499 名前:おまじない(優→和×咲)[sage] 投稿日:2009/05/25(月) 22:48:48 ID:T25satw5

県大会、インターハイ予選の前日のこと。
久しぶりに、優希と二人きりの時間となりました。

「のどちゃんひとりか?珍しいなー。」
「ええ。宮永さんも図書室に寄ってからだそうですし、少し牌譜を。」

珍しいという言葉に、胸が、チクリと痛む。
平静を装ったつもりでしたが、
実際のところ、優希に申し訳ない気持ちで一杯でした。

「気にすんな。京太郎をからかうのも楽しいから。」
「何も言っていないのに、解ってしまうんですね。」
「のどちゃんのことなら殆ど解るし判るじぇ。」
「ええ。去年のことは、一生の思い出です。」
「私は、タコスさえ作ってくれれば、いつ来てくれても構わないからな。」
「ありがとう……優希。」

どちらともなく、キスをする。
優希の華奢な体が暖かくて、とても安心できました。

……


「これは、感謝の気持ちです。……んっ」

「これは、幸福祈願だじぇ…っん♪」

「これは、インターハイに進む為……」

「これは、全国優勝する為……」

おどけてキスマークをつける優希に、心を込めて、お返しをする私。
去年とは、違う関係。でも、この絆だけは変わりません。

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最終更新:2009年07月11日 15:45