命の輝きは蝋燭に似ている

揺らめいては消えそうになり
じわじわと制限時間を溶かしながら地面に向かっていく

ローザミスティカを持つ僕の命の灯火は何が他のモノと違うのだろうか。

無限の時間を持つ物質
永久を刻まれた身体

――否、半永久を刻まれた身体

所詮は未完成な永遠
アリスになれないなら消えてしまう炎

だから、炎は消える

だけど、制限時間は永遠にある

地面が見えない蝋燭の天守閣


でも、ある日、突然、地面が見えてきた

力はあるのに動かない
否、動けない


別に攻撃された訳ではない

別に壊れたわけじゃない

元から地面があったのだ

意識がまどろみに落ちていく


ふと考えたが死因は老衰とでも言うのであろうか
笑える話だ

僕はまだ若いのに

ほら地面は直ぐ其処

意識が無くなっていく

優しい死に包まれていく

地面に到達した炎は揺らめき消失して



―――いかなかった

まだ、輝き続けている

身体に力が戻ってくる

夢を見ていたのだろうか
否、夢ではない炎が確かに地面に到達しているのを感じる

炎は地面を溶かし直進していく

地面も蝋だったのだ


底が見えない摩天楼

貴方はまだ付き合ってくれますか?

消えないで僕の炎
貴方といられる幸せを永く味わっていたいから

だけど、気付いている
半永久な炎であることを

でも、
だからこそ、

時間を大切に出来る
貴方を大切に出来る






だから、気付かせないで
自らが溶かした蝋に溺れる炎の姿を

消えていく姿を