蒼と行く2泊3日の旅!:陸

ジ「マスターさん!マスターさん!大丈夫ですか!おきてくださいよ!」
マ「う・・、ぐっ・・」

俺は頭を抑えながら立ち上がった
むむむ、何が起こったんだっけ・・?

ジ「あ、良かった・・大丈夫でしたか・・って!そうだ!大変なんですよ!大変!」

ジュンくんが俺の身体を思いっきり揺さぶった
寝起きで頭もぼーっとしてるのでちょいキツい

ジ「蒼星石たちがあの不良に誘拐されちゃったんですよ!」
マ「!!!」

言われて0秒で目がパッと覚める

マ「そうだ、俺誰かに後ろから殴られて・・」

後頭部の辺りを触るとヌルッと血の感触がした
しかもどうやら結構出てるようだ。

マ「マジかよ・・」

血が出てるのがわかった瞬間痛くなってきやがった・・
ふとジュンくんの方を見やるとジュンくんもこめかみの辺りを怪我していた

ジ「不良たちがマスターさんを殴ったあと精霊を取り上げ、皆取り押さえられてボクも殴られ・・
目を覚ましたら誰も居なくて・・くそっ!」

ジュンくんが地面を悔しそうに叩いた
それもそうか、その時助けられたのはジュンくんだけだったろうしな

マ「悔しがってる時間は無いな、とにかく蒼星石たちを探すぞ!」

俺は乾きかけてる血を無理矢理袖で脱ぐって立ち上がった

ジ「で、でも一体どこへ?」
マ「あてなんてなくても行くしかねぇだろ!」
ジ「・・ですね!」

ジュンくんも力強く立ち上がり、俺たちは宛ても無く走り出した。
というか、この子もいつの間にか行動力が上がったなぁ。元引きこもりとは思えんな。






DQN①「気分はどうだい?お姫様たち?」

翠星石が不良のリーダー格に髪を撫でられた

翠「汚い手でこの翠星石に触るなですぅ!」

キーキー言いながら足をばたつかせるも
僕らは手を後ろの柱で縛られていてどうしようもなかった

蒼「くそっ、僕たちをどうするつもりなんだ!」
DQN②「どうしちゃおっかなぁ?ねぇ?www」

不良の男が僕の輪郭をなぞり顎を撫でた

蒼「やめろ!触るな!」
DQN②「おっ、おとなしそうなのに跳ねっ返りも良いねぇ、好きだぜぇ?そういうのww」

男がそのまま指をずらして今度は腕を握ってくる
汚らわしい汚らわしい汚らわしい!

DQN②「ふーん・・やっぱり筋肉のつき方とか見ても男の子じゃないなぁ
ヒロくんの言うとおり女の子かぁ。」

ニヤニヤしながら不良が言う

DQN①「だろぉ?流石にそんくらいの歳なら違いも出てくるっつーの!」
DQN②「で、こいつは俺が好きにしちゃっていいんだよねぇ?」
DQN①「ああ、俺はこっちの子の方がタイプだしな。」

リーダー格の男は翠星石の顎を撫でる
翠星石が怒声を浴びせるがびくともしない。

DQN③「じゃあ俺はこのおデコの娘ってことっすね♪」

下っ端の男はカナリアに近づき髪を撫でた

DQN①「いやぁ、しかしロリコンのケは無いと思ったんだがなぁ・・
お前ら綺麗すぎるからよぉ。」
DQN②「まるでお人形さんみたいだなぁ、ええ?」
DQN③「何かアブネー奴のセリフみたいっすよ、それw」
3人「ギャハハwwwwwwww」

蒼「くそっ、好き勝手言って・・!」
金「うう・・何か、何か抜け出す方法は無いかしら・・?」
蒼「大丈夫、マスターとジュンくんが必ず・・!」
翠「でも、ニンゲン・・頭から血が出てたですよ・・?」

DQN①「そうそう、あいつは念入りにぶん殴っといたからなぁもう起きないかもなぁ?」
DQN③「大体ここの場所もわかんねーだろうしw」

こっちの話を聞きつけニヤニヤ笑いで話しかけてくる不良たち。

蒼「くそっ!そんなことない!マスターは!マスターは!」
DQN②「おいおい、お前そんなにあいつの事好きなのかぁ?www」

僕の目の前の不良も再びボディタッチを始めてきた

蒼「・・そうだ!マスターは・・僕の大切な、最愛の人なんだぁっ!」

マスターがもう起き上がらないかもしれない
そんな不安をかき消すべく叫んだ。マスターへの想いを

DQN②「へぇ・・でもあんなヘタレなんかより俺の方がいいぜぇ?」
蒼「お前がマスターに勝ってるところなんて一つもない!」

マスターを呼ぶたびにいつものマスターの優しい顔を思い出せた

DQN②「強がるなってwこの若跳のナンバー2、もっくんの女になれんだぜ?」

男のボディタッチが激しくなってきた

蒼「やめろ、触るなぁ!」
DQN②「やれやれ、そんじゃ解らせるしか無いなぁ」

僕のシャツの裾を掴む男

蒼「!?」
DQN②「身体によぉ!」

男がシャツを捲り上げようとした瞬間
轟音とともに重い扉が開かれ、光が瞬いた






  • ここからは脳内BGMにビッグブリッヂの死闘をお流しいただくと、より一層お楽しみいただけます。-

俺はクソ重い扉を開き、奴らを一瞥した。

DQN①「てめぇはさっきの!」

マ「間に合った!このまま帰ったんじゃ、格好悪いまま蒼星石たちの心に残っちまうからな!」
DQN②「何をゴチャゴチャと・・・、さっきみたいに寝てろ!」

蒼星石の近くに居た男が立ち上がり向かってきた

マ「上等だぜ!このマスター様が倒せるかな!?」
マ「金糸雀!お前の玉子焼き、美味かったぜ!」
金「マスターさん・・・」

マ「ジュンくん!恋でもしてちったあ男らしくなりな!」
ジ「・・・・・・・・」

マ「翠星石!いつまでもを植物をいたわる、やさしい気持ちを忘れるな!」
翠「・・・・・・・・・・」

マ「蒼星石!お前とは一対一でもっとお話したかったぜ・・いい姉妹を持ったな・・・」
蒼「マスター・・・」

DQN②「死ね!」
マ「それはこっちのセリフだぜ・・・!」

マ「▽じばく」
蒼「ますたー!?」

マ「ってしねーよ!俺はギルガメッシュっかつーのっ!」
ジ(ノリノリだったくせに・・)

襲い掛かってきた男のバールのようなものを綺麗にキャッチする。

DQN②「な、てめぇ!」
マ「グリップが甘いぜ。」

俺がやつの手首に手刀を加えてやると
あまりにも簡単に手を離した

マ「そらぁ!」

そしてそのまま奪ったバールのようなものを思いっきり振り上げる!

DQN②「ひぃっ!?」

しかし奴にはヒットさせず地面に思いっきり叩きつけ
目を瞑ってビビっちまってるDQNに思いっきり肘を喰らわせる!

DQN②「あぐぁっ!?」
DQN③「野郎!よくももっさんを!動くな!」

怒声の方向に振り向くとDQN下っ端が金糸雀を捕まえ人質に取っていた。

DQN③「へへへ・・来たらこのガキの首へし折ってやるぜ!」
金「い、いやー!かしらぁー!」

ちっ、このご時世に人質かよ。
俺は落ちてるバールを手に取りあいつに思いっきりぶん投げた

DQN③「うわっ、危なっ!?」

だがバールは奴には当たらず明後日の方向へ飛んでいってしまう

DQN③「は、はは・・あんなん当たるわけnげふっ!?」
マ「そんな危ねーもん当てるかバーカ!」

もちろんバールは布石、余所見した下っ端に靴を全力投球し顔面へヒットさせた
革靴だったから痛いだろうぜ!

DQN①「て、てめぇ・・そんなに強かったのか?そうとは見えなかったぞ・・」
マ「ま、普段ならこんなに強くないだろうな。」

俺は縛られた蒼星石のところまで歩いてその愛らしい頭を撫でた

蒼「ますたー・・」

蒼星石が涙目の上目遣いでこちらを見上げてくる。

マ「だがな、この蒼星石のマスターは!蒼がピンチになれば限りなく力を出すことが出来る!
蒼のピンチにならば、無敵のヒーローに成る事ができるんだよ!」

俺は決めポーズまでつけて不良リーダーに腹の底から叫んでやった
くぅーっ!今の俺!かっこいい!

DQN①「意味の解らねぇこと言いやがって・・へへ、な、ならこいつはどうだ!?」

男は震えた手でポケットから何かを取り出した
ありゃあ・・

マスターら「拳銃!?」

おいおいおい!どこから仕入れたんだそんなのよぉ!
ご都合主義反対!

DQN①「ほらほら!む、無敵のヒーローなんだろぉ!?な、なななら!撃っても平気なんだよなぁ!?」

む、あいつ大分動揺してるな。
ははーん・・銃撃ったことがないからビビってるな?

マ「ああ、それじゃあダメだ。もっと胸から銃を離して、肩の力を抜いて、反動で肩が外れるぞ。」
DQN①「え、え、?」

DQNがおろおろしてるのを気にも止めず俺はスタスタと早歩きをした

DQN①「な、あ、おい!来るな!コラ!う、撃つぞ!おい!」
マ「撃つのはいいけど、その銃安全装置外してないだろ?」
DQN①「え?」

DQNが銃を確認したのと同時に俺は全力ダッシュしDQNの顎に肘をかます!

DQN①「あうぐぁ!?」

そしてさらに手から離れた銃を奪い取る。

マ「このタイプの拳銃には安全装置はついてないんだよ。勉強しときな。」
DQN①「ち、く、しょ・・う。」

俺は不良3人が沈黙したのを見てそのままズルズルと座り込んだ

マ「はぁー・・怖かったぁー!」

もう汗ダクダクだ・・
本当にこいつで撃たれなくて良かった・・
言ってたことも全部ハッタリだったし、あいつが手馴れてたら死んでたな・・

蒼「ますたぁー!」

と、蒼が俺の元へ駆け出して来て俺の胸へダイブする。

マ「おー、蒼。あのプリクラ落としてったのはお前か?」
蒼「あ、やっぱり気付いてくれたんだ・・うん。眠らされたフリをして1枚1枚ね。」

そう。俺らがここの位置を掴むことができたのは
蒼がさっき撮ったプリクラを1枚1枚道に落としておいてくれたからなのだ。
古典的な方法だがもしプリクラが無かったらここを見つけることなんて出来なかった

マ「しかし、俺と撮ったプリクラ落としちゃうなんて酷いなぁ。マスター傷ついちゃった。」

俺は蒼を撫でながら言う

蒼「ごめんね、でもマスターが拾ってきてくれるって信じてたから・・」
マ「蒼・・」

そのまま蒼をぎゅっと抱きしめた

蒼「・・っぼく、ぼく、ね、本当、に、怖かった・・
えくっ、ますたーが、死んじゃったんじゃないかって・・えぐ、もうマスターの顔
二度と、ひっく、見れないんじゃないかって!ううぅぅ・・」

胸の中でぐずりだす蒼
その頭を優しく撫でてやる

マ「大丈夫、もう心配させないよ。」
蒼「えぐ、えっく・・」

しかし蒼が泣き止む様子は一行に無い
やれやれ、しょーがない子だな・・

マ「蒼?」
蒼「っく、な、なぁに・・?」

涙を流したままの顔を蒼星石がこちらに上げた

マ「愛してるよ。」
蒼「!!・・ぼくも・・愛してるよ、マスター。大好きです・・」

俺は蒼をより一層強く抱きしめた


つづく→