蒼星石と翠星石の前に現れた策士風の男、司馬懿 仲達。

翠「何者ですか!お前は!!」
司「蒼星石と真紅のローザミスティカを狙うもの、とでも言っておこう。」
翠「お前なんかに、蒼星石のローザミスティカはわたさねぇです!!」
司「邪魔をするなら、容赦はせん!!」

そういうと司馬懿は、指先を翠星石に向けた。
その瞬間、翠星石は何かに巻きつかれた。

翠「きゃっ!?」
蒼「翠星石!?」
司「うせろ・・・愚か者めが!!」

司馬懿は翠星石に向けていた指先を翠星石の近くの木に向けた。
その瞬間、翠星石はその木に叩きつけられた。

翠「きゃぁっ!!」
司「そこでくたばっていろ、愚か者めが。」
蒼「一体・・・どういう・・・」
司「ふん、冥土の土産に教えてやろう。」

そういうと司馬懿は、指先を近くの木に向けた。
よく見ると、木と指の間に何かが光って見えた。

蒼「あれは・・・糸?」
司「ご名答だ。
  この爪からは、伸縮自在の鉄の糸が出せる。
  この糸の前では、貴様の鋏も無力となる。」
蒼「話を変えるけど・・・君は・・・僕のローザミスティカが欲しいんだったね。」
司「ほう・・・どうやら・・・潔く渡す気になったようだ。」
蒼「ああ・・・」
翠「蒼星石!馬鹿な真似はやめるです!!」
蒼「いいんだ・・・僕はもう・・・要らない子だから・・・」
司「ならば・・・遠慮なくもらうぞ!!」

司馬懿が指を全て蒼星石に向ける。
それと同時に、鉄の糸が蒼星石に向かって伸び、体を貫こうとした。
そのときであった。

剣汰「神激龍剣!!」

剣汰がそう叫ぶと、剣汰が左腕につけていた腕輪が、
龍の顔がついた剣が納まっている盾に変わった。
剣汰はその剣を引き抜き、司馬懿の糸を剣で巻き取って止めた。

剣汰「真紅、蒼星石と翠星石を頼む。」
真「しかたないのだわ・・・」

真紅は、蒼星石と翠星石をつれ、森の中に入っていった。

司「ちっ・・・まあいい。
  すぐに追ってしとめればいい話だ。」
剣汰「行かせると思ってんのか?」

剣汰は、神激龍剣に巻きつけていた糸を切り払った。

司「くっ・・・」
剣汰「お前の相手は俺がしてやるよ。」

剣汰が走り出そうとしたそのとき、何者かが剣汰の足元に銃を撃ち、
行く手をさえぎった。

剣汰「くっ・・・」
司「今のうち・・・か!」

司馬懿は真紅たちが逃げた方向へ走った。
剣汰が後を追おうとしたが、またしても銃にさえぎられた。

剣汰「・・・誰か居るのか!」

気配はしなかった。


その頃、真紅、翠星石、蒼星石は・・・

蒼「なんで・・・助けたのさ・・・」
翠「言ったはずです!あんな奴に蒼星石のローザミスティカは渡さねえです!」
蒼「いいんだよ・・・僕はもう・・・要らない子なんだから・・・」
翠「本気でいってるとしたら蒼星石もあの人間と同じですよ?
  自分で勝手に思いつめて自分のことを思ってくれる存在に気づこうとしない・・・
  二人ともその間違いに気づいてくれればいいんですけどね・・・」
真「お互いを理解し思いやる心があれば必ず誤解はいつか解けるものなのだわ。」
蒼「翠星石・・真紅・・・。」
翠「蒼星石・・・」
蒼「二人とも・・・ありがとう。
  出来るかどうかわからないけど、もう少し・・・もう少しだけ僕はマスターを信じるよ。
  契約はマスターに破棄されちゃったけど、でも・・・マスターとの絆がある限り、
  僕はマスターと繋がっていられると思うから・・・」
翠「やっと気づいたですか・・・」
蒼「だから・・・、この前は偉そうな事言ってごめんなさい・・・
  来れてお別れなんてヤダよ・・・
  会いたいよ・・・マスター・・・」
司「「抹殺」の意味がわからなかったか?蒼星石。」
翠「司馬懿!!」
真「もう来たの・・・」
司「ならばもう少し詳しく教えてやろう。
  私がここに来た時点で貴様のマスターはこの世から消えている。
  つまり・・・奴は死んだのだ!」
蒼「嘘だ!そんなの信じない!!」
司「ならばわからせるのみ!!」

司馬懿は糸を翠星石と真紅に巻きつけ、それぞれの近くの木にたたきつけた。

翠「きゃぁっ!」
真「ああっ!」
蒼「翠星石!真紅!」
司「次はお前だ!!」

司馬懿が人差し指を蒼星石に向けた。
蒼星石は庭師の鋏で防ごうとしたが、糸は鋏を貫通して蒼星石を貫いた。

蒼「くっ・・・!」
司「言ったはずだぞ。
  我が武器の前では貴様の鋏は無力だ、とな。
  今度こそとどめだ!!」

司馬懿が糸を一斉に蒼星石に向けた。
蒼星石は、逃げられない、と思い、最期を覚悟した。
そのとき、森の奥から刀が飛んできて、糸をさえぎった。

司「なにっ!?」
蒼「この刀・・・まさか!?」
?「俺が死んだ?ずいぶんと人聞き悪いなーおい。」
司「貴様・・・なぜ・・?」
?「確かにてめーのせいで絶体絶命の危機に立たされはしたが、
  お前ごときに俺が消せるなんて本気で思ってたのか?
  俺はそこまで落ちてはいねーよ残念でした!!」

その男は、言い終わると同時に木から刀を勢いよく引き抜いた。
その男こそ、蒼星石のマスター、川口高史だった。

蒼「マスター!!無事だったん・・・」
高史「マスターって呼んでんじゃねぇよ。
   俺はもうお前のマスターじゃねぇんだよ。」
蒼「えっ・・・?」