シャコン!! シャコン!!
 鋏を開いたり閉じたりする嫌な音が部屋に響き渡る
貴方「くそっ!! こんな所で殺されてたまるかっ!!」
貴方は小走りに部屋の出口の扉へと駆け寄る
貴方『取り合えずこの部屋から出て逃げ様・・・。』
 そう思いながら扉に手を掛ける。
 すると力を入れてないのに勝手に扉が開き
 開いた扉の向こうには大きな鋏を抱えつつ不敵な笑みを浮かべてる蒼星石の姿があった
蒼星石「ますたぁ・・・みつけたぁぁぁぁぁあああああ」
貴方「うわぁぁぁぁぁあああああ」
 慌てて後ろに飛び退き逃げる貴方
 しかし、部屋の出口はその扉しかなく直ぐに壁によって退路が無くなる。
蒼星石「ふふふっ」
 シャコン!! シャコン!!
 蒼星石は自分の身の丈より大きな鋏を開いたり閉じたりしながらじりじりと迫ってくる。
貴方「クソッ」
 貴方は自分の額から嫌な脂汗が流れ落ちるのが判った。
蒼星石「もう逃げられないよ・・・マスター・・・。」
 そういうと鋏を大きく振りかぶる。
貴方「うわぁぁぁぁああああ」
 目を瞑って叫びつつ、意味がないと判っていても鋏を防ごうと両手で顔をガードする様に前に出した。


 何分くらい経ったのだろうか・・・。
 いや、ほんの数秒と思うが恐ろしく時間が過ぎているように感じた。
貴方「・・・」
 直ぐにでも切り刻まれると思っていたが鋏は中々下りて来なかった。
 ドスッ!!
 鋏が何かに刺さる音がしたが、貴方は何も痛みを感じなかった。
 恐る恐る薄目をあける貴方。
 その薄く開いた目に映ったのは、蒼星石が構えていた筈の鋏が床に刺さり
 その横で大粒の涙を目に浮かべている蒼星石の姿だった。
蒼星石「ますたーを切るなんて・・・ヒック ぼくには出来ないよ・・・グスン」
 そう言うと蒼星石はその場に崩れ落ち泣き出してしまった。
貴方「悪かった。 シザーマンに少しキャラが似てるからやってくれって言った俺が悪かった。」
 そう言いながら蒼星石を抱きしめる。
 蒼星石は貴方の胸の中で泣き続けていた・・・。
貴方『悪乗りしすぎたな・・・。』

おしまい