マ「女子棒高跳びはロシアがメダル独占か。金メダルのは飾りが紅いけど、銀は蒼で銅は翠なんだね。
   我ながら単純だけどなんだか二人を連想しちゃうな。」
 翠「む!翠星石達は一位が似つかわしくないとでも?」
 マ「いや、そんなつもりは・・・貰えるなら一位のメダルよりも二位三位の方が欲しいよ?」
 翠「またまたそんな事を言って、お上手ですね。」
 マ「いやいや、冗談じゃないって。もっともとてもじゃないけどあんな記録を出す能力は無いけどね。」
 蒼「時代とともに着実に記録も伸びてるものね。まさに人間の努力の結晶だよね。」
 翠「まあ翠星石ならあの位の高さは鞄で一っ飛びですよ。」
 蒼「それじゃあ意味無いだろ・・・でも凄いよね、選手達は尊敬に値するよ。」
 マ「ほんとほんと、イシンバエワとか名前からしてかっこいいよね、維新志士みたいで。
   それに加えてあの筋肉・・・うっとり。」
 翠「ええっ!?」
 マ「引き締まった腹筋とか、もうね・・・はぁ。」
 蒼「夢想の世界へ旅立ってしまった・・・マスターってそんな嗜好があったのか。」
 翠「ぬうっ、じゃあ翠星石達もガッツを見せてやりましょう!」
 蒼「ガッツ?・・・・・・タカさん?」
 翠「良い子の翠星石には分かりませんが、強き女になるための修行をするのですよ♪」


 翠「と、いうわけで筋トレです!腹筋100回!背筋100回!腕立て100回1セットですっ!!」
 マ「よーし、一緒にやるぞ!」
 翠「おいっちに、さん、し・・・」
 マ「なかなかしんどい・・・」
 翠「弱音を吐いてはダメです!最低でも3セットはやってやりますよ!!」
 マ「ロジャー!」

      (中略ここから)

  ┌──┐
 i二ニニ二i
 i´ノノノヽ))
  Wリ゚ -゚ノリ 二人とも頑張るね
  ( つ旦~O    _。_  ∬∬
  と_)_)  c(__ア~旦旦


      (中略ここまで)

 マ「終わった!」
 翠「何を・・・ワンモアセッ!!ですぅ!」
 蒼「翠星石、頑張るのもいいけど僕らは運動しても筋肉はつかないよ。」
 翠「あぐ・・・確かにそうですが・・・なぜ今になってから?」
 蒼「まあマスターが運動するのは悪い事じゃないし、翠星石もどこまでやれるかちょっと見てみたいかなーって。」
 翠「はぁ、結局くたびれ損って事ですね。」
 蒼「お疲れ様、はいお茶。」
 マ「でも気持ちは嬉しいし二人でやったから楽しかったよ、ありがとう。なでなで・・・」
 翠「あ、いえ、こちらこそ。やっぱり無駄じゃありませんでした、えへへ・・・」
 蒼「・・・・・・。」



 蒼「夕飯作ったよ。」
 マ「今日は蒼星石が当番か、どれどれ揚げ物に冷奴、それに納豆か。揚げ物は何?」
 蒼「鶏のササミにチーズと大葉を巻いてみたんだ。
   マスターがせっかく運動したんだし、筋肉がつきやすいという献立にしてみたんだけど・・・」
 マ「あれ、そんな風に気を使ってくれたの?気が利くなあ、いい子いい子。」
 蒼「え!?あ、あはは、そんな事してくれなくてもいいのに・・・ふふ。」
 翠「マスターったらやけにご機嫌ですね。そんなに筋肉が好きなんですか?」
 マ「まあね。これならマッチョになるという野望も・・・くくく・・・。」
 翠「マッチョになる?」
 蒼「マスターが筋肉をつけたかったの?」
 マ「そう!頼りになってピンチには二人を助けられる位に逞しくなりたい!!」
 翠「戦える位に・・・」
 蒼「逞しく・・・」


  銀『ひゃーっひゃっひゃ、ジャンクは消毒よぉー!この水銀燈様に平伏しなさい!』
  翠『このままじゃやられちゃいます!』
  マ『待てぇい、水銀燈!』
  蒼『ああっ、マッチョでムキムキでテカテカなマスターが!!』
  マ『HAHAHA☆食らえぃ、メンズビーム!!』
  銀『サムソンッ!!』


 翠「これは・・・。」
 蒼「無いな・・・。」
 マ「二人ともどうしたの?でもさ、少しくらい鍛えた方がいいと思わない?」
 翠「駄目です!」
 蒼「今のままが一番だと思うよ。」
 マ「え、そう?はは、ありがと。」
 翠「現状維持というのは気付きにくいですが大事なのですよ。」
 蒼「その通りだね。」
 マ「なんだか分からないがとにかくそう言ってくれてありがとう。」



 マ「う、うう・・・うぐぐ・・・。」
 蒼「マスターどうしたの?」
 翠「まるで轢かれたカエルみたいですよ。」
 マ「か、体が・・・痛い。体中が猛烈に痛い。」
 蒼「・・・筋肉痛か。」
 翠「男のくせにだらしないですね、翠星石なんかもう元気いっぱいですよ。」
 蒼「だから僕らが痛くなるわきゃないってば。」
 マ「う、動くと・・・全身の細胞が悲鳴を・・・。」
 蒼「マッサージしてほぐすと多少はマシらしいよ。」
 翠「あ、翠星石も手伝いますよ。」
 蒼「じゃあうつ伏せになって。」
 マ「はい。」
 翠「じゃあ始めますよ。」
 マ「・・・・・・。」
 翠「どうですか?」
 マ「・・・・・・。」
 蒼「返事は無いけどなんだかもじもじとしてるね。」
 翠「突っ伏してるから喋れないけれど、何かボディランゲージで伝えようとしてるんじゃありませんかね?」
 蒼「ひょっとして僕らの力じゃ強さが足りないのかな?」
 翠「じゃあ、ぐいっ、と!!」
 マ「ひぃぃっ!!」
 翠「わっ!いきなり跳ね起きないでくださいよ。ど、どうしたんですか?」
 マ「はぁはぁ・・・・痛くしないで・・・。」
 翠「えっと、迷惑でしたか?」
 蒼「・・・・・・。」
 マ「迷惑じゃないけど・・・。」
 翠「いや、どうみても嬉しそうには見えないんですが。」
 マ「えっと、ありがたいんだけど、痛くって。」
 翠「だからって半ベソかくまで我慢しないでください。」
 マ「ごめん。」
 翠「じゃあひとまずこれで終わりに・・・」
 蒼「やだなあマスター、このままじゃまともに生活も出来ないじゃない。」
 マ「うぅっ、だって・・・。」
 蒼「今度は仰向けになってね。ほら翠星石、君も手伝って。」
 翠「じゃ、じゃあ・・・。」
 マ「あ、ダメ!翠星石っ!もっと優しくっ!!」
 翠「・・・・・・マスターったら活きがいいですね。」
 蒼「本当に。元気いっぱいだ。」
 マ「なにさ、そんな愉快そうな顔しちゃって。面白半分でしなくてもいいじゃない・・・。」
 蒼「やだなあ、まるで僕らがふざけていじめてるみたいじゃない・・・悲しいなあ。」
 マ「あ、ごめんね。二人がせっかく気を使ってくれてるのに。」
 蒼「まあ気にしないでよ。僕らも楽しい・・・もとい役に立てて嬉しいんだしね。
   でもやっぱりもう少し鍛えた方がいいみたいだね。」
 翠「ですね。」
 マ「分かった、あまり情けなくないように鍛え・・・ってそこはやめ!もっとソフトに!!」
 翠・蒼(これは・・・面白い・・・!)

    -おわりなのさ-