魚食

  • 一般に、ヒト以外の霊長類には魚を食べる種類はほとんどいない。
   カニクイザルやテングザルなど、泳ぎが得意で貝やカニをとるものはあるが、生きた魚を捕えて食べる種はあまり知られていなかったという。
   1980年代以降、宮崎県幸島で、嵐で打ち上げられた魚や漁師が打ち捨てて行った魚を
   エサにあぶれたニホンザルが食べる個体が一時的に見られた事はあったとか。


  • ブリア・サヴァランは『美味礼讃』の中で、魚肉は「自然界の中で最も燃えやすい燐と水素とを持っている」ことから、
   これは一種の興奮食であり、性的欲望を昂らせる効能がある、と述べている。
   さらに逸話まで付随しており、イスラムの王サラダンが回教僧の忍耐を調べようと、豪華な肉料理を食べさせて
   美しい女官をあてがったが全く清らかさを失わなかったのに対し、たまたま魚肉ばかりのご馳走を振る舞ったところ
   コロッと女官の美しさに身をゆだねたのだとか。
(zsphereコメント:もちろん科学的根拠としては真に受けられないが……)





      参考文献
『新動物たちの食に学ぶ』
『美味礼讃(上)』ブリア・サヴァラン


最終更新:2017年04月28日 21:39