べたつく潮風が頬を撫でる
「マスター!早く~」
向日葵みたいな輝かしい笑顔で下半身まで覆うダボダボTシャツ(俺のお古)姿の蒼が手招きしている
キザッぽく鼻で笑いながらクールな振る舞いで砂浜を歩く
「蟹さんがいっぱいだよ、ほらほら」
無理矢理顔に蟹を押し付ける蒼。いたたた、はさんでるはさんでる
「なんかマスター元気ないね。どうかしたの?」
そんな事ない。むしろ幸せいっぱいなんです。だから…
「ぷあっ!」
蒼に向かって海水を浴びせてやった
「もぉ…やったなぁ!」
反撃にかかる蒼
フフフ…気づいてないがTシャツが透けて下着が丸見えだぜ
指摘すると、蒼は顔を真っ赤にしてTシャツの裾を引っ張った
お仕置きに と、蒼が後ろから水をかけながら追いかけてくる。あぁ…幸せだなぁ…



「――ってぇ夢を見たんだ」
「あらぁ、あなたにしてはまともじゃない」
「あぁ…だがな水銀燈。…実はその蒼星石…よく見たらさ…梅岡だったんだよ…」
「……あなたって本当におばかさんね」
「…かもね。なんか最近自覚しはじめたよ」
「ヤクルトいるかしら」
「うん。いただきます」