カリキュラムの内容
1)プラザ合意後の日本経済(失われた25年の検証)
プラザ合意とは何か?その後のバブルはなぜ発生したか?そしてバブルは何故はじけ、失われた25年がどのように日本経済を蝕んだかを検証する。
2)日本の不良資産と商店街の推移
バブルがはじけ100兆円とも言われた不良資産を抱えた銀行の倒産、統廃合、建設会社不動産会社の倒産はどのように地方の商店街を蝕み衰退を早めたか!日本の商店街の衰退理由は何か!を明確にし、再生の足がかりをつかみたい。
3)中心市街地・商店街の存在意義
地方の中心市街地・商店街は必要なのでしょうか?近郊には大型ショッピングセンターが進出し、安全で、楽しさを提供してくれている。そんな場所があるのに何故中心市街地や商店街が必要なのかを徹底探求し、存在意義と必要性を勉強する。
4)日本の商店街再生の歴史
地方都市の衰退は全国どこの地域でも起こり、それが地方都市の悩みの種になっている。然し、再生を果たした。また努力して再生の糸口をつかんだ商店街は無いのか?長浜、青森等々の事例を踏まえて検討したい。
5)香取市佐原地区の検証
佐原地区は昭和30年代までは商圏が広く30万人の商圏を確保していた。
それがいつの間にか、商圏は縮小し、大型店は撤退、地元百貨店は倒産、3店あった映画館も封鎖され、郊外店、ロードサイド営業に移っていったのは何故なのか?過去の繁栄の検証を行い、歴史と現状把握と将来のビジョンを見つけたい。
6)アメリカにおける中心市街地再生と事例研究
都市再生のTMO[タウン・マネージメント・オーガナイゼーション]構想を1986年に作り上げ、再生の糸口を作ったアメリカの都市再生はどのように進んでいるのか、サンタモニカをはじめ6都市の検証をしながら勉強したい。
7)都市の再生【イギリス、ドイツ】事例研究
イギリスを中心にした再生はTCM(タウン・センター・マネージメント)構想で進められている。またPPP[パブリック・プライベート・パートナー]官民協働と称し、アメリカのTMO構想を参考にヨーロッパ風に作り直し運営している都市の実態を勉強する。
8)中小都市商店街の問題点と対策
日本におけるTMO構想はどうなっているのか!現状はどうか、人、物、金は動いているか!マネージメントは出来ているのか!成功事例・失敗事例を踏まえて研究してみたい。
9)まちづくり再生の考え方(佐原地区・小見川地区・山田地区・栗源地区)
佐原地区の分析をしたうえで、過去・現在を分析・将来のデッサンを描き提案してみたい。
10)モータリゼーションとまちづくり
モータリゼーションは都市の分散をより拡散し、中心市街地の空洞化を呼びこんだ各国各都市の考え方を研究し、今後の街づくりの基本を作り直したい。
11)新しい事業の育成と新しい商店街(観光と農業を考え起業家育成をする)
各地方都市の衰退に都市の老齢化と職の需要が無い。地方都市に住んでみたい若者が多く居たとしても、地方に戻り生活をする場所を作らないと再生の糸口は見つからない。農業やコミュニティビジネスを見直し、生活する場所提供を考えたい。
12)まちづくりのための資金調達
多くの都市は地方分権を唱え、自立化を考える時間に来た。その為には行政のマネージメントの確かさが求められる。その一環が都市の格付けであろう。市債の発行やPFIによる事業展開もその都市の財務内容により、より一層の差が発生してくる。市債の発行は出来るか、PFIとは何か?
最終更新:2012年10月16日 10:41