828 :名無しさん@秘密の花園:2009/08/08(土) 01:14:05 ID:JQUefhPW
ここではあまりネタにならない池田SS投下
池田×キャプテン、池田視点
他キャラも登場
池田失恋物注意

 思い出にしてしまえるさ
 
 私の好きだった人は、女神のような笑顔、聖母のような包み込むやさしい心で私を癒してくれた。
 その人は、自己犠牲の愛情を持ち、その外見からは想像し難い確固たる勇気もあった。
 その人は、すべてが私の憧れであり、目標だった。その人も私を大事に思ってくれた。
 その人は、いつも涙を流していた。いつも私の知らない誰かを想っていた。

 私がその人と特別な関係になったのは、私が高校二年のとき、だから去年のことだった。
 今までも私たちは仲が良かったけれど、私はもっとその人と仲良くなりたかった。
 だからいろんなところに誘った。いろんなことをして遊んだ。そしてこう言った。
「私と付き合ってください。今までの母親のようではなく、恋人として私に接してください」
 勇気を出して言ってみた。不安や恐怖、心配があった。でも、その人はいつもの笑顔で言った。
「私のほうこそよろしくね。華菜。その言葉、とてもうれしいわ」
 私、池田華菜、これまで十七年間の人生の最高の瞬間だった。

 それからのその人との時間は今まで以上に私を癒してくれた。私は何をしていても楽しかった。
 その人と食べに行く料理もその人が作ってくれる料理も今まで以上においしく感じた。
 私は幸せに慣れていなかったので、この幸福が崩れてしまうことなど考えてもいなかった。

 8月、私たちは街でデートしていた。最近は手をつなぎながら歩くようになっていた。
 ふと前を見ると、私たちと同じようなシチュエーションの奴らがいた。
 そしてそいつらが誰か一目で分かった。清澄の宮永と原村だ。向こうもこっちに気づいた。
 その後私たちは二組で一緒に喫茶店に入り色々おしゃべりをした。
 清澄の宮永。この化物のせいで私は辛酸をなめた。世間からも、宮永は鬼神、天江は魔神、そして
 池田は疫病神、貧乏神と言われ私を苦しめた。でも福路先輩は傷ついた私を慰め、癒してくれた。
 宮永のことを憎んでいたが、話してみるとおとなしい、意外といい奴だったので話は弾んだ。
 そして、そろそろ話も終わり、という頃、原村が福路先輩に言った言葉。これが運命の転換点だった。
「今度清澄と風越で練習試合でもどうでしょう?私たちの部長も、それを望んでいます」
 何でもない一言だった。原村にも他意は全く無かった。しかし先輩の表情が急に変わった。
「あなたたちの部長・・・うえ、いや竹井さんが私たちを?」
「ええ。機会があれば是非、私は待っている、と言ってましたけど・・ま、別に無理されなくても」
 その場はそれで終わった。だけどその日の福路先輩は遠くを見て、心はどっかに行ってる感じだった。

 その後、清澄との練習試合は美穂子さんがコーチに頼み込み実現した。
 このとき私は福路先輩のことを美穂子さん、と呼ぶようになっていた。仲は深まっていた。
 練習試合のときも、私に遠慮してくれたのか清澄の竹井とは挨拶程度の会話しかしていなかった。
 昔何があったとしても、今は私が美穂子さんの恋人だし!美穂子さんの今の一番は私だし!
 そう思っていた。一時の安心感だった。
 






 10月、私たちはやはり街でデートしていた。相変わらず私と美穂子さんはベッタリだった。
 ふと前を見ると、一人でぶつぶつ何かと話している変な奴がいた。
 そしてそいつが誰か一目で分かった。鶴賀の加治木だ。向こうもこっちに気づいた。
 近寄ってみると、加治木の横には彼女の後輩がいることに気がついた。そいつの名前は忘れた。
 私たちに負けないくらいベッタリしていた。そして私たちはやはり喫茶店でおしゃべりした。
 
 ちなみに、この時期三年生は進路を決める時期だった。もう決まっている者もいた。
 福路先輩ももう麻雀推薦で地元の龍門渕大学に入ることがほぼ内定していた。
「そういえば加治木さん、あなたは卒業後はどうなさるんですか?」
 どうせ切れ者で麻雀打ちとしても一流のコイツにはいろんな選択肢があるだろう。
 麻雀でも一般でもどんな大学にだって行けるだろうし、今は麻雀ブーム全盛期。
 プロ入り、という手もある。とりえは麻雀だけの私はコイツの答えに興味はあまり無かった。が、
「私は、卒業後はアルバイトをしながら鶴賀の麻雀部のコーチを務める。金が足りなかったら
 雀荘でも回って稼がせてもらうさ。そして食品衛生責任者の資格を取る。もう決めている」
 私は驚いた。こんな優秀な奴がいわゆる雀ゴロになるのか?目的は何なのか聞いた。すると、

「私とこの東横桃子は桃子が高校を出たら二人で雀荘を開こうと決めた。だから飲食店で料理を学び
 色んな条件の物件を見て回り、準備に取り掛かる。始めはかなりの借金スタートになるだろうが、
 金が少しでもある分には困らない。だから今のうちに雀荘で資金をちょっと稼いでおこうとな」
 その後も将来設計を語る加治木に、私は内心おかしいと思ったが、福路先輩は真剣な表情で尋ねた。
「あなたの言っていることは夢物語です。現実的じゃない。あなたは良い選択が沢山できる立場にいる。
 なのになんでそんな不安定で世間から見下げられるような道を選ぶのですか?」
 私もそうだそうだ、と思って聞いていた。確かに今は麻雀ブーム全盛期だとは言ったが
 雀荘で儲かっているところなんかごく僅かだ。清澄の染谷の雀荘も今かなり危なくなっているらしい。
 安定した道を選べばすべて無難なのに。そう考えていると、加治木は表情一つ変えず語った。

「君たちは運命を信じているか?私は信じていなかった。モモに出会うまではな。
 まさに、運命的だったんだ。私はモモを見つけるために生き、モモは私に見つけられるために生き、
 そんな確信があったんだ。こいつと一生何があっても寄り添って生きたい、そう望んだ。
 そして私たちの運命の出会いのきっかけである麻雀。これに囲まれた生活を送りたいと思った。
 それができるなら、他のどんなもの、裕福さや世間の評判など私はすべてくずのように捨てられる。
 確かに、雀荘を始めたところで始めは客もそんなに来ない。もしかしたらずっと来ないかもしれない。
 借金だけが重なるかもしれない。でもモモと一緒ならどんな状況でもきっと希望の道が見える。
 きっと幸せになれる。富や名声という一時の幸福ではなく永遠の幸せが。それを信じたい」


 運命・・・か。私は美穂子さんと出会えたことを運命だと思っている。
 でも、美穂子さんは私で運命を感じたのか。本当にあの竹井じゃなくて私なのか。
 自分が退けられることが怖くてとてもじゃないけど聞けなかった。
 それにしても今の二人、本当に愛し合ってたな。もう結婚しちゃえばいいのに。
 私も美穂子さんとそんな関係にまでなれるのだろうか。
 



 それから一週間後、私は廊下を歩いていた。進路指導室から声が聞こえてきた。
「福路ィ!お前、大学の推薦取り下げたいだと?せっかく決まりそうだったのによォ!」
「すいません。もう少し考えたいんです。自分の将来について」
「東京でプロになるってのも悪かねーけどよ・・ま、お前の言うようにもう少し考えてみな」
 コーチと美穂子さんの声だった。東京に行くだって?卒業しても長野にいて
 私と一緒にいてくれるって言ってたのに・・・。私はあることを思い出した。
 清澄の竹井久が東京でプロ入りするという話を。美穂子さんは竹井の後を追う気なのか。
 この間加治木が言っていたことに触発されて。くそ、8月の宮永にしても、加治木にしても
 あれだけ麻雀で私を痛めつけたのにまだ飽き足らず私を落とすのか。くそっ!
 ・・いや、美穂子さんが他のところを向いているとしても、また振り向かせるのは私だし!
 こういう試練を乗り越えてこそ、本当の愛をつかめるんだ。がんばろう私。


 しかし、それからの美穂子さんはやはり何をしていても上の空だった。
 お互い忙しいときでもあったが以前よりデートできなくなっていた。
 噂によると、清澄に行き竹井と会っているのでは?と言われていた。私は断固信じなかったが。
 そして、美穂子さんとデートしていても、そんな様子の美穂子さんを見ていたり、
 美穂子さんを信じてやれない私自身が嫌になり、喜びよりも悲しみの時間となりつつあった。
 でも美穂子さんを好きな気持ちは変わらなかった。
 
 11月、その日は一人で街を歩いていた。すると、やはり知っている顔の奴がいた。
 そいつも一人で歩いていた。龍門渕の国広だった。向こうもこっちに気づいた。
 私たちはこれと言って今まで会話したことも無かったが、せっかくなので、ということで
 喫茶店に入って、色々話をした。まあお互い相手のことは大体分かっていた。
 私はこいつが龍門渕透華の屋敷でメイドをやっている、というのもどこかで聞いていたし、
 むこうは私を二年連続自分の所の大将、天江衣にカモられてた奴、それくらいは知っていた。
 そして、そろそろ帰ろうか、という雰囲気になり、
「来年こそ私たちが勝つし!また県予選で戦えるときを楽しみにしてるから!」
 私はそういって別れを告げた。ところが国広は暗い表情で私に返した。
「・・残念だけど、来年の龍門渕のメンバーに多分僕はいない。だからもう戦えない」



 私はてっきりレギュラー落ちの話かと思った。私だって来年は厳しくなりそうだ。
 来年には、中学では原村以上の実績を得て、能力は美穂子さん以上といわれるスーパールーキー
 三浦が風越に入るという話だ。さらに母親が九州の麻雀プロである鮫島、超堅実派藤岡、
 強引な手作り、鳴きで大物手をアガる川田、劣勢でこそ信じられない力を発揮する松岡。
 こんな怪物たちが風越にみんな入学するのだそうだ。でも私は負けないし!返り討ちにしてやるし!
 だからお前も頑張れよ、と国広に言うと、彼女はやはりうつむきながら話し続けた。
「いや。そう言う事じゃない。うちは人数ぎりぎりだし。僕が龍門渕高の生徒で無くなる、という話だ」
 どうしてなんだ?学業面で?金銭面で?私は差し支えない範囲でいいから聞かせてほしいといった。
 その後国広が語った真相をまとめるとこのようなものであった。

 自分と自分の主人、龍門渕透華はもはやそのあるべき関係を超えていた。愛し合っていた。
 それは今でも変わらない。しかし、それは許されないことである、それを知ってしまった。
 彼女にあらかじめ決められている結婚相手がいることを知った。それは決定されている事だった。
 そのうちその結婚相手はやはり財産や将来の地位が目的で、彼女のことを好きではないことを知った。
 世間の前ではともかく、二人きりになったときには絶対に彼女を不幸にさせるだろう、
 そしてそのことは彼女自身も気がついている。でも口に出すことは絶対にない。受け入れる覚悟だ。
 それをハギヨシという執事から聞いた。でも自分にはどうすることもできない。
 だから自分は屋敷を出ることに決めた。不幸な彼女は見たくないし、その新生活に自分は邪魔者だ。
 いつまでも自分がそばにいると彼女とその結婚相手の関係はますます悪化していくだろう。
 嫉妬の目で見ている自分がいると。それは彼女をますます不幸にするだろう。
 そして何より他の人に嫁ぎ永遠の愛を誓う彼女を、彼女が他の人と家庭を築いていくのを見たくない。
 だから出て行く。二学期が終わるのと同時に転校する。幸運なことに、県外の私立校から
 授業費タダの麻雀特待生として三学期から転入させてくれるという話がある。
 転校して三ヶ月経てば大会にも出場できる。学生寮にも住まわせてくれる。
 彼女には言っていない。最後まで言わずに突然さよならするつもりだ。未練は残さない。
 
 そのような内容だった。私は納得できなかった。
「そんなのおかしいって!本当に好きならその結婚相手から奪っちゃえばいいんだし!」
「結婚相手だって、透華と長い時間いればいつか絶対透華を好きになってくれる。僕もそうだった。  僕は透華が本当に好きなんだ。幸せになって欲しいんだ。だから別れるんだ。
 僕がすべきことは、透華のために一緒にいるんじゃなくて、透華のために去り行くことなんだ」

 本当に愛しているからこそ別れる。私は絶対嫌だ。そんな切ない終わり方あってたまるか。
 でも、私にもそのときはすぐそこまで来ていた。



 1月。私は美穂子さんと二人で喫茶店にいた。美穂子さんが私にこう切り出した。
「華菜。私はあなたに謝らなくてはいけないことがあるの」
 来た。私はどう対処しようか考えた。ここでの捨て牌ミスは許されない。
「竹井とのことでしょう。私は怒りませんから、何でも言ってください」
 ストレートに攻めることにした。すると美穂子さんは竹井とのことについて語った。

「初めて会ったときから私は彼女に運命的なものを感じ、それが忘れられなかった。
 華菜と付き合いだしてからも、心の奥底に眠っていたその人への思いを捨てきれなかった。
 だから最近はあなたに隠れて会いに行っていた。華菜、私、あなたを裏切っていたわ」
 やはりそうだったのか。覚悟していたとおりだった。美穂子さんは今にも泣きそうだった。
「それで東京へ行くことにしたんですか。竹井を追って」
 私は追求を続けた。すると美穂子さんはぽろぽろ涙を流して話を続けた。
「・・・確かにそう。でも・・・その人、竹井久さんとのことはもう終わったのよ」
 もう終わった?私は疑問に思った。美穂子さんが言うには、このようにして終わったらしい。
 
 ある日美穂子さんが清澄に行くと、美穂子さんが本当に好きだった人、竹井久は彼女の後輩といた。
 竹井がその後輩、染谷まこに向ける表情は美穂子さんに向けられたことの無いものだったようだ。
 美穂子さんは痛感した。この人にとっての運命の出会いは私ではなくてあの子だったのね。
 そしてその場を去った。それ以来、もう会うことは無かった。 そういう話だった。

「私は感情に流されて私を本当に愛してくれる華菜を見失っていた。ごめんなさい、華菜、私は最低ね」
 美穂子さんは泣き止まなかった。私の「運命的」が一方的だったように、美穂子さんの
 それも一方的だったんだ。私はやるせなくなったが、次の瞬間、自分でも考えられないことを喋った。
「美穂子さんはその人が本当に好きだったんでしょう、だったらどうして簡単に諦めちゃったんですか」
 あれ?私は何でこんなこと喋ってるんだろう。口が勝手に動くようだった。
「その人がどんなにもてたって、他の奴といたって、そんなの関係ないじゃないですか!
 美穂子さんには魅力があります!これから奪っちゃえばいいんですよ!運命なんか関係ない!」
 私は私がおかしく思えた。なぜわざわざ自分の首を絞めるようなことを言っているんだろう。
「華菜、そう言ってくれるのは嬉しい。でももう終わったことだし、なによりもうあなたを裏切れない。
 私のわがままだったの。あなたのことも本当に好きよ!だからこの話はもうやめ・・・」 バシンッ!
「ふざけるなっ!!美穂子さん、あんた自分のことしか考えてないよっ!」



 私は美穂子さんを殴ってしまっていた。また、凄い声で怒鳴っていたので客がみんなこっちを見てた。
「なああんたら・・・もう少し声のトーン下げてもらって・・・」
「智美ちゃんやめなって・・・あんま関わらないほうが・・・」
 隣の席で二人組が何か言っていたが今はそれどころじゃない。出直してきな。

「美穂子さん!本当に私が好きだったら、何でもっと相談してくれなかったんですか!
 なんで頼ってくれなかったんですか!美穂子さんは今まで私の悩みを何でも聞いてくれた。
 私のわがままを聞いてくれた。私に何回も裏切られても私を見捨てなかった!
 私だって美穂子さんの悩みを聞いて癒してあげたかった!わがままを許してあげたかった!
 あなたがしてくれたように私もあなたを愛したかった!でもその機会は無かった。
 美穂子さん、やはりあなたにとって私は恋人じゃなくて後輩に過ぎなかったんです。
 美穂子さん、これでサヨナラしましょう。あなたはあなたの運命の人を追いかけてください」

 ・・その後、美穂子さんは泣きながら店を出て行ってしまった。私に謝り続けながら。
 残された私は、自分が何であんなことをいってしまったのか考えていた。
 そうか。私は本当に美穂子さんのことが好きだったんだ。私といても美穂子さんは
 本当に幸せにはなれない。だから本当にあの人を幸せにしてくれる人のところへ行かせようと思った。
 愛してるからこそ、幸せになってほしい。あの国広と同じ結末になってしまった。
 私、池田華菜17歳。失恋という言葉は知ってたけれど、こんなに寂しくなるとは思わなかった。
「・・・ワハハ、となりのやつら、終わっちまったみたいだな・・・」
 さっきの奴が小声で喋っていた。今の私は無性に腹が立っていた。
「うるさい!店の外に出ろし!馬鹿そうな顔しやがって!この華菜ちゃんが相手になってやる!」
「あ~!?なんだこのドサンピン!上等だ!やってやる!」
 どっかで見たことある顔だったけど、こんな奴知るか。私の猫パンチで倒してやる。
「やめてよ智美ちゃん!智美ちゃんのこと、嫌いになっちゃうよ!だからやめてよ・・・」
「・・・ごめん、佳織。私どうかしてたな。だから嫌いにならないでくれよ・・泣き止んでくれよ・・。
 そっちのあんたもすまなかったな。気分を害したなら謝るよ。許してくれ」
 結局何事もなく済んだが、店を出るときの私の心は喪失感と絶望に覆われていた。

「はは・・なにやってんだろ私・・やっぱ私は馬鹿だし・・・うう・・・ぐっ・・・」
 その日わたしを包み込んだ夜空の満天の星を私は忘れることは無いだろう。

 4月。新入生の入る時期となった。キャプテンとしての仕事は去年からなので慣れていたけど、
 やはり一年生の最強五人組は強い。でも私は相手が強ければ強いほど燃えるし!にゃー!
 
 先輩と別れた後、私はぬけがらのようになっていた。あのままでは私はダメになっていた。
 でも、コーチが私を支えてくれた。普段からは想像もできないやさしい言葉で慰めてくれた。
 今ではコーチのことを貴子さん、と呼ぶようになった。貴子さんと一緒に全国へ行くために頑張るし!
 
 それに、校内ランキングはかなり低いけど、私に懐いてくれる大江原というかわいい一年生もいる。
 この間、大江原と一緒に帰ったとき、彼女からこう言われた。
「もし・・・池田キャプテンがよろしければ、私のことは下の名前で呼んでください。
 そして・・こうやって毎日私と一緒に帰ってください!」
 参ったな。私が一年のとき先輩に言ったことと全くおんなじじゃないか。

 レギュラー争いも熾烈さを増しているし、ライバル校も今年も手ごわそうだ。
 結局龍門渕の国広もそのままチームに残っている。あの後何があったか私には分からないけど。
 でも相手もベストで来てくれたほうが私もやる気が出るし!華菜ちゃんはずーずーしーからね。

 先輩。今私はとても充実しています。これもすべて先輩に出会えたおかげです。
 先輩。私は先輩のことを思い出にしてしまえそうです。先輩もお体に気をつけて頑張ってください。



 おわり



 以上です。
 本編の池田はキャプテンとくっつけることを期待

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最終更新:2009年08月08日 14:54