着飾って舞踏会に参加し立ち去る

  • 『グリム童話集』「灰かぶり」〈KHM21〉
   →生母の墓に生えたハシバミの木から授かったドレスや宝石で着飾ったむすめが舞踏会に参加、
    王子に見初められてダンスの相手をするがむすめは去ろうとし、王子が引きとめるのをすり抜けて
    二度まで逃れるが、三度目に王子が階段にべたべたしたチャンを塗っておいたため左の靴が脱げてしまう。
    その靴によってむすめの正体が分かり、王子と結ばれる。
(zsphereコメント:この一連の展開で気になるのは、灰かぶりの「敏捷さ」の強調で。
           王子に追われた灰かぶりは、畑に逃げ込んで「そのすばしこいこと、まるで栗鼠のように、
           ふとい枝の間へよじのぼって、どこへ行ってしまったのだか、けんとうがつきませんでした」とか、
           「それこそ目にもとまらない早わざで跳ぶように逃げてしまったので」とか、
           およそドレスで着飾った娘の行動とは思えないような事を言われている事だったりする。
           ……あとついでに。グリム童話原典では、灰かぶりが履いているのはガラスではなく黄金の靴である)



      参考文献

『完訳グリム童話集(1)』


最終更新:2015年03月17日 02:50