今日に残る作品として『神統記』『仕事と日々』などがある。
- 『仕事と日々』で歌われている内容から、父は海上貿易を生業とする人だったと考えられ、
またヘシオドス自身は
ヘリコン山で農業などを行いながら詩作を行っていたと見られる。
ヘリコン山で羊の放牧をしている際に、詩の女神
ムウサから詩作の天啓をもたらされた事が
『神統記』冒頭に見える。
- 『仕事と日々』の中で、ヘシオドスがエウボイア島のカルキスという街に出向き、
そこで
アンピダマスという人物の葬送に伴って行われた競技大会に詩吟で参加、
見事に取っ手のある鼎を得、それをヘリコン山のムウサたちに供えた事が歌われている。
その実物かどうかは不明だが、二世紀の地誌家
パウサニアスは、
「彼が訪れた時点でヘリコン山には多数の鼎があるが、そのうち一番古いものは
ヘシオドスがカルキスで得てきたものだった」という記述を残しており、伝説化していた模様。
参考文献
『神統記』ヘシオドス
最終更新:2014年09月04日 03:48