ソポクレス

  • 古代ギリシャの悲劇作家。『オイディプス王』などの作品で知られる。

   ソポクレスはペリクレスの同僚として将軍職を務め、またデロス同盟の財務官にも就任している。


  • パウサニアス『ギリシア案内記』に記述された伝承として、以下のような話がある。
   ソポクレスが没した時、ちょうどアッティカに侵入していたスパルタの軍の指揮官の夢枕に
   ディオニュソスが立ち、慣例として死者に払われる畏敬の念をもって、新しきセイレーンを敬え、
   と命じたのだとか。
   (続けて、詩歌散文の魅力をセイレーンにたとえるのが世の習わしである、とパウサニアスは記している)

  • プリニウス『博物誌』第七巻にもソポクレスの死に関する記述があり、
   ソポクレスが死んだ時にスパルタ人がアテネを囲んでいたが、スパルタ王リュサンドロスの夢枕に
   何度も「神の寵児の埋葬を許すように」との勧告があり、王はアテナイで誰が死んだのかを尋ねて事情を知り、
   ソポクレスの葬儀のために休戦を許諾したという。


      参考文献

『古代ギリシアの歴史』伊藤貞夫
『ギリシア案内記(上)』パウサニアス
『プリニウスの博物誌 Ⅱ』


最終更新:2016年03月18日 17:21