【陸路で水路でアンコールを目指せ!!】
第1話)国境を越えると、そこは混沌の国であった

《カンボジア旅行記|ポイペト|バッタンバン|シェムリアップ|プレアヴィヒア|》

朝7時、カンボジア国境開門の時刻に合わせ、タイ側の国境の街アランヤプラテートの宿を出る。

今回の旅はタイから陸路でカンボジアに向かい、その変化を楽しむのがテーマだ。既に前日に首都バンコクからの移動を済ませ、ここからカンボジアの旅が始まる。

アランヤプラテートの街から国境まで約6kmの道のりはトゥクトゥクで100バーツ。15分ほどで国境ゲートに到着すると、そこは国境を越えてタイ側に"出勤"してくるカンボジア人たちでごった返していた。荷物を満載したリアカーで渋滞が生じているとはビックリ。

カンボジア旅行記|国境を越えてタイ側に
国境を越えてタイ側に"出勤"してくるカンボジア人たち

タイ側の出国手続きを済ませ、カンボジアとの緩衝地帯に入る。そこには夥しい数のカジノが立ち並んでいた。タイ人は無類の賭け好きにも係わらず国内で賭博が禁じられている。そこで近隣諸国との国境緩衝地帯にカジノが作られるようになったのだが、えっ、でも、 ここ本当に緩衝地帯なのか!! まだカンボジアの入国事務所を過ぎて無いのに、何で露店が立ち並んでいるんだ!! どうしてトゥクトゥクがブンブン走り回っているんだ!!

カンボジア旅行記|緩衝地帯なのに、露店は立ち並ぶわ、トゥクトゥクはブンブン走りまわるわ!!
緩衝地帯なのに、露店は立ち並ぶわ、トゥクトゥクはブンブン走りまわるわ!!

そんな混沌とした中を歩いてカンボジア入国手続きを済ませ、100%ピュアなカンボジア領の街ポイペトに入った。そのとたん、そこで待ち受けていたのはカオスそのものであった。

溢れでるバイクの群れ、「タクシー、タクシー」 と絡みつく夥しい客引きたち、 そうこうするうち小雨が降ってきた。木陰で小降りになるのを待ち、国境から1km程離れたバス会社のオフィスを目指して歩く。

実は国境出口にはポイペトのバスターミナル行き無料シャトルバスの乗場がある。だがそれに乗ってターミナルに行くとボッタクリ価格のチケットを買わされる。そんな罠が仕掛けられていることを事前に掴んでいたので、ターミナルには行かず直接バス会社を目指したのだった。

 「8:30出発だよ」

見つけたバス会社の親父は、僕の目指すバッタンバン行きの時刻をそう告げた。時間的にも丁度よいので、出発まで事務所前のベンチに座って待つ。そしてほぼ定刻にバンがやってきた。あれ、カンボジアってこんなにキチンとした国なのかと少し驚いたが、何のことはない。このバン、乗客をピックアップし、長距離バスの運行会社まで運ぶための車だった。結局次のバス乗場で1時間程待たされた後、バッタンバン行きのバスは出発した。

カンボジア旅行記|バッタンバン行きのバス
バッタンバン行きのバス

道中バスはBGMに怪しげなカンボジアンポップスを流し続ける。どことなく日本の演歌に近い曲調の歌が何曲か流されていたが、ある歌のメロディにオイラは自分の疑った。聞き覚えのある、このメロディ。

「あ~ 長崎は~、今日も 雨だった~ ♪」

まさか自分達の曲が発売50年後に、カンボジア語でカバーされていたとは、クールファイヴの面々もビックリであろう。

(続く)


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最終更新:2019年09月08日 00:00