いつもは俺を起こしてくれる蒼が起きてこない
普段は見れない寝顔を見に行ってみる
俺が部屋に入った瞬間、布団が動いた気がした
「う~ん、寝顔もやっぱり可愛いなぁ」
口に出して言ってみる
寝ているはずの蒼い子の頬が染まる
「いつもは言えないけど大好きだよ」
寝ている相手だから言えるなんて振りもしてみる
爆発しそうなくらいに赤い顔
悪戯も度が過ぎるとすねるから止めておこう
「朝だよ、起きたら?」
取り敢えず起こしてみる
布団から顔を出したかと思ったら慌てて引っ込める
あくまで寝ていることにしたいらしい
思い当たりは……あった
昨日あの童話を読んでいたからだろう
「王子様のキスで目を覚ます…ね」
顔までかぶった布団と少しずらして口付けをする
「起きてよ、お姫様」
「おはよう、マスター」
「王子様って柄じゃないけどな……」
「マスターはいつでも僕の王子様だよ」
今度は二人して赤くなる番だった