蒼星石、少し軽蔑の表情をしながら。
蒼「マスター、遅かったですね。何してたんですか?」
マ「い、いや……その……」
 蒼星石、鋏を構える。
蒼「ちゃんと答えてくださいよ。もし、嘘をついていたら……」
マ「もしかして、怒ってる……?」
蒼「当たり前ですよ。契約者が、ドールとの約束を守れないなんて最悪ですから」
 マスター、鞄から少し大きめの箱を出す。
マ「ごめん、実は、これを買ってたから遅くなったんだ」
蒼「それは?」
マ「今日は、蒼星石が目覚めて一ヶ月の記念日だろ? だから、バースデーケーキを買ってきたんだ」
蒼「え?」
マ「誕生日祝いのケーキだよ。さて、帰って一緒に食べよ?」
 マスター、蒼星石を追い越して歩き出す。
 その背中を見ながら小声で、蒼星石。
蒼「ごめんなさい……マスター」
 マスター、振り向いて。
マ「どうした?」
 蒼星石、笑顔で。
蒼「マスター、ありがとう。」