべく旅立ったとされている。

オリジン・ローの在り処が現在は地球のどこかで眠っているという事を突き止めたネメシス・グランゾンはその力を入手すべくサイバートロンから逃亡した。
同時にAT-Xもまた、オリジン・ローの入手によるサイバートロンへの反逆行為を防ぐために
彼等を追跡してオリジン・ローが眠るとされる地球に来訪した。


因子とその五大要素
因子とは度々アストラナガンが口にする新たなる可能性を実現する為に必要なファクター。

因子は主に五種類存在しておるとされ、その五種類全てが一つの時代に集結した時
彼の追い求める新たなる可能性がその姿を見出すとされているがその前例が生じたことは
機械生命一万二千年の歴史の中で一度たりとも実現していない。

以下はその五大要素を順に列挙する

  • 『獣』の血
  • 『水』の交わり
  • 『風』の行く先
  • 『火』の文明
  • 『太陽』の輝き

それぞれの五大要素が何を表現しているのかは話の進行とともに徐々に明かされていく。


第一始源民族アル・イー・クイス
オリジン・ローや機械生命体創生の垣間に大きく立ち会ったとされる謎の存在。
作中で「かつて在りしもの」等と言う名称で呼称されることが多い事から
既にこの世から存在しない民族であると考えられている。
原典においても非常に重要なポジショニングで登場したアル・イー・クイス。
今回はリブートを機にその設定を大きく変えてまたこの物語に関係している事が明かされる。


金枝篇(碑文に記されている全文)

 ・・・それは鉄の塊に過ぎなかった、我らに一つの生命体としての証明にたりる 魂~スパーク~を与えた。魂があるが故に、我らは機械生命体となったのだ・・・

かつて、この惑星サイバートロンにはアル・イー・クイスなる神々が跋扈していた。神々は己の暮らしをより豊かなものとするために、その発展手段である機械に自我を植え付けるを発想した。
そのための手段として、「オリジン・ロー」を創造し・・・この「無から有を作り出す」エネルギー集合体を発明してそれを使って機械に自我と知能を植え付ける試みに成功した。
後にこの者たちを機械生命体と呼ばれる。

そして、いつしか自我と知性を与えられた機械達は自分たちのあり方に疑問を持つ。自分たちは神々達の奴隷ではないのかと・・・。
そんな疑問はやがて神々への反乱に結実。スペリオールという個体を中心に決起し、創世者聖戦と呼ばれる争いが幕を開けた。

聖戦の結果、神々は鋼の身体を持ち合わせた機械生命体の手によって一つ残らず滅亡してしまった。 これは両者の良し悪しの問題ではない。
ただ、新たなる神の座を継承するスペリオールによって驕り高ぶった旧き神々が淘汰されたというシンプルな事象の理に基づく結果による事実である・・・。

その後、スペリオールはオリジン・ローを使って全宇宙に機械生命の種を蒔き、やがてその枝分かれして反映していったあらゆる星々の機械生命から、
「黄金神スペリオール」と機械生命を創造した万有の神として後世に至るまで讃えられることとなった。その神話体系をここに記した碑文こそ、この金枝篇である。

著者 ベリアル


本来あるべき金枝篇本文(改竄される前の本来の物語)

約一万二千年前のある日

 それは鉄の塊に過ぎなかった、我らに一つの生命体としての証明にたりる
魂~スパーク~を与えた。魂があるが故に、我らは機械生命体となったのだ。

 かつて、この惑星サイバートロンには「ジンルイ」と呼ばれる知性を持った
有機生命体が跋扈していた。彼等は自分たちの暮らしをより豊かなものとするために、その発展手段である機械に自我を植え付けることでさらなる文明発展を企んだ

 そのための手段として、「オリジン・ロー」と呼ばれる「無から有を作り出す」エネルギー集合体を発明してそれを使って機械に自我と知能を植え付ける実験に成功した。

 そして、いつしか自我と知性を与えられた機械達は自分たちのあり方に疑問を持つ。自分たちはこの「ジンルイ」達の奴隷ではないのかと・・・。

 そんな疑問はやはて造物主たるジンルイへの反乱に結実。
機械は自らを「機械生命体」という一つの生命体であると主張し、
リーダーである「スペリオール」なる個体を中心として機械生命VS有機生命の一大戦争の結果、ジンルイは鋼の身体を持ち合わせた機械生命体によって一つ残らず滅亡してしまった。

これは両者の良し悪しの問題ではない。ただ、優れた生命体によって劣った生命体が淘汰されたというシンプルな事象の理に基づく結果による事実である。

この後、スペリオールはオリジン・ローを使って全宇宙に機械生命の種を蒔き、
やがてその黄金の体から「黄金神スペリオール」と機械生命を創造した万有の神として後世に至るまで讃えられることとなった。


が、しかし・・・物語にはまだ続きがあった。


スペリオールが全宇宙にオリジン・ローを使って機械生命の種を蒔き終えた後に、
それは起こった。

かつて、機械生命体達の独立戦争の中で滅亡していった
「ジンルイ」達の怨念や集積したそれらの悪霊がどういう訳か「全てを無(ZERO)に帰す為」の存在・・・ケイサル・エフェスとして具現化されてしまったのだ。

機械生命体達は、滅び去った者達の怨念が集積したある種の思念体とも言えるため
その実体が存在していない。
それ故にケイサル・エフェスを物理的な手段で滅ぼすことはできぬまま、この機械生命体は早くも滅びの危機を迎えようとしていた。

最終的に黄金神スペリオールが、オリジン・ローの「無から有を作り出す」性質を利用して実体が存在しないケイサル・エフェスを、
マギの心臓「ZERO」と呼ばれるオブジェにその姿を変えることでこのケイサル・エフェスを封印した。



この後・・・スペリオールの配下に使えし「七大時空起源」と呼ばれる配下たちは、
マギの心臓「ZERO」の封印が解かれぬように自分たちの側へ安置させ、封印に使用したオリジン・ローは銀河辺境の星・地球へ別個に封印。
その地球の現地で生まれた機械生命体にオリジン・ローの監視を命じる「マギウス」の烙印を施した。

更にはこの「ジンルイ」の祟りを恐れ、後世で誰もこの存在に触れられぬよう
上記金枝篇に記載された「ジンルイ」の部分を全て「アル・イー・クイス」という架空の存在に書き換えて自分たちを創造した造物主の存在を完全に消滅させてしまった。

今では、この機械生命体が造物者たる有機生命体に反逆したという真実は
『機械生命体の神スペリオールが得体も知れぬ神々の衆目「アル・イー・クイス」との争い「創世者聖戦」を通じて機械生命体の自由と繁栄を勝ち取った』という
一つの神話に書き換えられた上でセイバートロンの創世神話として広まっている。

全てはケイサルの復活を恐れた、七大時空起源の者達によって・・・

以上が本当の金枝篇の碑文とSRXタイムZEROの隠されし物語の秘密であった。

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最終更新:2015年08月14日 14:31