聖ヘレナ



  • ティルベリのゲルウァシウス『皇帝の閑暇』に、聖ヘレナがエルサレムで十字架や釘などを見つけた帰り、
   キプロス島に立ち寄り、そこに十字架を残していったという逸話を載せる。それによれば、
   それまでキプロス島は決して死体を土が受け入れる事が無く、埋葬された遺体はすべて吐き出されてしまっていたが、
   ヘレナが十字架を残していってからはそれが無くなったという。
   またその十字架はとある教会に、何にも触れない状態で中空に浮かんで存在しており、
   接吻をしようとした場合には動かないが手で触れようとすると脇か上に避けてしまうとか。



      参考文献
『西洋中世奇譚集成 皇帝の閑暇』ティルベリのゲルウァシウス



最終更新:2016年11月05日 03:33