117 :名無しさん@秘密の花園:2009/08/27(木) 16:37:39 ID:NsiNWqPw
『初夜』

夕方、かじゅとモモは部室に居た。

かじゅ「モモ、これから私の家に遊びに来ないか」
モモ 「いいっすよ」

数ヶ月前に知り合ってから、二人は何度かお互いの家に遊びに行っていた。

かじゅ「部室の窓や鍵はちゃんと閉めたか?」
モモ 「もちろんっす」

二人は学校を出て、何度か見たことのある景色を尻目に
かじゅの家へと向かっていった。

かじゅ「どうぞ」
モモ 「おじゃましまーっす」

挨拶はそこそこに二人はかじゅの部屋へと行く。
部屋についたからといって特に何をするわけでもなく
二人は雑談したり部屋にある本を読んだり自由にしていた。
モモはテレビを見ていたが飽きたらしく、電源を落として
かじゅのベッドに身を投げた。
かじゅは読んでいた本を閉じてモモのいるベッドの傍に寄る。


かじゅ「モモ、突然だけどいいか」
モモ 「はいなんすか」
かじゅ「私のことが好きか?」
モモ 「もちろん大好きっすよ」
かじゅ「モモ・・・」
モモ 「えっ、ちょっと・・・んむっ」

かじゅは寝ているモモの顔に近づき、そっと唇を重ねた。

かじゅ「モモ・・・いいか?」

モモはさっきの『好きか』と合わせてこの言葉の意味を理解して、頷いた。
かじゅはキスしながらモモの制服をするすると脱がしていく。
モモはかじゅの体に腕を回して自分のほうへと引き寄せる。
かじゅにやさしく肌を撫でられながら、モモは徐々に腕に力が入っていく。





夜――かじゅとモモは下着だけになり、ベッドに二人で寝ていた。

かじゅ「モモ、さっきはごめん・・・あんな迫り方をされたら誰も嫌とは言えないよな・・・」
モモ 「そんなことないっす。全然嫌じゃなかったっす」
かじゅ「・・・私もおまえが好きだよ、モモ」
モモ 「二度も告白されるなんて嬉しいっす」
かじゅ「・・・?」
モモ 「教室に人がいるのにも構わず『私は君が欲しい』なんて情熱的っすよね」
かじゅ「・・・」
モモ 「あのときは本当に嬉しかったっす」
かじゅ「・・・あのときはつい熱くなって言ってしまったが・・・今も同じ気持ちだよ」
モモ 「先輩・・・」
二人は再び抱き合って、眠りについた。

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最終更新:2009年08月31日 17:21