出張とお土産


「マスター早く帰って来ないかなぁ。」
帰りが遅いマスター、いつもなら心配で落ち着かないけど、今日は違う。
マスターは今日出張のお仕事で、その時は一つの楽しみがある。
出張帰りにお土産を買ってきてくれることだ。
「今日は何を買ってきてくれるのかなぁ・・・・」
僕が呟いたその時

「ただいまー。」
家に入ると、蒼星石が居間から飛び出してきた。
「マスターお帰りなさい!今日のおm・・・あてっ!」
かと思うと勢い余って曲がりきれず派手に転倒した。
「お、おい、大丈夫か?」
「いたた・・・うん、何とか大丈夫、それよりお土産は?」
目を爛々とさせて蒼星石が俺を見る。
「もちろん買ってきたぞ、ガサガサ・・・・ほら。」
手に持っていた袋からぺんぎんのぬいぐるみを取り出した。
「ぺんぎんだぁ!!ありがとうマスター!」
ここで俺はちょっとしたいたずら心でぺんぎんを蒼星石の後ろに放り投げてみた。
「うわぁい!もふっ!」
すると蒼星石は即座に振り向き、ぺんぎんにダイブして抱きついた。
「はぁ・・・・ふわふわで気持ちいいなぁ・・・・。」
「夢中なとこ悪いんだけど・・・メシにしてくれるか?」
「あっ、あぁそうだね、すぐ用意するから座ってて。」
蒼星石は我に帰ったように起き上がり、台所へ向かった。
しかし夕飯を食べ始める時にはもうぺんぎんに夢中になっていて、
今度は邪魔をするのも本当に悪い気がしたので、後片付けは俺がしておいた。