蒼と行く2泊3日の旅!:終

マ「じゃ、色々ありましたが・・カンパーイ!」
皆「かんぱーい!」

あの後俺たちは警察を呼び軽い事情聴取を受け
辺りもすっかり暗くなっていたので居酒屋で打ち上げとしゃれ込むことにした。

金「それにしてもあの時のマスターさんとーってもかっこよかったかしら!」
マ「あはは、そんなこと無いって。実際ビビって死にそうだったし。」

どうやらあの時の俺の活躍は皆に好評だったようで
物凄い持ち上げられて逆に恥ずかしかった

翠「ふん、そうですね。寧ろやりすぎでドン引きですよ。」

      • こういわれるよりはマシだが。

蒼「もう、翠星石。マスターは僕らを守ってくれたんだよ?」

蒼星石がフォローに入る。
ああやはり君の優しさは異常だ・・

翠「ふん!」
蒼「ごめんねマスター?翠星石意地っ張りだから・・」
ジ「ったく、誰が相手でも変わんねーなお前は・・」
翠「んなっ!意地なんか張ってねーですぅ!何でそうなるですか!」

キーキー騒ぐ翠星石。
良い感じに場が温まっていく。

マ「にしても、俺以外皆未成年(?)なのに居酒屋はやっぱやめといた方がよかったかなぁ?」
ジ「でもこの時間じゃどこも開いてるお店無いですし、仕方ないじゃないですか。」

ふむ。

マ「それもそうか、それに・・」

店員「特製玉子焼きお待たせしましたー!」
金「きゃー!来たかしらー!」

グッドタイミングで店員が入ってくる
ま、狙ったんですけどね。

そう。この居酒屋を選んだのもこのためだ。
昼にしたカナリアとの約束を果たすため
表にあったメニューに玉子焼きのあるこの店に決めたのだ。

金「いっただきまーすかしらー!」

俺の隣でカナリアが玉子焼きを食べ始める

マ「どう?美味しい?」
金「美味しいかしらー!はっぴーかしらー!」

満面の笑みでカナリアが言った。
いやぁ良かった良かった。

金「もうマスターさんだーいすきかしら♪」

カナリアが俺の腕にしがみついてきた

マ「あはは、そんなに美味かったか。」

俺も良い気分になりカナリアの頭を撫でてあげt・・

!?
隣からとてつもない殺気を感じる・・
ま、まさか・・

蒼「・・・・」

意を決して目線だけを隣にやると隣で蒼がにこやかに笑っていた
いや、ありゃ笑ってない。とてつもなく激怒した時の顔だ!

蒼「ふふふ、マスター楽しそうだね。」
マ「いや、あの、これは・・」

助け舟を出してもらおうと周りをキョロキョロしてみるも
戦犯は意に介せず玉子焼きを食べてるわ
翠星石はこっち見てニヤニヤしてるだけで
ジュンくんも何だか苦笑いでどうしようも無い感じだ

マ「えっと、違くてね?」
蒼「え?何が違うの?」

蒼星石が本当に何が何だかわからないといった顔で聞いてくる
しかし明らかにオーラが違う・・
うう、怖ぇ・・

蒼「まぁそんなに可愛い娘に抱きつかれたら頭も撫でたくなるよね」
マ「えっと、その・・」
蒼「契約しなおしちゃう?」
マ「カンベンしてください・・」

この後ずっと蒼の機嫌直しに追われてしまい
料理や酒を楽しむ暇も無かった

ジ「えっと、そろそろ遅いですしお開きにします・・?」
マ「あ、そうだね・・」

とりあえず料理代は全部俺持ちで会計を済ませ店を出た
そのまま皆で話をしながら暫く歩いていたが
蒼星石はまだ機嫌は直っていないようだ。

ジ「あ、ここ僕らの宿です。」
マ「お、そうかい。」

もうそんなとこまで歩いてたのか・・
とりあえず2人っきりになったらもっと必死に説得を・・

翠「蒼星石?」
蒼「なんだい?」
翠「ちょっとだけ人間借りてもいいですか?2人で話したいことがあるですよ。」
蒼「・・・わかった。」

本人不在のままで双子が会話を済ませると
俺は翠星石に引っ張られエントランスまでつれてこられた

マ「おいおい、火に油注ぐような真似はやめてくれよ・・」

これでまた誤解されたら大変だ

翠「はぁ・・本当はお前何かどうでもいいんですけどね・・
蒼星石が悲しむのは嫌ですから・・」

翠星石が頭をかきながら言った



翠「・・・認めてやるです。」



予想もつかなかった言葉を突然言われぽかーんとしてしまう

マ「・・・へ?」
翠「だから、お前と蒼星石のことを認めるやるって言ってるんですよ。」

えっと・・何故突然?

翠「今日のお前は・・その、かっこよくなくもなかったですから?
お前になら・・蒼星石を任せれる・・ですぅ。」

恥ずかしいのか翠星石がそっぽを向きながら言った

マ「義姉さん・・」
翠「だから!こうして翠星石が応援してやるんですから!とっとと仲直りするですよ!」
マ「あいた!何でそこで蹴るんだよ!」
翠「ふん!いいからとっとと蒼星石のところへ行って誤解をとくです!」
マ「痛っ!だから痛いってば!」

俺は翠星石に蹴られつつホテルのエントランスから出た。

蒼「おや、もう良いのかい?」
翠「ええ、もう済みましたよ。」
マ「そ、それじゃ帰ろうか?蒼星石?」
蒼「・・・ええ。」

うわーん、敬語になってるよぉ・・
いや!でも翠星石に認められたんだ!くじけるわけにはいかない!

ジ「それじゃまた明日。」
マ「ん。じゃーねー。」

ジ「大丈夫かなぁ・・2人とも。」
翠「まぁ大丈夫でしょう。・・蒼星石笑ってましたし。」
ジ「え?笑ってたってどういうことだよ?」
翠「うふふ、やっぱりまだ翠星石しかわからないこともあるんですね。」
ジ「え、おい!なんなんだよ!説明しろよー!」
翠「知ーらないですぅ♪」



マ「っとーに申し訳ございませんでしたぁっ!」

宿屋に着くと俺は速効で蒼星石に土下座をかました

蒼「・・・」

蒼は無言のままだが何だかぴくっと反応している
よし、これなら押せばきっといけるぞ!大丈夫!

マ「俺が愛してるのは本当に蒼星石だけだから!永遠に!」
蒼「・・・・本当?」
マ「本当に!一生絶対離さないから!」

うう、何だか恥ずかしくなってきた・・
でももう一押し!

蒼「・・・・ぷっ」
マ「・・・・え?」
蒼「あははははは!」

蒼星石がいきなり笑い始めた
え、何?何?

蒼「もう、すぐ本気にしちゃうんだから・・僕もどこでバラせば良いかわかんなかったじゃないか。」

土下座から顔だけ上げた状態の俺に蒼星石が抱きついてくる

マ「え、えと・・?」
蒼「ごめんね、マスター?今までの全部・・嘘。」

え、え?

蒼「ちょっとからかってみたくて怒ったフリしたら・・マスターすっごい本気になっちゃって・・」
マ「な、な、な、ななななな!」
蒼「でも普段聞けなかったことも聞けたし・・嬉しいな。」

蒼が顔を俺の頭に押し付けてきた
何だかむしょうに恥ずかしくなってきた・・

マ「ご、ごまかされないぞおおおおおおおお!」
蒼「きゃっ!」

俺はそのまま蒼星石を跳ね除け自分の下に組み敷いた
いわゆる「押し倒し」の体勢だ。

蒼「あ、あの、マスター?本当・・ごめんね?」
マ「・・・・」

そしてそのまま優しく蒼を抱きしめた

マ「良かったぁ・・本当に蒼に嫌われたかと思ったぁ・・」
蒼「ますたー・・ごめんね?今日のは本当やりすぎだったよ・・」
マ「いいんだよ。蒼が俺のこと好きでいてくれるなら・・」
蒼「マスター・・」
マ「だから、聞かせて欲しいな?蒼の気持ち・・」
蒼「え?う・・」

蒼が言葉につまった

蒼「もう・・マスターのいじわる・・」
マ「ふふ、さっきの仕返しだよ。」

こっちだって恥ずかしいこと言ったんだしな

蒼「僕も・・マスターのこと・・好き・・、です。」
マ「永遠に?」
蒼「え、えいえんに・・」
マ「はいじゃあ続けて読んで!」
蒼「あ、う、・・僕もマスターのこと大好きです・・永遠に・・」
マ「よく出来ました。」

俺はより一層強く蒼を抱きしめた

マ「あいつらに何か変なことされなかったか?」

俺は昼間の不良どものことをふと思い出し聞いた

蒼「うん・・でも腕とかべたべた触れて・・嫌だったな。」
マ「む、それは許せんな・・。」
蒼「マスター・・」

蒼星石の顔を見やると何だか悩ましい顔をしている
む、いかんいかん。昨晩あれだけしたじゃないか。
理性を保つんだ理性を。

蒼「・・マスター?」
マ「なんだ?」
蒼「だから、僕汚い手でいっぱい触られちゃったから・・」



蒼「マスターが・・きれいにして?」




理\(^0^)/性



ああ。もう朝だ・・

僕は疲れた体をぐーっと伸ばして清清しい朝日を浴びた。
今日も良い天気だ。

隣を見やる。
いつもと同じようにマスターが寝ていた。
いつもと同じように気持ち良さそうな顔で寝ていた。

蒼「さて、と・・」

僕は服を調え声をかけた

蒼「マスター。朝ですよ。ほら起きて!」

    • 永遠の、恋人に。

ーおしまい。