蒼と行く2泊3日の旅!:伍

  • ヒロくんは-
2度と地上へは戻れなかった…。
竜巻に吹き飛ばされ木にひっかかり
永遠に木の上をさまようのだ。

そして死にたいと思っても死ねないので
―そのうちヒロくんは考えるのをやめた。

DQN②「多分俺らのこと覚えてる奴なんて居ないよヒロくん!」
DQN③「これじゃスレ違いだと思われちまいますよ!」

ヒロくんを木からおろしながら言うDQN2人組

DQN①「ちくしょう・・あのガキども!このヒロさまにこんな真似をしやがるとは・・」

土ぼこりを払いながら言うヒロくん

DQN②「いやでもやばいよヒロくん、あいつらはマジヤバいよ、パネェよ。」
DQN③「そうっすよ、人間じゃねぇっすよあんなん!」

2人が必死で抗議する

DQN①「バーローお前大体お前らお前あいつら目の前にしてお前逃げてお前帰ってお前きやがったんだって?お前
俺らの地元お前ナメられてお前いいのかお前コラァ!」
DQN②「いやでも俺喉に凶器突きつけられたんだよ?」
DQN①「凶器くらいでナメてんのかコラァ!そんなもんホラ、これをほら、ここをこうして・・こうすりゃいいだろうが!」
DQN③「うわぁ!さすがヒロさん!」
DQN②「す、すげぇ・・」

DQN①「とにかくだ!あんなやつらにナメられっぱなしじゃぁ、このヒロの名が廃る!
絶対あいつらを野放しにはさせねぇ!ひっとらえてやるぜ!」
2人「おー!」




    • む、何故だか何かとても突っ込まなければいけない気分になってきたぞ。
まぁいいか、とりあえず俺たちは昼食を終えあの不良たちのこともすっかり忘れはしゃいでいた

翠「ほらジュン!折角の旅行ですぅ!仏頂面で構えてないで皆でこれで写真撮るですぅ!」
ジ「な、ぼ、ぼくはそういうのいいよ!」

翠星石がプリクラに興味を引かれ無理矢理皆で撮ろうとしている

マ「ほほう、プリクラか。なかなか良いんじゃないの?」
金「思い出はたくさん残すべきなのかしらー。」
翠「ですよねー?ほら蒼星石もジュンも一緒に撮ーるーでーすー!」

無理矢理2人を引っ張ろうとする翠星石だが
両人とも頑なにそれを拒む

ジ「だからっ!僕はっ!いいっ!て!」
蒼「僕もちょっと恥ずかしいかな・・」

まぁ2人ともそういうの苦手そうだしな・・

マ「まぁまぁ、蒼星石。俺は蒼星石と一緒に写真撮りたいけど・・嫌かな?」
蒼「あ、う、で、でも・・恥ずかしいし?」

蒼星石がもじもじしとる。もう一息だな。

マ「こうやって一緒に旅行にでかけるのなんて滅多に無いでしょ?だから、さ?」

頭にぽふと手を乗せ撫でてやる

蒼「う、うん・・わかった。じゃあ皆で一緒に撮ろ?」

逆色仕掛けせいこ・・

マ「うぐっ!?」

妙な痛みが足に響く
下を見やると翠星石がこちらを睨んでいた。

翠「何だか撮る気が無くなってきたです。」
マ「ま、まぁまぁ義姉さん。蒼星石も撮るって言ってるんだし。」
翠「ふん!しゃーねぇです。ほらジュンも!」

翠星石がジュンくんの右手を引っ張る

ジ「しょーがないなぁ・・」
マ「あれ?義姉さんに反応しないんだ?」
翠「空気を壊さないためにあえてスルーしてやってるのにどうしてそうやって
やぶへびをつつくですかこのアホ人間!」

いつつ・・どこからか出したハリセンで思いっきりはたかれちまった







マ「いやー、撮った撮った!」

マスターが大層嬉しそうな顔で言った

蒼「もう!いきなり抱っこしたり抱きついてきたりイタズラばっかりして酷いよマスター!」
マ「あはは、ごめんごめん。」

後頭部を掻きながら言うマスター

翠「というかコレはお前の部分だけビリビリに引き裂いてもいいんですかね?」

口調は静かだが明らかに怒りながら言う翠星石
そう思うのも無理はない、この写真のどれもマスターは僕に密着している。

翠「それとも呪いの材料にするですか?」
マ「ごめんなさい、カンベンしてください。」

本気で怖いのかマスターがさっきとは全然違う謝り方をする。

といった感じで皆でがやがや騒いでいるとマスターの後ろにどこかで見たことある人影を見つけた
あれは・・確か・・

僕が思い出そうとしているとその人物は手に持っている凶器を振り上げた!
あ・・こいつ!

蒼「マスター危な・・」

僕の叫びも間に合わずマスターの後頭部にバールのようなものが叩き込まれる
断末魔すら上げれずマスターが倒れる

金「きゃああああああ!?マスターさぁん!?」
ジ「う、うわ!こいつら!」

DQN①「へへっ、まず一番ガタイの良いこいつから潰してやったぜ」
DQN③「さっすがヒロさん!」

こいつら・・さっきの不良集団!
よくも、よくも!

蒼「貴様らぁああああああ!よくもマスターをぉおおおおおおおおおおお!レンピ・・っ!?」

僕が庭師の鋏を出そうとレンピカを呼ぶと
後ろから男が現れレンピカをビンに押し込めた

DQN②「ふふ、この『洞察眼のもっくん』をナメちゃいけねぇぜ。てめぇらがあの変なのを出すのに
この人魂が必要だってのはお見通しだぜ!」

不良男はそういうとレンピカの入った瓶にフタをしてしまった

DQN②「凶器がなきゃ怖くないぜこんなガキ!」
蒼「んむっ!?んー!んー!」

男に後ろから思いっきり抱き上げられ、手で口を塞がれてしまう
マスターの優しい手つきとは違い、腕が肌に食い込み痛い

くそっ、離せ離せ!僕を抱き上げていいのは・・マスターの腕だけなんだ!
そう思いつつ身を捩じらせるもやっぱりこの体格さでどうにかなるハズもない。

翠「くぉらこのアホども!蒼星石を離すですぅ!・・あれ?」

DQN①「へっ、てめーらの人魂も既に没収済だぜ馬鹿が!」
DQN③「心の中で思ったときに既に行動は完了してるんだよ!」

翠「きゃあ!離すですぅ!この変態!こらぁー!」
ジ「くそっ!翠星石!」
DQN②「おっと残念ー!」

僕を掴んでいる男がバールを振り上げジュンくんを殴る
短い悲鳴を上げたあとジュンくんもマスターと同じように倒れた

翠「いやぁ!ジュン!ジュン!」
金「やめるかしらぁ!離すかしらぁぁああああ!」

平日の朝な上にここは建物密集地から離れた場所だ
どれだけ叫ぼうと誰も来る気配は無かった。

ふとマスターを見下げるとうつぶせに倒れたマスターの頭から血が噴出してるのが見えた
そんな・・マスター!?やだ!やだぁ!

蒼「ぷはっ、はっ、やだぁ!マスター!マスタアァアアアアアアアア!」

口を抑える手を振り解き半狂乱で腕の中で暴れる
そんな!やだやだ!マスターが!早く病院に連れてかなきゃ!

DQN②「ちっ、予想以上にうっせーな。こいつを喰らえ!」
蒼「んむっ!?」

ハンカチのようなものを口にねじこまれる
あ、れ?なんだか・・きゅうに・・ねむたくなって・・きた・・

DQN②「へへ、おやすみ。おぼっちゃん。」



つづく→