【おっかなびっくり、リオの休日】
第3話)リオツールのオバチャン
《ブラジル旅行記|リオデジャネイロ・セントロ・コパカバーナ・ファベイラ・マラカナァン》
翌日、早速タクシーで危険なセントロ地区を脱出。リトルビット安全なコパカバーナ地区へ移動した。
リオにはリオツールという観光案内所がある。そのコパカバーナ地区のオフィスに出向いて情報収集することにした。何せガイドブックを盗まれちゃったので、こうなったらリオツールをガイドブック代わりに利用してやろうと。(因みにガイドブックは某●球の歩き方ブラジル篇と某▼ンリープラネットのリオ篇を持っていったが、前者は情報量が貧弱であまり参考にならない。盗まれたのは肝心の後者のほう。)
オフィスには係のオバちゃんがいた。僕はコパカバーナ地区の宿を紹介してもらうことにした。某●球の歩き方には100ドル以下の宿がほとんど載っていないので、はたして安いホテルは存在するのだろうか?ともかく聞いてみた。
オバちゃん:「予算はどのくらいなの?」
僕 :「一泊35ドルくらいで抑えたいのでが、、、」
本当は20ドルぐらいにしたかったのだが、あまり予算をケチると安全面で不安である。なので僕にしては思いきって奮発した予算を提示してみた。すると、
オバちゃん:「あら20ドルくらいでいっぱいあるわよ、ここはどう、電話して
みるね。あら、空いてるわよ。予約しておくわ。」
なんとも親切なオバちゃんである。今までいろいろな国のツーリストオフィスを訪れたが、たいていはパンフレットをくれるのが関の山で、ここまで面倒を見てくれるところはなかなかない。(その後オバチャンの紹介してくれた格安ホテルに泊まったが十分納得のいくものだった。Hotel Angrense 75ヘアウ/1泊、Hotel Toledo 84ヘアウ/1泊 ←部屋からビーチが見えた!、いずれも朝食付、1へアウ=約33円)
オバちゃん:「あなた、セントロ地区に行くときは気をつけなさい。土日は絶対
行ってはだめよ。誰もいないからとても危ないわ。行くなら平日
にね。平日ならたくさん人がいるから大丈夫。」
そ、そうだったのか。それを先に知っていれば!! 僕は危険な日曜日にセントロ地区に行ってしまったのだ。要するに『ピラニアのうじゃうじゃいる池に放たれた金魚』状態だったわけだ!
その後も毎日のようにリオツールには顔を出しては、「あそこに行きたいのだが、何番のバスに乗ればいいのか?」だの「××ツアーに参加するにはどうしたらいい?」だの聞きにかよった。
オバちゃん:「バスに乗るときは必ず運転手のそばに座りなさい。そしていつも
荷物に目を光らせてなきゃ危ないわ。特にセントロ地区から北に
行くときは気をつけて。 変にしゃべってはダメよ。外国人って
分かっちゃうから。」
オバちゃんのアドバイスは実に的確だ。僕は旅行前、リオの治安情報を本やらネットでも収集してみたのだが、あまり有益な情報は得られなかった。だが現地の生身の人間の情報ほど有効なものはない。どんなにインターネットが発達しようと、人間一人の持つリアルな情報の前に、バーチャルな二次情報など糞の役にもたたない。
ところで、、、、
僕は外国では何故かオバちゃんに気に入られる。リオツールのオバちゃんも「あなた、記念にピンバッチあげるわね。」と僕には3つもピンバッチをくれた。僕の前の外国人ツーリストには2人に一つしかあげなかったのに。ありがたいことだ。
でも、本当はもっと若いお姉ちゃんから貰いたかったなぁぁぁぁ。
目の前のビーチではセクスィー水着の混血ネーちゃんがわんさと闊歩していた。。。
最終更新:2016年08月24日 08:11