イザナギ

  • イザナミと国生み、神生みを行い、また天照、月読、スサノオの三貴子を生んだ。


  • 『通海参詣記』(弘安九年(1286年)ごろ)に、「第六天ノ魔王トハ伊舎那天ノ事也。伊舎那トハ即伊佐奈岐ノ尊ノ御事也。其読同キ也」とあり、伊勢神道において、仏教の色界第四禅摩醯首羅天の異称伊舎那天と同体視され習合する。
『神皇正統記』などにも、イザナギの神名のゆえんを梵語に求める記述がある。

  • イザナギ・イザナミを祀る多賀大社には、騎馬姿のイザナギが曼荼羅や神像として伝わる。



  • イザナギの「イザ」は誘う(いざなう)の語幹と同じで誘う意味と考えられる。
 名前の由来はおそらくその結婚の説話。
(実はけっこうエロティックな名前だったのか?(笑) zsphereコメント)


  • 『日本書紀』履中天皇五年の条に、天皇が淡路島に狩りにいった際、供のウマカイ部の黥(めさききざみ、顔の入れ墨)の傷が
   まだ治りきっていなかったため、この島のイザナギの神が神官の口を借りて「血の臭きに堪えず」と言った、という記事がある。
(イザナギと淡路島との間に関連性があったと見るべきか?)


      参考文献

『日本書紀(一)』岩波文庫
『日本神話の考古学』森浩一


最終更新:2013年08月10日 03:18