「あ~つ~い~!!」

汗でべとついたパジャマに扇風機を当てがいながら蒼星石を見る

「クーラ「ダメです!」

キツク言い放つ蒼星石。普段は無表情のくせに、こういう時ばかりは眉をつり上げる

「今月の電気代いくらか知ってます?」

蒼星石は数字を並べた。結構な金額だった

「でも暑いぃぃい~!!クーラァア!!フリーザ様ァァアア!!」

だだをこねる俺。だが蒼星石は依然として眉をつり上げたままそっぽを向いている

「頼みます!蒼星石さん!」

少しピクッとしたがまだダメなようだ
だが反応があった以上、そこにつけ込まないワケにはいかない

「お願いします!蒼星石様!ご主人さま!蒼ちゃん!」

両手を合わせながら土下座をする
とにかく頭を下げまくり土下座土下座
しまいには三点倒立まで決めこむと、つり上がっていた眉毛はハの字になり

「わかったよ。でも一時間だけだよ?」

とため息混じりに許可をくれた

「ヒィヤッホゥ!蒼、大好きっ!」

抱き上げてぐるぐる回りながら歓喜の声をあげる

「わっ!わっ!ちょ…マスター!あっ、あぶな…」

「あ、ごめんごめん」

恥じらいと困惑の表情を浮かべた蒼星石を降ろし、クーラーのスイッチを入れる
設定温度は28℃。蒼星石に決められてんだいバーロー

「ありがとう。明日も仕事頑張るからね」

「う…うん。こちらこそ…」

頭を撫でながら言うと、蒼は顔を真っ赤にしながらお礼を言った


「大好きだよ、マスター。ありがとう」

俺が寝息をたてた頃(残念、それは私の演技のようだ)耳元でそう囁いてた

だからこっちも寝言で返してやった

「これからもずっと一緒だからな…」

目を瞑ってるからわからないかったが…
蒼星石はすっとんきょうな声を発した後、俺の頬に柔らかい何かを微かに接触させると、鞄に戻っていった