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まずドラクエ6を知らない方のための補足
アモス→モンストルという町のイベントで仲間になるナイスガイ
人によっては仲間にしない、わざとイベントで存在を消す、装備品だけパクってルイーダ行き(仲間から外す)となかなかのいじられキャラ

キラーマジンガ→強い、かっこいい
デーモンキング→スライム格闘城の鬼

パラディン→職業の一種 、仲間の補助系呪文やとくぎを取得できる

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「アモスさん、真空波だ!!」

「はい!」

私が手の平を相手に差し向けると、先から真空の渦が巻き起こる。それは対峙していた敵達を包み込み瞬時に引き裂いた。この技が使えるのは私だけ、そう、私の職業は「パラディン」

「ひゅー、いつ見てもすげえや!」

戦闘後のチヤホヤは、とても気持ちのいい物だった。

「これからも期待してるぞ、アモス」

仲間からの期待の声は私を奮い立たせた。私もそれに応えようと仲間の為命を賭けて戦って来た。
パラディン。武道家と僧侶を極めた者のみがなれる職業。別名戦う聖職者。己の身を犠牲にしても仲間を護る
私はこの職業にある種の使命を受けたような気がした。ある時は敵を打ち、ある時は味方を癒す。そんな聖母マリアのような役割を今まで果たして来た。
そしてこれからも、私はマリアでいられるハズだった。なのに

主人公「アモス、すまないがルイーダに行ってくれないか」

彼の後ろに見える大きなドラゴン。ソイツは本来敵であるバトルレックスだった。私の変りにパーティに加わるらしい。
私はルーラでダーマ神殿に送られた後、飛び去る彼らをただ見送った。世話になった装備と共に。二人になった

今日も私は炎の剣を壁に立て掛けると、ひたすら酒を呷った。燃え盛る炎は悲しく揺らめき、精霊の鎧は寂しい光沢を放った。
敵の攻撃を防ぎたいと喚くプラチナシールドは、空しく床に突っ伏している。今の私に、かつての闘志はない。あるのは過去の栄光にすがる無様な私の影だけだ。
そんな戦士崩れにかかる優しい声。空のグラスを差し出すと、それを酒で満たしてくれる青い奴。

「マスター、もう今日はこの辺に・・・」

「・・・」

酒は飲まなかった、否、飲めなかった。その私が酒を飲んでいる。モンストルからの付き合いの蒼星石は今、何を考えながら酌をしているのだろうか。知る由はない。私を除き込む心配そうな顔に、私は語りかけた。

「お前は、今の私をどう思う」

「・・・マスターはマスターです。ボクには何とも言えないよ」

「あの日・・・」

今でもありありと浮かんで来る。紫の体躯をした巨大な怪物。私はそいつに立ち向かい、そして倒した。一夜にして「英雄アモス」の誕生だ。
英雄と奉られる気分は少しこそばゆかった。だが悪い気はしなかった。
今思えば、私はあのまま小さな町の英雄でいれば良かったのかもしれない。そうすれば。

「なぁ、この英雄崩れはこれからどうしたらいい?」

「・・・ボクには分からないです」

そう言うと、蒼星石は私から離れていった。走って酒場を出て行く蒼星石が見えなくなると、私と意識はまどろみの中に落ちていった。
私は、ついに見捨てられたのか。それも構わないか。もういっその事、このまま肉体を捨てて夢の世界の住人になろうか?

どれだけ時間が経っただろうか。誰かが私を起こそうと私の体を揺らす。体を起こすと、蒼星石がいた。私を見捨てたのではなかったのか。何か様子がおかしい。慌てている。

「マスター!大変だよ。敵がダーマ神殿を遅いに来たんだ!!」

「敵・・・?」

酒場を出る。私の目に移った光景は、転がる死体と、今まさに命を奪われている最中の神父だった。アイツは、戦った覚えがある。・・・キラーマジンガだ。
冷酷な殺人マシーンは、既に私と蒼星石以外を血の海に溺れさせていた。そしてもう一つ、何者かの気配を感じた。鋭い牙に紫の体躯、デーモンキングだ。
「ピ・・・」

「残るは貴様らだけだ。お前らを殺せば任務も終わりだ」

キラーマジンガは以前かなり苦戦した覚えがある。さらにコイツの力は未知数だ。

「ピ!」

突如腕を上げ襲いかかってきたキラーマジンガの攻撃をプラチナシールドで防ぐ。なんて力だ。こんなのを一人で相手にする?無理だ。今の私には・・・

「マスター!」

「大丈夫だ・・・」

横で見ていたデーモンキングが突如笑い出した。

「なかなかいい装備だと思いきや、とんだハッタリだな。後は私がやるからお前は帰っていいぞ」

ナメられている。だがこれで一対一になった。これならば。

「来い、戦士風情。私が仕留めてやる」

炎の剣がメラメラと燃え盛る。まるで戦いたがっているかのように。鋭い輝きを放つ精霊の鎧は、まるであの時の私のようだ。
私は、私を取り戻した。私はパラディンのアモス。今一度戦おう。
「行くぞ!」

久しく振られなかった剣は、噛み付くように不気味な構えのデーモンキングに斬りかかる。鋭利な刃は奴を二つに切り裂くハズだった。
バキン

炎の猛獣は無様に宙を舞い、地に刺さった。私の手には折れた炎の剣が握られていた。

「なっ・・・」

「所詮人間などその程度よ。」

丸太のような腕が振り下ろされる。それを防いだプラチナシールドは私の手から吹っ飛んだ。私は丸腰になった。

「うっ・・・」

駄目だ。感覚が鈍っている。それに今の破壊力、尋常では無い。恐らくキラーマジンガと同等、あるいはそれ以上だ。蒼星石は何処だ・・・
「はっ!!」

武器は失った。だが私には武術の心得がある。ハッサン直伝の正拳突きを放つ。以下に堅い相手でもこれにかかればタダでは済まない。これならどうだ・・・
パシッ!
「おっと!」

受け止められた。いとも簡単に。そのままギリギリと万力の如く力で拳を締められる。たまらず声が出てしまう。

「~~~~~っ!!」
「たかだかレベル25程度で私に挑んだ度胸は認めよう。だがここまでだ」
私は死ぬのか・・・私は・・・
奴の頭上に巨大な火の玉が渦巻く。そして今まさに振り下ろされようとし時

「むッ!さみだれ剣!!」
「蒼星石!!」

「マスター!!ボクが注意を引きつけるからその隙にグランドクロスを!!」

ハサミを持ち奴に対峙する蒼星石。しかしグランドクロス。一体どれ程の技なのだろう。使った事が無いので分からないが、今はそれに賭けるしかない!

「てやぁっ!」

「おのれ!魔神斬りとは小癪な!!」

そうせいせいは流し目をおくった!!

デーモンキングはもえている!!
デーモンキングは我に帰った!

そうせいせきのまわしげり!
デーモンキングはヒラリとかわした

そうせいせきの甘い息!
デーモンキングは必死に吸い込んでいる!
デーモンキングはいい夢を見ているようだ・・・

「マスター!今だ」
「ああ!」

アモスはしんくうでじゅうじをきった!
しんくうのやいばが敵を襲う!
「アッー!!」
デーモンキングを倒した!!
蒼「やった!マスター・・・倒したよ!」
ア「ありがとう蒼星石。お前のお陰だよ」
蒼「そんな事ない・・・そうだ、さっきのマスターの質問だけど・・・」
ア「どうしたらいいかの奴か」
蒼「その、マスターはパラディンだったよね?だったら・・・」
ア「だったら?」
蒼「ボ、ボクだけを守ってくれるパラディンになってくれないかな・・・?」
そうせいせきはアモスに流し目を送った!

アモスはイッた!!
そして私は新たなパラディンの道を進む事にした。
fin

おまけ

アモス

武道家、僧侶熟練度8
パラディン8

蒼星石

戦士、武道家、魔物使い、遊び人、魔法使い熟練度8

バトルマスター、魔法戦士8

編集者
変態勇者