- 滋賀県の琵琶湖北部にある、面積0.19平方キロメートル、標高198mの花崗岩質の小島。
- また、千手観音を安置する宝厳寺があり、これは西国三十三所第三十番札所。
- 『本朝神社考』に、「竹生島ハ、江洲ノ湖中ニ在リ、其ノ巌石水精宝珠多シ、本朝五奇異ノ一ナリ」
「水精輪山有リ、即チ天女ノ住ム所ナリ、是大弁才功徳天女ト曰フ」とある。
水精輪山は、
水晶で成り立っている山の意。
『平家物語』巻第七「竹生島詣」の段には、「或経の中に」として、
「閻浮提のうちに湖あり、其中に金輪際よりおひ出でたる水精輪の山あり、天女住む所」という一文を引いている。
が、現在のところこの「或経」が何を指すのかは未詳であると云々。
- 同じ『平家物語』(覚一本)「竹生島詣」の段に、平経正が竹生島にて琵琶の秘曲「上玄」「石上」の二曲を
演奏したところ、これに感じた竹生島明神が白竜となって経正の袖に姿を現した、という記述がある。
(恐らくは
宇賀御魂命であろうとのこと)。
『源平盛衰記』では、同じ場面で「白き狐」の姿が現れたとする。
(zsphereコメント:どうしても宇賀弁財天を思い出すシーン。宇賀神についてまとめた時にもう一度振り返りたい)
参考文献
『平家物語(七)』
最終更新:2014年09月01日 04:31