気になった詩文

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疲れ果てた時の、疲れた心よ、 善・悪の網をきっぱりと切って、来い、 再び笑え、心よ、灰色の薄明のなかで。 お前のアイレは、いつまでも若い、 露はいつも輝いて、薄明は灰色だ、 中傷の火に焼かれながら、 希望はなく、相も失われていくけれど。 来い、心よ、丘が丘に重なるところへ、 そこには、虚ろな森と、丘をなす森の、 神秘的な兄弟たちがいる、 そこでは変わっていく月がその意思を遂げ、 神は佇んで寂しい角笛を吹き、 「時」と「この世」とはいつも飛びさり、 愛よりも灰色の薄明が優しく、 希望よりも朝の露が親しいところなのだ。           ――W・B・イエイツ『ケルトの薄明』
・[[B・W・イエイツ(詩文)]] ・[[石原吉郎(詩文)]]

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